The 11th big machine club
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2006年11月15日 11th Crazy marmalade 迷い、不満、決心 さて、今回のクレイジーマーマレード/でっかいもん倶楽部は。 山梨県の勝沼から杣口(そばぐち)林道→川上牧丘林道と走って大弛峠でUターンすると言う、今月のミスターバイクに載ってたコースだ。ここらは舗装されて車で行ける道としては、最も標高が高い。イコール寒くなれば真っ先に凍って、もしくは雪が降って走れなくなる。となれば今のうちに行かなくちゃとなるのは、至極当然な成り行きだろう。 問題は、中央道なので、渋滞する都内を抜けなくてはならないのと、半日働いて、午後一時から出発すると言うことくらいか。距離的には、半日で郡山近辺まで往復したのに比べりゃ、たったの半分だ。ただ、日が短くなったので、その分楽しめる時間が少ない。 急がなくっちゃ。
国道6号から首都高に乗り、C1から4号新宿線で中央道へ。ここまででもかなりの渋滞で結構へこんでるところに、高井戸あたりでパラパラっときて、一瞬、肝を冷やす。が、通り雨だったようだ。んで、中央道へ乗った途端、工事渋滞。 一車線つぶされてるところを、ガンガンすり抜けて山梨へ向かう。やがて工事区間を抜け、道が空いてきた。 すかさずサスを目いっぱい硬くして、180〜200巡航でぶっ飛ばす。 勝沼インターを降りて、先乗りしてるZとマルに電話すると、道の駅「はなかげの郷・まきおか」にいると言うので、そこへ向かう旨を告げる。すると、Zたちも道の駅を出て走り出しておくと言うので、わずかに不安を感じつつも、了解する。 途中で給油し、不安もなんのその、あっさり140号から林道への道を発見。 「なんだよ、楽勝じゃん」 気を許したのがまずかった。 県道210号杣口林道へ向かうはずが、あっさり道を間違えて、206号塩平窪平線へ入ってしまう。ここがまた、なかなか気持ちのいい道だったので、サスを上げて攻めながら走る。いい気なもんだ。 延々走るうち、焼山林道入り口の標識に、おお、どうやら道を間違えたようだと気付く。 が、こっちからでも乙女高原経由で行けちゃうもんねーと、調子こいて登っていくと。 通行禁止。 そのうえ、ヤツラに連絡しようにも、パーフェクトに圏外。やっべー、完全に遅れちゃったなーとあせりながら、きた道を戻る。と、近隣の地図看板があったので、停まって確認。 戻るしかねーんだろうなーと地図を見ていると、軽自動車に乗った女の人が声をかけてきた。年齢的には「おばさんとお姉さんの中間」と言ったところか。人懐っこい笑顔で、どこへ行くんだと聞いてくる。杣口林道だつーと、道を説明してくれるのだが、説明してるうちにまだるっこしくなったようだ。先導するから付いて来いと言い放つ。 この段階で、俺の彼女への印象は、お姉さんへと大幅にシフト。 や、大幅は失礼か。とにかくお姉さまの先導で、フルーツラインを通るショートカットコース入り口まで。お姉さまに手を上げて挨拶すると、フルーツラインをぶっ飛ばす。なかなか面白い道だったが、サスがマシになった分、もっと根本的なところで不満が出てきた。 ステップだ。 擦るとかもそうなんだが、バンク角が増えた分コーナリングスピードが上がってくると、さすがにフォアコンは厳しい。気持ちよく走る程度なら面白い操作感も、攻め込んでいくとボロが出る。やっぱステップ位置変えようかなぁ。でも、負けた気がするんだよなぁ。などとブツブツいいながら走 り、杣口林道へ入ることが出来た。 あとは、そのまま北上し、川上牧丘林道を目指せばいいだけだ。 いいだけ、のはずだった。ところが、ここへ来て、ものすげえ凡ミスをやらかす。何度か経由だの方面だの言ってるうちに、頭の中に「乙女高原」がインプットされてしまったのだ。今思い返しても、かなり悔しいが、 アフターザカーニバル。後の祭。
真逆の道を通り、乙女高原を通り過ぎて、クリスタルラインへ。 この道、どれだけクリスタルかって言うと、だ。 打ち棄てられた車。 ものすご寂しい道を突き進むうちに、 太陽はどんどん傾いてゆく。ああ、クリスタル。そのうえただでさえ道を間違ってるのに、ここでさらに横道へ入り込んでしまった。なんとなく勘が働い て、最近、無視しつづけてる俺の野生のカン(正解率10%以下)に、事もあろうに従ってしまったのだ。 やがて。 当然の帰結。 バイバイ、アスファルト。ハロー、ダートロード。ここまで無休憩で走ってきて、疲労はかなりたまってる。こんな状態でダートを走るわけには行かない。つーか、ダートがある段階で、完璧に道を間違えてるじゃんと、ここでようやく気付いたのだ。仕方なくUターン。
ナニ林道って言うんだろう。気を取り直して走り出す。 が、周りの景色はこんなトコ。 なにがどうクリスタルなのか、関係者を問い詰めたい光景。最初から一人で走るなら、景色でも眺めたいところだが、この段階ではまだ、もしかしたらマルやZに合流できるかもと思っていた。ま、写真撮りまくってるってことは、半分以上あきらめていたんだが。
そうこうするうち、日はますます翳ってくる。
道もさらに、いや〜ん度がグレードアップ。
ひたすら走ったその先に待っていたのは、工事関係のおじさんたちだ。 「この先、通れます?」 「通れることは通れるけど……」 言いながらおじさん、俺の単車を見て先を呑む。ああ、なるほど。そこで言いよどむということはアレね? この先は舗装されてないよってことね? ああ、わかりましたよ。もういいですよ。正直、この道もやっぱり違うんだろうなぁって思ってたところだったし。 結局、大明神林道の入り口(らしい)で、またも引き返す。 この時分になると、ライトがついていることを確認できてくる。あーヤバいだろ。こんな狭い崖の上で日が暮れたら、四国の悪夢どころの騒ぎじゃなくなるだろ。崖から落ちるとかより、わざわざ甲府の山の中まで行って、挙句の果てに凍死ってかなりインパクトあるよなとか、自虐的な妄想をしながら、えっちらおっちら細くて暗くて寂しい道をくだる。 寒いのと、腹が減ったのと、疲れたのと、焦りとで、かなりブルーな気分で、そのうちすっかり日が落ちて真っ暗になり、むしろブラックな気分でひたすら道を戻る。クリスタルラインの終点 (厳密には終点じゃないけど)で、ちょっとした休憩場所があった。 暗い中、RocketIIIのライトで看板を照らし、現在位置と道を確認。 このあとまた、真っ暗な細い道、場合によっては半分ダートみたいな道や、穴の開いた道を、半泣きになりながら下ってゆく。延々くだるうちに、ようやく目の前に明かりが見えてきた。街灯がこんなに頼もしいのは久しぶりだ。道も広くなってきて、舗装もまともじゃないか。よかった、よかった。あとは塩山の街中を通って、勝沼から高速に乗るだけだ。 と、アクセルを開ける。 RocketIIIも、ぶおぉぉぉんとくぐもった排気音を響かせながら、夜の山梨路を小気味よく加速しガン、がらがらがらがらっ! ガラガラってなに?
ものすごく無視して帰りたかったんだけど、仕方ないので停まって確認。 なにこれ? つーかさ、青Aと青Bは、接続されてないとマズいんじゃないかな?
昨日、昼休みにやっつけ仕事で装着したのが敗因だろう。 絶望的な疲労感に襲われながら、工具を引っ張り出す。 すっかり日の落ちた山里に響く、カンカンという寂しい音色。ナニが悲しくて、出先でサイレンサーはずして、エキパイつーかジャバラパイプに突っ込まなきゃならないんだろう。しかも、さすがにハンマーだのは持って来てないから、地べたに叩きつけて。 ま、徹底的に自業自得なんだけど。
サイレンサーの傷。 クチの部分の下側、大きく削れてるのが、外れたときに地面に擦った傷で、上側のはエキパイに突っ込むときに、路面に叩きつけた傷。ホント、ダメなオーナーで申し訳ないね。でも、おまえが重いのも原因のひとつだ。固定が悪い? 聞こえないね。
なんとかサイレンサーを付け直し、140号に出たところで、コンビニの駐車場に入ると、携帯の確認。さすがにここまでくれば、携帯も入るようだ。Zに電話するも、もちろん出ない。マルゾーも帰っただろうなと思いながら電話すると。 「おー! どこだー?」 「あー、今日は悪かったな。迷っちまったよ。今、140号の塩山あたり」 「なんだ、俺も塩山にいるんだよ」 どうやら、結構、遅くまで待っててくれたようだ。勝沼インター入り口で待ち合わせると、気合を入れて走り出す。イロイロとあったあとで、マルと連絡が付いた。こんなときがイチバン、気が緩むのだ。さすがに迷うことなく、勝沼インターに到着すると、マルが待ってた。 そこで、一服つけながら少し話す。つーか、まだ直接見たことのないマルに、エアサスのお披露目。ういんういんぷしゅーと動かして見せ、マルが大笑いしたところで、最初のサービスエリアで休憩しようと決めて、高速に乗る。 で、ここで喰らった。 久々にマルゾー走りを目の当たりに見せ付けられて、正直、ドン凹み。まあ、イイワケしようとすればいくらでもあるんだが、そんなもん、クソの役にも立たない。SAに着くころには、すっかり負け犬君だ。 ブラバの顔。 クソマルの背中。 SAで飯を食い、poitaさんに負け犬宣言メール。ガソリン入れたら出発だ。 鳥目気味で夜は怖いと言うマルと凹まされた俺のふたりは、140〜180くらいで流しつつ、中央道を上る。帰りもやっぱり、工事渋滞に捕まり、首都高に入るかなり手前から、雨まで降ってきた。永福パーキングに飛び込むと、ここでしばらく雨宿り。ちなみに俺が、この永福を「ながふく」と読んだのは、マーマレードスプーン最高機密だ。 決して口外しないように。
雨宿りしながら、用事があって先に帰ってたZに電話を入れて、わびる。 2〜30分ほど待つと、雨が上がった。 あとは一気だ。箱崎付近の渋滞を避けるために、C1から5号線→C2経由で帰る。C2東北道分岐でマルと別れ第11回クレイジーマーマレード/でっかいもん倶楽部は、ここにその幕を閉じた。迷ったせいで、8割方ひとりっきりで、8時間以上。途中、マルと飯を食った以外は、ぶっ通しで走ってた。めちゃくちゃ面白かった。 でも、それ以上に、せっかくマルが待っててくれたのに、ヤツが楽しめるほど高速を走れなかったことや、ワインディングで感じた不満が、今、胸の中でくすぶってる。むしろ、ふつふつと煮えたぎってる。正直、速いのに乗り換えちまおうかとさえ思った。 でも、俺はやっぱりRocketIIIが好きだ。 というわけで近々、フォワードコントロール理論の呪縛を解こうと思う。 ある程度走れることは証明できたと思うし、何よりもう、置いて行かれるのはゴメンだ。フォワコン理論ぶち上げたから頑張ってきたけど、もっと速く走りたいのだ。俺は華麗に身を翻し、ステップを後ろに下げることをここに宣言する。速く走りたいから。 でも、その前にサイレンサーを何とかしないとね。 あー、なんかへこむなぁ……
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