The36thbigmachineclub
2007年12月16日 36thCrazymarmalade でっかいもん倶楽部with三兄弟+えうろぱ 〜寒風〜
空いてる国道を順調に飛ばし、筑波山ふもとのコンビニへ。 すでに、よしなしのBMW-GSが停まってた。なので、店に入ってよしに挨拶。 ジュース買って、日向ぼっこしながらmoto君たちの到着を待つ。
Zがお見送りに行く言ってたから、電話してみよう。 「moto君たちが2.3分前に出発した」 「moto君のお姉さん、通称おねぇ(呼称してるのは俺だけ)がジーパン一枚で来た」 など、重要事項を確認する。
この寒空にジーンズ一枚ってのは、間違いなくmoto君にハメられたんだろう。 実の姉まで姦計に陥れるとはさすがデビル、と、よしとふたりで大笑いしながら、30分ほど待っていると。 moto君のST1100を先頭に、irohaのZ1000、おねぇのKTM625、えうろぱ君のZX10Rが続く。
と。 目の前で右折しはじめた瞬間、irohaが交差点のど真ん中でエンストゴケ。 「いきなり魅せるぜ、さすがirohaだ」 なんつってると、後ろにいたKTMが、そのままぶい〜んとUターンして走り去ってしまう。 「あれ、おねぇじゃなかったのか?」 と思いつつ、moto君に聞いてみると……
「いや、姉ちゃんですよ」
おいおい、おねぇ。目の前で弟がコケてんのにスルーで給油かよ。 さすがmoto家のトップだ。 おまけに長男坊は、弟がコケたと聞くやいなや、写真をのがしたと残念そうに舌打ち。 irohaはいやでも強い子に育つって話だ。
ここで初見のえうろぱ君と挨拶を交わす。 彼はirohaの友人で、隣の市に在住と言う、俺のご近所さんだ。 んで、おねぇやirohaとは初見のよしなしが、アイサツした後は、しばらくココでバカ話を展開する。
おねぇをハメた疑惑を必死に否定するmoto君。 誰も信じてくれない様子は、まさにオオカミ少年の教訓そのままだ。
左から、moto君、おねぇ、iroha、えうろぱ君、よしなし。 この寒いのに、みんなバカだねぇ。
さて、それじゃあ走ろうか。 俺が先頭で、筑波山を登ってゆく。 カマボコをごつごつ乗り越えたら、パープルの入り口だ。
このまま一気にパープルへ入ろうと思ったのだが、減速帯だとか気をつけるコトを説明してなかった。 なので、一応説明しておこうと、休憩所に入った。
天気の良い休日だからか、いろんな車のミーティングをやってた。俺は四輪よくわからんけど。
やがてmoto君が、KTMをまたいで『偵察してきます』と走り出す。 追いかけようと準備していると、休憩所に入ってきた一台のハチロクが近寄ってきた。 「頂上近くで事故があったから警察がいるよ」 と情報をくれる、ハチロクさん。ありがとう!
んじゃ、ちと出るのはやめて、本当に偵察係になってしまったmoto君が帰ってくるのを待つか。 「もしココが走れないなら、すぐに別のところへ向かおう」 なんてダベってると、moto君が帰ってくる。 とりあえず、moto君が走ってきたところまでは警察がいなかったということで、それじゃ、行ける所まで走ってみようか。と言いながら、俺がハヤブサまたいで出ようとすると、STに乗り換えた悪魔の申し子が、ニヤニヤしながら後へ張り付く。 も、べったりと。 コレじゃ俺、ハタから見たら白バイに追われてる近所のバカじゃんよ。
走り出すと、ありゃ、やっぱとっ散らかる。 後ろを意識しすぎて、この間はやれたことが気持ちよく出来なかったり。 moto君は「前より早いポイントでアクセルが開けれてますよ」と言ってくれたが、どうも不完全燃焼だ。
と、コーナーを抜けた先で、パトカーが止まっている。 なのでそこからUターンし、途中、すれ違うirohaやおねぇにUターンの合図を出す。 昨日の事故車がまだ停まってたので、そこで停まって少し様子を見たり。 のんびりと流して走り、休憩所へ戻った。
休憩所へ戻るも、なんとなく悔しいので、しばらくダベった後、今度は単独で走り出す。 走り出してしばらくすると、あ、これだ、と昨日の感じを思い出した。 何のことはない。後を気にしすぎて上体が起きた今までの走り方になってたのだ。 抜いてるつもりで、力が抜けてなかった。
コーナリング中に、身体を内側にストンと落とすように走り始めると、すぐに昨日を思い出す。 突っつかれると真っ白になっちゃうんじゃ、まだまだだなぁ。 もっともっと走りこんで、この走り方を身体にしみこませないと。 ちょっと焦るとすぐに前の乗り方に戻っちゃうんじゃ、役立たずも良いところだ。 単車道は険しいね。
それでも気持ちよく走れるようになり、ゴキゲンで飛ばしていると、見たことのある単車とすれ違う。 あれ? ロケットIIIじゃん。珍しいなぁ……ってこのパターン、どっかで一回経験してるぞ? 昨日の事故車のところでUターンして戻ってみると、あ、やっぱり。 青白のロケットIIIクラシックが停まってる。
moto君たちと話してた人物が、こっちを見て会釈してくれた。 そう、こないだ秩父で、まったく同じシチュエイションで登場した、OTO-(オトー)さんだ。 ニコニコしてるOTO-さんを見て、思わず笑ってしまう。
「こんちわー! お久しぶりですねぇ。つーか何で同じ登場の仕方?」 笑いながら挨拶を交わし、しばらくロケットIIIを囲んで話し込む。
moto君はともかく、irohaもおねぇも多分よしなしやえうろぱ君も、RIIIは初見だろう。 エンジンのでかさ、タイアの太さ、エグさのカタマリの変態バイクを囲んで、ダベりは続く。
つーかおまえらにヒトコト物申したい。 OTO-さんが『かみさんのサイトを見て、ロケットIIIに乗った』って言った瞬間。 みんなそろって、あー、やっちゃったって顔をしながらOTO-さんを見るのはよせ。 『よりによって』とか言うな。 OTO-さんがイチバンそう思ってるんだから、きっと。
やがて昼近くなり、それじゃぁ、牛タン喰いに行こうかね。 と、俺はてっきりOTO-さんも一緒に来るもんだと思ってたら、OTO-さんはここでお別れだとのコト。 残念だが、まぁ、あんまり変態と一緒にいて、変態が感染(うつ)ってもかわいそうか。 駐車場でカメラを構えるOTO-さんに手を振って別れると。 地元のよしなしに先導してもらって、牛タン屋へ。
店の場所がわかりづらくて、ちょこっと手間取るも、予約の時間から10分遅れぐらいで、なんとか牛タン屋に到着する。席についてお茶を呑みながら、牛タンが出てくるまでの間、バカ話に花を咲かせる。ここでえうろぱ君が俺の二コ下だと知って驚いた。 単車乗りってのは若く見えるよね。
相変わらず絶好調のmoto君のバカ話に笑っていると
牛タンがやってきた。 ねぎが入ってるのはテールスープ。1.5人前の盛り+あの旨さで2000円弱は、かなりお安い。 牛タン喰って、バカ話して、それじゃ今度は、富谷を走ろうか。
よしの先導で、県道を北上し、前にろろちゃんと野宿しようとして断念した、富谷観音へ向かう。 途中で給油のため、いったん散開。 俺、おねぇ、iroha、えうろぱ君の『常識人チーム』と、moto&よしなしの『変態チーム』に分かれる。 よしとmoto君は、広い方の道を登って富谷に入った。
こっちは常識人チームなので、当然、クソせまい林道チックな方から入る。
ミラーに写るirohaの明らかに嫌そうな走りを楽しみながら。 落ち葉が山盛りの細道を登れば、あっという間に、富谷観音の頂上付近にある、広めの駐車場。
ココでまたダベったり走ったり。
地元らしき走り屋さんたちが来てたので、その合間を縫って走る。 落ち葉も多く、思ったより走りにくい道だったので、俺は一往復程度だった。 えうろぱ君は二往復、おねぇやirohaは延々と走ってた。
やがてmoto君がSTでおしっこに行くと、続いてよしなしもBMWに乗ってトイレへ向かう。 前に富津で、moto君の立ちションを激写してからこっち、みんなやたら警戒するようになった。
走ってる(トイレに行ってる)連中が、なかなか帰ってこない。 どうしたんだろうと思ってると、帰ってきたirohaが、こっちに来ないで走り屋連中の方へ行く。 「おいおい、iroha。勝負挑んじゃってるのか?」 とちょっとワクワクしながら見てると、どうやら走り屋連中の仲間の一人が、下でコケたらしい。 散歩中の犬を避けようとして、飛んだんだそうだ。 よしなしが下に残って様子を見、irohaが仲間に知らせに来たというわけ。
二輪である以上、転ぶことは誰にでもある。 だが、昨日に続いて今日もだと、他人事とは言えちょっと気が引き締まる思いがする。 もちろん、するだけ。 だって変態moto三兄弟が一緒だからね。 引き締まったハシから、moto君のエクストリーム大会が始まるってんだから手に負えない。
そのmoto君のキチガイテクに、初見のえうろぱ君も目を丸くしている。 ま、いきなりフロントぽんぽんあげたり、ストッピーしたり、ドリフトしたりと軽々やられれば、そら驚くよなぁ。 見慣れた俺だって、やっぱり、見とれるもんね、あのテクニックは。
そんでまた、バカ話をしながら大笑い。 irohaのZ1000の綺麗さや、えうろぱ君の10Rの作りに感心し、よしなしGSのテレレバーをガン見する。 moto君がKTMでスライドやバーンナウトをするたびに、おねぇが 「タイヤがぁ! こないだ新品にしたばっかりなのにー!」 と悲鳴を上げるのを見て爆笑し。
日が暮れてきたところで、本日のでっかいもん倶楽部は、そろそろ〆の時間だ。 高速で帰るmoto三兄弟+えうろぱ君を、よしなしが入り口まで先導してくれると言う。 なので、俺は心置きなく、下道で帰ることにした。
富谷を出て南下し、国道50号まで出たところで、俺は右へ、みんなは左へ。 手を上げたり、ホーンを鳴らしたりと、別れの挨拶をしたら。 さすがにクソ寒くなってきた50号を、みなの笑顔を思い出しながら、肩をすくめてをぶっ飛ばした。
どんどん寒くなるから、しっかり防寒して、がんがん走ろうぜっ!
特に女の子は。 な、おねぇ?
|