The 84th big machine club

2009.10.10 第84回 でっかいもん倶楽部 in 茨城

―山賊の歌―

 

でっかいもんカテゴリにするか、宴会カテゴリにするか迷ったのだが。

ちょっとしたリハビリ的に走ってきたので、一応、でっかいもん倶楽部のほうに入れておこう。

最初はNも一緒に行くと言ってたので、高速を使わないでSLで向かおうと思っていたのだが、前日のエンカイの時、地図を見て場所の確認をしたNさん、ヘタれて「行かない」とか言い出しやがる。NEKOさんとふたりなら、高速で行った方が楽なので、急遽、ケーロクで行くことになった。

その旨をよしなしに伝えると、

「ちょ、じゃあ俺もSLやめてGSで行きますよ」

ちぇ、SLの方がイジメがいがあるんだけどなぁ……

 

つわけで前日呑んだくれた俺とNEKOさんは、俺の仕事がハネてから午後二時半ころ、

それぞれのマシンに荷物をてんこ盛りにして、茨城へ向かう。

 

NEKOさんのTDM850。ペットネームは『ほっかむり』だそうだ。

 

コレは守谷のサービスエリアか。なんだかんだ、バグスターとホンダバッグで全て収まってしまった。

 

コレも同じところ。給油中のNEKOさんを待ってるところ。

 

160〜180スピード(1スピード=0.5km/h)くらいで流しつつ、一気に友部まで。

友部出口でよしなしと合流したら、そのままおとなしく走ってビーフラインへ。ビーフからは俺が先頭に出て、六割くらいで流して走る。それでも、久しぶりのワインディングはめちゃめちゃ楽しくて、テンションが一気に上がってくるから、自制するのが大変だった。大人になったね、俺。

途中の道の駅チックな施設で、いったん休憩を入れる。

よしなしのGS(ガソリンスタンド)1200。

1200リッター入るなら、本当に移動ガススタとして活用できるんだけどなぁ。

まったく、使えねーぜ(あなたよりはマシです)。

一服していると、黄色いDR-Zがやってくる。

「お、ろろちゃんのと同じじゃん……ってあのステッカー! ろろちゃんだ!」

ろろちゃん、俺らにはまったく気づかず、遠くの方に単車を停めたので、ニヤニヤしながら携帯で電話を入れる。

「もしもし、ろろちゃん」

「もしもしー! 今ね、ビーフラインの途中の……」

「いいから、後ろを見ろ」

「え?」

「後ろを見なさい」

「うしろー? どこだよー?」

と振り向くろろちゃんに俺が手を振ると、笑いながら「そっち行くよー」と答え、

やってきた。

 

NEKOさんとろろちゃん、よしなしは初見なので、ここでご挨拶。

NEKOさんが饅頭を食ってて、甘い物好きのろろちゃんがそれを見てる。しばらくそうしてバカ話をした後、それじゃぁ、キャンプ場まで走ろうかつーことで、俺、NEKOさん、よしなし、ろろちゃんの順で走り出す。そしてそのまま、俺&NEKO組と、よし&ろろ組に分かれてしまった。

 

抑えながらも、そこそこいい調子ですっ飛ばしてきた俺とNEKOさん。

待ち合わせに決めておいた途中のコンビニで、後続を待つ。

が、どうやらこの時、よしなしが地元のクセに道を間違えて遠回りしていたようで、待っても待っても一向に姿を見せない。しばらく「今日の晩飯をナニにしようか」なんて話てた俺らは、ついに痺れを切らせてキャンプ場へ向かうことにした。ふたりとも気が短いのだ。

 

国道118号に出る信号待ちで、よしなしとろろちゃんが追いついてきた。

「かみさん、買出し行かないの?」

実はこのちょっと前にeisukeさんから連絡が入ってて、「もしかしたら車で行くかも」と聞いていたので、「どうせ買いだしに行くんなら、クルマの方がいいだろう」と思った俺は、途中で寄る予定だったスーパーをすっ飛ばして、一気にキャンプ場を目指していたのだ。

よしなしがきたので先頭を交代し、みんなでまったりとキャンプ場へ向かう。

 

キャンプ場につくと、eisukeさんのほかに銀星がすでに到着していた。

と、イッコもクルマじゃないeisukeさん。結局、単車の誘惑に勝てなかったようだ。

 

俺らも二人のそばに単車を停める。

なお、後ろに見えるオレンジのテントは、普通のファミリー。彼らはこの夜、自分たちを襲うことになる悪夢のような体験のことを、この段階ではまったく知らなかった。いや、別にからんだりとか言うンじゃなくて、普通にただやかましかっただけの話なんだけど。

 

NEKOさんのテントは一人用のコールマン。

コンパクトでいいけど、中に荷物が置けないのはちょっと困るかなぁ。

 

みんな並べてテントを張ったもんだから、なにやら難民キャンプの様相を呈してきた。

 

なんつってると、POPOさんがコルベットでやってくる。

これほどキャンプ場に似合わないクルマも、まぁ、そうはねーよなぁ。

 

ここでよしなし、ろろちゃん、銀星が買出しに行く。

そのわずかな時間も待てない俺とNEKOさんは、POPOさんに向かって

「POPOさん、ビール的なものを持ってないですか?」

「あ、二本しかないや」

「そ、それをください」

なんと身内から酒を強奪するNEKO&かみの呑んだくれコンビ。ただの強盗だ。

強盗ふたりがPOPOさんから奪ったビールを呑んでご機嫌になってると、eisukeさんがまな板を出してなにやら調理を始めた。そして、彼がその手に持った食材を見た瞬間、俺とNEKOさんは爆笑しながら歓声を上げる。

バラ肉つーか、ほとんど脂のカタマリ。比率で言うと9:1くれぇのヒドいシロモノ。

eisukeさんは脂のカタマリを小さなフライパンで焼き、俺らにつまみとして出してくれる。それを喰いながら「やべぇ、ブタの脂はやっぱうめぇなぁ」なんつてったら、フライパンに残ったブタの脂で、今度はナスを焼いてくれる。このナスがもう、ご機嫌にバカ美味い。

「やべぇよ、eisukeさん! このナス激ウマ!」

早くも大騒ぎだ。

 

やがて買出し部隊が帰ってきて、宴は本格的にスタート。

NEKOさんと一緒に拾ってきた竹を焚き火台で焼き、竹炭らしき物を作る。

 

みんなで車座になって、持ち寄ったり買いだしてきたりした食い物をツマミに呑んだくれる。

こうやって見ると、普通にただの山賊だ。

 

NEKOさんがもって来てくれたのは厚木名物のホルモン。

これはなんだけっけかな。ものすげぇやわらかくて美味かった。

 

と、そんな風に山賊たちが宴を繰り広げているところへ、ひとりの男が近づいてきた

「あの、ブログを見てきたんですけど……」

なんと言う勇者。

たとえブログを見て近くまでは来たとしても、この山賊の群れに声をかけるのはなかなか勇気が要る行為だと思う。その勇者の名は、いっちゃん。ちゃんとか言ってるけど、この日の最年長だ。もっとも本人が「いっちゃんでいいです」と優しい笑顔で笑うので、もちろん遠慮はしない。

後列真ん中のオレンジのヒトが「いっちゃん」で、手前のオレンジのが、なにやらドタマがヒワイなことになってる不倫テキサスことよしなし。別にただ、ボウズにヘッドランプしてるだけなのに、なんかヤラしい感じがするのは、よしなしがエロテキサスだからかね? 知らないよね。

サプライズゲストのいっちゃんも加えて、宴はますます絶好調。

NEKOさんが大笑いしてるのは、たぶんろろちゃんのせい。

この日はメンツの中にひとりも女の子が居なかったので、ろろちゃんはいつものゲイキャラモードをやめて、普通に泥棒ヒゲの似合う男らしい男になっていた。そして、そんなモードの時のろろちゃんは、シモネタ大魔王なのである。あのNEKOさんがちょっと引くくらい、シモネタ炸裂だった。

もちろん、周りで聞いてる俺たちは、腹筋が千切れるほど大爆笑の連続だ。

マジで笑いすぎて腹が痛かった。

みんな、いい笑顔で呑んだくれてる。ホント、この日は一晩中、笑いが絶えなかったよ。

 

ほら、俺もご機嫌だし、後ろのろろちゃんも楽しそう。

 

銀星といっちゃん。いっちゃんを『イキナリ俺やろろちゃん、NEKOさんの横に座らせる』のはどうだろうと思ったので、銀星とeisukeさんの間に座ってもらったのだが、コレは正解。俺の横とかろろちゃんの横にいたら、こんなにサワヤカには笑ってないだろう、きっと。

 

さて、山賊のエンカイと言えば、やはり焚き火は欠かせない。

なので枯れた竹を取ってきて、よしなしがそれを小さく折ってゆき、火の準備が整った。

それを焚き火台の上において、火を焚く。

その火を前にして、またもみんなで大笑いしながら酒を呑む。

eisukeさんも、めちゃめちゃ楽しそうに笑ってるね。

 

POPOさん、銀星、いっちゃんからも、笑顔が絶えない。いや、コレは苦笑か?

 

でも、遠間から眺めてみると。

やっぱり山賊。

 

火を焚き。

 

呑んで笑う。

ただそれだけの、

でも、最高の時間だ。

山賊たちの笑い声は、遅くまで続いた。

 

あけて次の朝。

キャンプ場の横には、川が流れている。

気持ちのいい朝だ……つってもコレはよしなしの撮った写真で、俺はこの時まだ夢の中。

そんな早朝、ろろちゃんはなんとウォーキングをしている。

もちろん『かみは歩かない』ので、そんな狂気の沙汰には付き合わない。

つーか夢の中だっつの。

 

そのあと、一度起きた俺は、いっちゃんにコーヒーを入れてもらって飲んだ後、「まだ眠い」とつぶやいてテントの中に姿を消す。もってったシュラフがコンパクトタイプで薄かったので、寒くて眠りが浅かったのだ。オマケに寒さで脚も痛んできたので、服を脚にぐるぐる巻いてもう一眠り。

すると、テントの中に聞こえてくるみんなの声。

「銀星、死んでるんじゃねーか?」

と心配しているうちに、

銀星も起きてきたようだ。

 

そして、銀星、ろろちゃん、いっちゃんの三人は、朝から焼き鳥を食ってる。

しつこいようだが、この時もかみさん、夢の中。

やがて、ようやく起きたかみさんに、トンボも「おせーよ」と突っ込んでる。

 

さて、それじゃあ撤収しようか。

ろろちゃんも、よしなしに借りたテントを撤収してる。

このテントは昨日の宴の最中、ずっとシモネタの餌食になってた。かわいそうに。

暖かくと言うか、むしろ暑いくらいに照りつける太陽で、テントや朝露にぬれたものを干す。

 

やがて準備が出来ると、午後から用事のあるNEKOさんが、eisukeさんとともに帰って行った。

NEKOさん、美味いホルモンと前日からの楽しい時間をありがとうございました。こんどはフューリィで走りたいですね。そして、いっちゃん。ナイスな飛び入り、本当に楽しかったです。まぁ、確認する必要もないと思うけど一応言っておくと、ふたりとも、次回もまた楽しく呑んだくれましょう!

 

eisukeさん、ドタ参ありがとうございました。そして脂攻勢、最高でした。でも、あんま悪いものばっか喰ってると、マジで身体壊しますからね? ちゃんと定期的に検診に行ってください。なんでって主に俺のために。それじゃ、また近いうちに!

 

去ってゆく二人を見送ったら。

 

さて、俺たちも帰る準備をしようか。

いや、最初の予定ではこのあと、走りに行こうと思っていたのだが、正直、このときの俺はもう、脚がどうにもならない状態で、距離があるからってだけでトイレにさえ行かなかったくらい。靴下の上からわかるくらい、脚がむくんでデコボコになってるので、事故る前に帰ろうと思ったのだ。

 

いっちゃんのF800は、横のよしなしのGS1200がカワイソウになるくらいキレイ。

ま、今回の企画はよしなしの言い出したものだったが、かつてのあだ名『だいなし』を払拭する、すばらしく楽しい宴会だった。このキャンプ場も無料なのに過ごし易くて、とても良かったと思う。なのでもう、だいなしとは呼ばないことにしよう。でも不倫とテキサスは、もう少し言っていく予定。

よし、最高の宴とたくさんの写真、ありがとな。

また近いうち呑もうぜ。

 

POPOさんのコルベット。この人もスキモノだよなぁ。

毎度、POPOさんの用意周到さのおかげで、快適な宴会が楽しめる。非常にありがたいと思うのだが、前回の宴会ではまともな人かと思ったけど、今回の宴でこの人もダメ人間だとわかったので、次からはもっと遠慮ナシで突っ込んで行こうと心に決めた。

ま、どうせまた近いうちに会うだろうしね。

つわけでPOPOさん、覚悟の方は決めといてください。

 

銀星のシェルパ。フライパンの積みっぷりは、なかなか評価できる。今回は良く動いて俺のワガママにも付き合ってくれて、非常に助かった。いつも説教しちゃイジメてたけど、今回はかなりの高得点だったと思う。ま、それももちろん、俺様のおかげなんだけどね。

銀、イロイロ助かったよ。また遊ぼうな。

 

ケーロクも、散々ひっくり返されてボロボロにされてるのに、相変わらず俺の言うことを聞いてくれる、素直で頼もしい相棒だ。来週にはまたドック入りして、もう少しキレイにしてやろう。

なんててめぇの単車を眺めて、ひとり悦に入っていたのだが。

そんなことは許してくれない、ろろちゃん。

いや、今回もまた最高に笑わせてもらったよ。久しぶりのオトコマエモードは初めて会った橋の下の宴会を思い出して、なんだかやけに懐かしくて嬉しかった。まだ数年の付き合いなんだけど、ちっともそんな気がしない、俺の朋友だ。

とりあえず、近いうちまた呑んだくれようぜ。

 

まだ話していたいのだが、そろそろ脚の時限爆弾が作動し始めた。

なので、残念ながらここでお別れ。

みんなに別れを告げ、二日酔いと脚の痛みに苛まれながらも、楽しい気分で帰路についた。

んじゃ、みんな。

またね!

 

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