The 34th big machine club
2007年11月28日 34th Crazy marmalade でっかいもん倶楽部 in 筑波 run with the devil
半日の仕事が終わると、すぐさまハヤブサに乗り込み、柏へ向けて走り出す。
んで、柏インターについて携帯を取り出すと 「目当てのモツ屋が休みだったので、焼肉を食ってる」 とmoto君からののメール。 どうやら食い始めたばかりらしいので、それじゃぁゆっくり喰ってくれと電話して、守谷SAへ。
風は冷たいが、ライディングジャケットの効果が抜群なので、ちっとも寒くない。 こりゃ嬉しいとほくそえみながら、守谷で一服しつつ、今日のコースを考える。
言ってもすでに2:00だ。 これからヤツらがメシを喰ってココにくる頃には3:00近くなるだろう。 それだとさすがに、高萩の農道へ行くのは厳しいか。慣らしで飛ばせないirohaがいることを考えると、二時間かけて行ったとして、向こうへ到着したころには、日が暮れている。それなら、もっと近いところで遊んだほうがいいだろう。 そう考えて高萩は却下。
筑波へ行くのがイチバン近いが、それ以外のルートも調べておこう。 んで、考え付いたのが、那珂インターで降りて、バードラインを走り、ビーフラインへ繋ぐというプラン。これなら俺も走ったことのないバードラインを走れるし、そのあとビーフからフルーツライン、筑波というゴールデンワインディングコースが楽しめる。 このコース、いいじゃん。 ニヤケながら彼らを待つも、なかなかやってこない。 時間だけが無情に過ぎてゆく。
こりゃ、そろそろバードラインプランも厳しいなというころになって。 ようやくmoto組が到着した。 moto君は寒さ対策で着膨れ、K君はいつもと代わらない格好。 そして素晴らしかったのが、iroha。
なんと、スキーウエアを着込んできやがった。
まぁ、ライディングウエア以外じゃ、確かにイチバン単車向きだけどさ。
ひとしきり大笑いしたら、ダベりつつプランを練る。 やはり時間がないので、土浦北から素直に筑波を走って帰ろうということに決まった。 バードラインは、いずれソロで走ってみよう。
さて、ガソリンを補給するirohaとK君を待ってから、いよいよ高速を走り始めたのだが。 やっぱりクソ速い、ST1100 with moto。 クルマの間を踊るように縫いながら、えらいスピードでぶっ飛ばし始める。 俺も何とか追いすがろうとするが、ちょっと流れを読み間違うと、みるみるmoto君の背中が小さくなる。 いちど痛恨のミスで180くらいまで落としてしまったら、もうアウト。 一瞬だが、完全に消された。
もちろんこっちはハヤブサだから、少し車線がクリアになれば、力任せに追いつくことは出来る。 だが、車線の読みが甘いせいで、ちょっと油断すると離される。 前に出てエンジンパワーだけで離そうとするのだが、ちょっと詰まると簡単に追いつかれる。 うーん、ここんとこ『もしかしたら』と危惧してたんだが……
どうやら悪い予感は的中したようだ。 俺、やっぱりヘタになってる。 クルーザの時のみたく、思ったように走れない。
結局、トップエンド230スピード(1スピード=0.5km/h)のSTに、260以上使って何とかついて行くだけという体たらくのまま、あっという間に土浦北インターへついてしまった。 もちろんmoto君が速いからなんだけど、それを差し引いたとしても、情けない限りだ。
イチから練習しなおさないとダメだね。
で、インターの出口でirohaとK君を待つのだが、携帯を見たmoto君がいきなり笑い出した。 「K君、道を間違ったそうです」 う〜んと、常磐道で筑波に向かうのに、どこでどう、道を間違えるんだ?
あとで確認したら、思いっクソ圏央道に入って、牛久の方まで行ってしまったらしい。 まあ、確かにアソコの分岐には「つくば」って書いてあるからなぁ。 K君、これで今のところ、俺と会って高速使ったときは100%道を間違えてることになるね。 ま、俺も首都高じゃ似たようなものだったから、人のコトぁ言えないンだけど。
結局、K君とは筑波で合流することにして、三人で走り出す。 「irohaが慣らしだから、あんまり変な追い抜きは出来ないかな」 と思い、ミラーを見ながら走ってったのだが、結構ついてくる。 なので、時々クルマをパスしながら、穏やかなペースで筑波へ向かった。
いつものカマボコをゆっくりと越え、パープルに入ってすぐの休憩所へ。
「ここが頭文字Dに出てた、パープルシャドウのコースだよ」 つったら、irohaが食いついてた。 まあ、厳密にはココじゃないんだけど、その辺はホラ、雰囲気の問題で。
そのirohaのZ1000。ただいま慣らし中。 一服しながら、多少の注意点を述べたら、さぁ、走ろう。 俺、moto君、irohaの順で走り出し、減速帯を越えたところでmoto君を前に出そうとしたのだが…… moto君、ニヤニヤしながら前に行かない。 そう、イジメタイムの始まりだ。
仕方ないので、俺が前のまま走りだす。 ミラーにチラチラ写るSTが『ほら、はやく行け』とおっしゃるので、ちとツッコミ気味になってしまう。 ただでさえ乗れてないのに、段々とっ散らかって来るのが自覚できて、もんすご、しんどい。 そりゃ、moto君を引き離そうなんてのは無理だとしても、もう少しスムーズに走りたいもんだ。 いかん、どうも愚痴っぽくなるな。
STに突っつかれながらパープルを抜け、そのまま筑波の駐車場へ。 ここでK君を待ちながらダベる。 ……のだが、いちどirohaがスキーウエアのスソをステップに引っ掛けて立ちゴケしかけた。 何とか倒さず踏ん張るも、固まったまま回復できなそう。 あわてて駆け寄り、irohaのZ1000を持ち上げる。
「転ばないで済んで良かった」と思いつつ、ふと視線を動かすと。 彼の兄、moto君が、絶好調に不審な動きをしていた。
「moto君……」 「はい?」 「あんたいま、カメラを取り出そうとしてなかったか?」
moto君、ニヤニヤしながら視線を合わせない。 この男、助けるより先にカメラを取り出そうとしやがった。 弟が、買ったばかりの新車で立ちゴケしそうになってるというのに、だ。
「さすがデヴィルの称号をほしいままにする男、鬼のドS」 ダメ兄貴の鬼っぷりにゲタゲタ笑っていると、やがて無事、K君も到着。
四人で缶コーヒーを飲みながら、くだらない話で盛り上がる。 こんな時間が最高に楽しい。
さて、陽もどんどん傾いてくるし、暗くなる前に走ろうか。 今度はmoto君を前に出し、勉強させてもらいながらパープルを走る。 ところが、どうも自分の走りってのがなかなかキマらなくて、前に乗ったり、後ろに乗ったり。 いろいろ試し試し走ってみるのだが、この間の赤城のような走りが出来ない。 時々、K君がチラチラ写るのは、彼が速くなったのか、俺がダメなのか。
あっさり消され、三味線弾いてるところで何とか追いつき、また消されを繰り返しながら走る。 なかなか思うように行かないのだが、そのうち、それはそれで楽くなってくる。 なにより、時々垣間見えるmoto君の走りが、すごく勉強になる。
スパンと寝かせて、セルフステアでスムーズに曲がり、俺よりかなり前からアクセルを開け始める。 マルにも指摘されたのだが、俺はやっぱり突っ込みすぎのようだ。 それで速いなら構わないだろうが、遅いんだから始末におえない。 確実にRIIIと同じくらいでしか走れてないのが、自覚できる。 ハヤブサなのにね。
「それでも幾つか課題が見つかったから、これを克服すべく練習に励もう」 そんなことを思いながら、moto君を追いかけ、K君を消そうと頑張り、パープルを二往復。 30kmくらい攻め倒したところで、かなり薄暗くなってきた。
休憩ポイントで最後に少しダベったら。 本日のcrazy marmalade でっかいもん倶楽部は、事故も怪我もなく、無事に終了。 俺が先導して、高速土浦北インターの入り口まで、4台並んでのんびりと走る。 moto君とirohaが、入り口付近のコンビニに入るため、右折レーンへ入ったのを見届けると。 俺はホーンを鳴らして別れを告げ、国道に向かってアクセルを開けた。
「moto君と帰るんでも、俺の家に来るんでも、どっちでもいいよ」 と告げておいたK君は、ライトをチラチラさせながら、俺の後ろについてくる。 「帰ったら、この間moto君にエグいイタズラされた慰労に、なんか旨いもんでも食わせてやろう」 ヘルメットの中でニヤつきながら、俺は渋滞する6号線のテールライトの群れへ飛び込んだ。
陽が短い分、遊ぶ時間が少なくなるけど。 こうやって短時間、濃密に走るのも楽しいね。 みんな、また走ろうぜ。
んで、帰ってからはもちろん宴会。
中華三昧のK君。 走りも楽しいし、宴会も楽しい。 いつかみんなで、ツーリング&宴会ての、やりてぇなぁ。
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