The37th big machine club
2007年12月26日 37th Crazy marmalade でっかいもん倶楽部 in 富津 〜酔狂〜
朝、起きて仕事に行く準備をするのだが、今日は午後から富津でmoto君たちと遊ぶ。 最近ようやく、俺もハヤブサに慣れてきた。 この条件から考えて、お調子者の俺のことだから、今日あたり、やらかす可能性がある。もちろん、やらかさないに越したことはないが、嬉しくてぐるぐるやってるうちに、限界を超えてしまう可能性ってのが、馬鹿に出来ないくらいはありそうだ。 なので、万が一のために保険をかけることにする。
オフロード用のニーシン(膝スネ)ガードだ。 これプラス革ジャンを着ていけば、万が一すっ転んでも身体の被害は最小限で抑えられる。 え? 単車の被害? マシンが壊れたらどうするって? 新しい単車を買うグッドチャンスじゃねーの。なに言ってんだアンタ。
つわけで、仕事に行ったわけだが、俺が真面目に働いてると、携帯にメールが入る。 誰だ? と思って見てみれば、moto君だ。なにやら写真まで添付してある。
「今日は暖かいっすね〜。え?まだ仕事してるんスか!?すんません」 母さん、こいつらこの上天気にツーリング行ってるよ。しかも、ワインディング走ってるよ。ねぇ、ぶっ飛ばして良い? と半泣きで埼玉の母親に電話しようかと思っていると、その次に来たメールには動画が添付してあって、irohaとK君がうまそうに刺身だか何だかを食ってる。動画からは 「うまい?」「うまいね」 楽しそうな、ヤツラの声と表情。 『楽しくて楽しくて思わず送った』と言うよりはむしろ、仕事してる俺に見せ付けるためのアホ動画。 半笑いのmoto君の声とirohaの過剰な演技に、俺の心はとっても和んだ。
幸せな気分になった俺は、優しい友人たちに、穏やかな気持ちで返信メールを返す。 『キサマら全員、富津埠頭で正座だっ!』
んで、仕事がハネると同時に、ハヤブサにまたがって16号へ。 そのまま一気に南下しつつ、年末でやたらと多いトラックの間を、ガシガシすり抜ける。 それでも、いつもの50%増しのクルマに、思うように先へ進めない。 余裕をみて一時間半とったのに、着いたらぎりぎりだった。
いつもの埠頭にハヤブサを鼻先を入れながら、moto君たちを探す。 すると、おや? 見覚えのある単車が三台並んだ場所に、なにやら様子のおかしい一団がいるぞ? なんだろうと思いながら、ゆっくりと近づいてゆくと。
そこには三人並んで正座する 、ヤツラの姿があった。
も、大爆笑。 ヘルメットを取るのももどかしく、笑いながら彼らを見るとmoto君がヒトコト。 「あ、足を崩してもよろしいでしょうか?」 笑いすぎて写真を撮り忘れたのが、返す返すも残念だ。
バカ陽気だと思ってたら、埠頭は結構、強い寒風が吹いている。 立ちっ放しでダベっていると、かなり寒い。 俺やmoto君はいつもどおりバッチリ着膨れてたし、irohaは得意のスキーウエアだからまだしも、K君はまたもや<スリーシーズンジャケットにジーンズ >と言う、軽くキチガイ沙汰の格好をしてきてたので、えらい寒がっている。 いや、K君。 一回寒い思いしたんだから、もちっと学ぼうよ。
irohaのスキーウエアも、だいぶん見慣れてきた感がある。 むしろ、このままずっとスキーウエアで押して欲しいトコロ。
このクソ寒い中、わざわざ風の強い埠頭で遊んでるんだから、物好きも極まるって話だ。
やっと車検を通した、moto君のR1。まさに、キチガイに刃物。
そのうちmoto君が走りはじめ、しばらく見学してた俺たちも、そのあとに続く。 この辺の動画は、後日編集してアップする予定。 だけど、あんまりうまく撮れてないから、もしかしたらやめるかも。 つーか、ぐるぐる用に望遠でも綺麗なムービーカメラ、一台買おうかな、この際。
一度休んでたmoto君が、こんどはirohaのZ1000に乗って走り出した。 明らかに、開けっぷりが良いのは、ヒトの単車だと豪快な技を披露する、moto君のデフォルトだ。 しばらく試してZ1000の特性を確認すると、おもむろにフロントを上げ始める。 鬼か。
「クラッチの位置が遠い」 とか何とかとか戻ってきて言ってたけど、あんだけ乗れてりゃ関係ないよってことに、早いところ気づいて欲しいものである。ま、このあとクラッチの位置を直したら、もっとアホな走りをはじめるわけで、変態なりにこだわりがあるようだ。
寒空のもと、震えてるK君。 一応ジーンズの下にはモモヒキを履いてきたそうだ。 正直、それ以前にやるべきことが山積してると思うけどね、俺は。 冬ジャケットとか、革ジャンとか、ウインターパンツとか、オーバーパンツとか。
irohaのZに乗ってるmoto君を見て、見てる三人は同じ言葉を口走る。 「アップハン、似合うなぁ」 セパハンだと速いけど普通っぽいのに、アップハンに乗った瞬間オマワリ走りだからね。
なんかもう、君はセパハンに乗っちゃダメだって気がするんだけど。 むしろ一度、NEKOさんみたいにエイプハンガーで走ってもらいたい。 や、わりとまじめに見てみたいね、コレは。
寒いからホットコーヒーを飲む。 するとカフェインの影響で、トイレに行きたくなるのは、人間の生理だ。 しかし、moto君は一度ここで、俺に立ちション姿の望遠激写をされている。 それからと言うもの警戒して、なかなか近くで立ちションをしない。
激写できない不満に、パパラッチとしての俺の血が、新しい獲物を探せと呼びかけてくる。 そこに、哀れな犠牲者が現れた。 K君がトイレに行きたいと言い出したのだ。
「かみさんは立ちションを告発する、プロフェッショナルのパパラッチだ」 と言う話が出ていたので、K君、警戒して単車でどこかに行こうとしている。 ココで機を逃しては、かつてピューリッツァ賞の常連とまで言われた、俺のウデが泣くと言うものだ。
「K君、あそこの販売機のウラなら、見えないから大丈夫だよ。すぐ下に側溝もあるし」
俺の完璧にして芸術的なワナに、K君はものの見事に引っかかった。素直な子だよ、ホント。 いそいそと販売機のウラに行き、用を足すK君。 望遠でブレないよう、カメラを固定して待ち構える、スピードグラファーかみ。 舞台は整った。
そしてゲット。 まさに犯罪行為の直後。見よ、悪事を終えて周囲を確認する、この憎むべき犯罪者の姿。 逃走する一瞬を捉えた歴史的一枚だ。
つーか、寒くてミンナなかなか乗らないもんだから、当然、コケたりネタを作るヤツがいない。 人気ジャーナリストかみ38歳としては、こうやって強引にネタを作るしかないのだよ、明智君。 大衆とは、時に残酷なものなのだ(捏造のわりに面白くないし、大衆はココ見てないです)
とかバカやってるうちに、日が暮れてきた。 すると着膨れてるはずのmoto君が、寒さでギブアップ。 んじゃ、どっかに場所を移そうと、moto君先頭で、16号を走る。 適当に走って、見つけたガストに入った。
みんな腹がいっぱいだと言うことで、軽いつまみみたいなものとドリンクバーで話し込む。 女子高生かって話だ。 irohaのエロ話に困惑の笑みを浮かべるK君を見て笑ったり、そのK君を体育会系に教育したり、バカな男たちはバカな話をしながら、最高に楽しい時間を共有する。コーヒー飲んでるはずなのに、酒飲んで宴会やってるみたいに、楽しくて仕方ない。 やがて、嫁さんからmoto君に帰って来いメールが入ったところで。
本日のcrazy marmalade でっかいもん倶楽部は、終了の時間となる。 すっかり陽の暮れたファミレスの駐車場で、最高に気持ちのいいバカたちと別れた俺は。 もはや白い恋人の心配のなくなった16号を、ハードロックを聴きながらゴキゲンにぶっ飛ばした。
もちろん、ゴキゲンなのは音楽のせいじゃなくて、ヤツラの笑顔の記憶のせいだ。
寒いから出るのが億劫になるけど、走り出しちゃえば、単車はいつだって楽しい。 今年もあと5日。 あとどれくらい走れるかな。
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