The 12th big machine club

2006年11月26日
12th Crazy marmalade 狂人たちの宴

 

今回のクレイジーマーマレードでっかいもん倶楽部は、いつもとかなり趣を異にする。

何が違うって、人数が多いのだ。いや、一般的なツーリングとしては普通なんだろうが、普段はせいぜい三人がいいところの俺らとしては、非常に異質。もっとも、お初の三人を連れてくるのが、あの俺の知ってるダメ単車乗り最年長のpoitaさんだから、鬱陶しいことになる気遣いはない。むしろ、ワクテカだ。

今日は面白いことになるぞと、楽しい気合を入れて家を出る。

時刻は朝の7:00。守谷に7:30なら楽勝だ。ニコニコしながら柏インターに向かおうと、16号への接続で信号待ちをしていると、目の前を黄色い大きな物体が通り過ぎる。単車もでかけりゃ、乗ってる人間もでかい。間違いなくpoitaさんだ。 よっしゃと信号が青に変わるのを待って、ロケットスタート。ロケットだけに(うまいこと言えてません)

結構、渋滞してるんだが、なにやら行けども行けどもpoita号に追いつかない。結局、柏インターに乗ってしまった。そのまま170〜180くらいで流して走る。何しろ前夜の宴会がたたって二日酔いなのだ。余計なところで集中力を使い切るわけには行かない。

やがて守谷に到着すると、ちょうどpoitaさんも単車を止めるところだった。

横に並べて駐車すると、朝のご挨拶。寒いですねーなどとダベりつつ、連れの三人を消化してもらってるうちに、栄養にしてどうする、紹介してもらってるうちに、つむじ風Zも登場。と言っても今回は朝しか時間がないとのことで、顔見せに来ただけだ。

poitaさん&RocketIIIとZ&TZR250SPR。

排気量、9倍の差。体重は……知らない。

手前のカタナ、白いST1100パン・ヨーロピアン、黄色いニンジャがpoitaさんフレンズの3人。ま、このヒトの友人だってだけで、かなりアレなヒトたちであることは間違いない。

守谷でしばらくダベりながら、今日、どうするかを話し合う。

とりあえずイチバン近い峠、筑波に行こうと話もまとまり、それじゃ土浦北でおりましょうとなるが早いか、Zがあっという間に飛び出してゆく。でかいのに比べると高速巡航が不利だから、先に行こうというのだ。つーか、顔見せだけじゃなかったのか?

そのあとしばらくしてから、残りの5人も走り出す。

ま、ST1100は置いておくとして、カタナ、ニンジャつったら気合の入った乗り手が多いだろう。だが、動力性能はともかく、足回りはさすがに時代物。イジってる風もないし、コレなら何とかなるかなぁ。と内心で思いながら走り出し、アクセルを開け始めるや否や。

びゅーんと飛んでくpoita号。お、相変らず飛ばすねこのヒトぁ……

って、えぇ?

なんと、その後ろからぶっ飛んできたのは、まったくノーマークのST1100だ。

なんだ、なんだ? パン・ヨーロピアンって、ゆったりクルージングツアラーじゃねーの? そんなバカっ速いワケねーよな? え? なんで?  あまりの出来事にアタマが混乱し、何が起こってるのかワケがわからないまま、俺はアクセルを開ける。

が。

poitaさんをかわして前に出たSTパンヨーロピアンは、そのままぐいぐいと前に出始める。やっべー速ぇなぁと感心していると、おい、180でロール切りながら遊んでるよ、このヒト。なんだよ、poitaさんどころかそれ以上の変態じゃねーか!  早くもヘルメットの中で、顔がにやけてくる。

そーだよな。タダモンなわけがねーよ。poitaさんのダチだもん。

こりゃがんばって付いていかなくちゃ! と気合を入れるも、poitaさんとパンヨロさんの速いこと速いこと。こっちは時たま230に入れるくらいのものだったが、後で聞いた話じゃ、おたがい230入れっぱなしだったようだ。 言ってもツアラーとクルーザーだぞ?

「やべー、キチガイだー! さいこー! たーのしーっ!」

ヘルメットの中で、叫ぶ俺。

土浦北インターを降りるころには、俺の機嫌は絶好調に良くなっていた。いつの間にか、二日酔いもどっかに消し飛んでいる。ニンジャさんとカタナさんには、なんとか前を走らせてもらえたが、パンヨロさんとpoitaさんは影も形も見えなくなってしま った。

 

インターを降りて仕切りなおすと、今度は筑波までの道行だ。

Zとpoitaさんを前に見ながら、下道をそこそこのペースで流す。途中のカマボコで飛びかけ、ひやりとした場面もあったが、全員無事、パープル入り口へ到着。パンヨロさんの走りにシビれていた俺は、こりゃ前に出しておかなくちゃ メイワクだと、ヘタレて道を譲る。

パープルを走り出して、コーナーいくつだろう。10はいかないと思うが、あっという間にTZRとST1100パン・ヨーロポアンの姿が見えなくなった。やっぱし山も速いじゃん。手がつけられねーな、あのヒト。あと用事すっ飛ばして単車すっ飛ばしてるZも。

ミラーにはニンジャさんが写っている。加速でこっち、バンク角で向こう、てなくらいのちょうどいい感じで、付かず離れず2台で流した。つーか正確には、俺の走りが危ないから距離をとってただけって話もある 。むしろそっちか。

パープルを走りきると、いつもの風返し峠の休憩所に入った。

Zと俺はそのまま峠を走り出し、他のヒトは休憩を入れる。

やがてガスが心もとなくなってきた俺が走りやめたのと同時に、パンヨロさんが走り出した。興味しんしんで見つめていると、あっという間に往復してきて、二本目に入る。

と、そのときのUターンを見て、俺の身体に悪寒が走った

うまっ! でも、なんだか見たくないっ!

考えるまでもなく、悪寒の理由はわかっている。白い車体に白いジェッペル、そしてUターンで足を出し、300kgオーバーのクソでかい車体を、一車線分くらいの狭い幅でクルっと取り回すあの姿。そう、パンヨロさんの姿は、ホワイトな嫌われバイクそっくりなのだ。

あとで聞いた話では、意識して似せてるそうで、なんて悪趣味なっ!

一緒に峠で遊んでたZも「わかってても気持ち悪いですよー」と苦笑いしてた。うん、その気持ちよくわかる。タダでさえ速いくせに、なんてひどいヒトなんだ。超おもしれー。

つーか、誰がかわいそうって、そのオマワリそっくりなバカでかい単車に、ありえない場所で追い掛け回されていた、走り屋っぽいZZR400(?)のお兄ちゃんだ。ムキになってがんばってたが、パンヨロさん、ずーっとテールトゥノーズ

いじめ過ぎ。

まさかお兄ちゃんも、こんなタイトな峠でST1100に追い掛け回されるとは思ってなかっただろう。俺もこの眼で見なかったら、ウソだと笑い出していただろうから、彼の心中、察するに有り余る。きっと誰も信じてくれないよ、そんな話。

と、気楽にケタケタ笑いながらパンヨロさんの走りを見てたんだが。

ようやく帰ってきた彼、メットを脱いでニヤニヤしながら

「コケた」

えぇ〜!?

言われて見てみると確かにコケ傷が。

言わなきゃ絶対わからなかっただろうに、律儀なヒトだ。しばらくして、クラッチが滑ってると言うpoitaさんも一本走って、休憩場所に帰ってくるなり、「何だここ、アクセル開けるところねーじゃん!」とブーたれてる。まぁ、確かに少なくともRocketIIIの走るところではないな、風返し。

 

一般車が多くなってきたので、いったん山を降りる。

ガソリンを入れて、そのままいつもの道で帰ろうと走っていると、なにやらやたら警察がいる。なんだろうなぁといぶかしみながら、さらに進んでゆくと、右折したい道がふさがれていた。駅伝だなかんだかのイベントがあったようだ。

仕方ないので、そのまま県道をひた走る。やがて目に付いたレストランの駐車場に入った。ここでZはタイムアップ。んじゃまたなと挨拶を交わし、意気揚々とレストランに乗り込む 残りのキチガイ5人組み。

「開店は11:00からです」

うん、みんなごめん。つーか、ダメだ俺を先頭にしちゃ。

また県道に出て、しばらく行った先のファミレスに入る。ここで朝飯を食いながら、いろいろとダベる。poitaさんも言ってたが、俺もこういう時間が大好きだ。朝っぱらから走り倒してきたので、ここでようやく、この日はじめて会った人々と話をすることが出来た。

と、俺の対面に座ったカタナさん。ウエイトレスが下がった瞬間。

「乳がでかい」

なんてダメ人間だろう。同じくダメニンの俺もすかさず目で彼女の姿を追うが、確認できなかった。と、その隙にカタナさんは、ニンジャさんに向かって同じことを言っている。 するとニンジャさんはガッカリした顔で、大きくため息をつきながら

「まったく、なにを言い出すかと思えば、見てたんだ……」

お、どうやらこっちはマトモな……

「俺と同じところを」

とニヤリ。

うん、こいつもダメだ。

タダでさえ楽しいのに、こんなやり取りですっかり楽しくなった俺は、途中、二日酔いがぶり返してトイレでリバースったりもしたが、にっこにこでみんなとダベりつづける。そのまま延々話し込みそうになったが、時間を見ると11:00。アサイチ 『休みの昼間ならけっこう空いてることがあるらしいから、首都高に繰り出そうか』と話したのを思い出す。

そんじゃ行きますかと立ち上がり、俺とカタナさんは同じテーブルだったので、会計で俺が払い、その場でカタナさんの分を清算すると、表に出る。

「寒いねー」

なんて話しながら単車のところへ行くと、すでに出ていたpoitaさんが

「けっこう暖かくなってきたね」

ま、人それぞれってコトだ。

んで、出発準備をしてる俺に近づいてきたパンヨロさんとニンジャさん。

いきなり財布を取り出して

「いくらでした?」

「え? テーブルごとの会計ですよ」

「えぇ?」

なんて会話してるところへ、店の女の子がテケテケ駆けてきて。

「お客様ぁ、会計の方がまだ……」

苦笑しながら店内に戻る二人。やがて出てくると笑いながら

「食い逃げ扱いかよ。失礼な店だ。つーか、もう少しで、ただで食えたのに」

うん、それは立派な食い逃げだ、パンヨロさん。

 

県道を東行して、桜土浦から常磐道に乗ると、本日二回目のハイラインバトル。とは言え、バトルできてたのはpoitaさんとパンヨロさんだけで、俺はあっという間にミラーの点にされてしまった。三郷から首都高に入ると、あれ、道、けっこう混んでるじゃん。

ここまでず〜っとイイトコなしだった俺の頭の中で響く声がする。

「パンヨロは車幅がある。poitaさんもクラッチ滑ってる。ならば、イクのはここしかないだろう。環七の風と言われた(自己申告)俺のすり抜けを見せるのだ。卑怯でも何でも、いちどは前を走らなくてはっ!」

ま、クラッチ滑ってるのは俺も一緒なんだが、かまわずアクセルオン。ここは毎日乗ってる俺の方が、ちっとは有利だろうと勢い込んで走り出す。ガンガンすり抜けて、湾岸まわりでいつもの芝浦へ。芝浦で休憩タイム。みんな、すり抜けは疲れたようだ。

キレイなラインだよねーカタナって。カタナさん、納車したばかりだってのに、こんなバカにつき合わせちゃって申し訳ないね。でも、すげえ楽しそうだったから、いいよね?

ニンジャさんのニンジャは、なんと借り物であることが判明。なのに、借りといてボロクソ言ってるんだから、このヒトもおもしれぇなぁ。

んで、件(くだん)のパンヨロさんのパン・ヨーロピアン。

正直、ナメてた。申し訳ない。

つーか、認識を改めたね。乗るやつが乗れば、この手の単車、すげえオールラウンダーだ。何でも出来る。もっとも、パンヨロさんはモタードやエクストリーマーだつーから、マシン云々より腕なんだろう。 こういうのんびりっぽい単車で、速いのをぶち抜くのがスキだってんだから、も、まるきし俺と同じ思考回路。完全無欠のダメ人間。

最高だ、このヒト。

 

芝浦でダベりながら、来る単車来る単車、みんなで値踏み。

 

赤いジャケットのヒトは、通りすがり。単車、何だっけな。

 

手前左、黒と紫のジャケットがニンジャさん。奥のグレーのジャケットがパンヨロさん。手前の黄色いヒトは、黄色い単車のヒト。黄色いヒトで見えないのが、カタナさん。

またイロイロ楽しく話しながら、さて、それじゃあ新環状でも流して、そのあとは流れ解散と行きますかなんて話してたところに、ふと叫び声が聞こえる。 ナニゴトかとそちらを見ればカタナさん とニンジャさんが天を仰いで絶望的な顔をしていた。

「あ、雨ふってるよぅ!」

なにっ! っと飛び上がり、あわてて屋根のない場所へ行けば、確かにけっこういい調子で降り出してる。さすがに雨の中で首都高を攻めるのはいかがなものか? と言うことで、12thでっかいもん倶楽部は、残念ながらここでお開き。

もう少し走ったりダベったりしたかったが、まあ、これもまた単車。なにより、コレだけ大バカがそろってるなら、いやでもまた一緒に走ることになるのは必至。ステップだの吸排気だのいじりなおして、なんとしてももう一回、会わなくちゃならんのである。

今度こそパンヨロさん喰うためにも(^_^)

 

なんかね、こういうヤツらに会えると、ホント思うよ。

単車乗っててよかったなぁって。

 

寒くなってきたけど、道路はまだまだ大丈夫。

さ、次はどこに行こうか?

index

inserted by FC2 system