The 29th small machine club

2008.06.01 第29回ちっちゃいもん倶楽部 in ロマンチック街道

〜ライド ウィズ クルーザ〜

 

eisukeさんオススメの、ロマンティック街道ステッカーラリー。

去年、その話を聞いた時、俺もやってみたいなぁと思っていたのだが、そのあと単車がM109Rから 隼に代わってしまう。少なくとも購入段階では、のんびりと旅を楽しむと言う方向でカスタムしていたのだが、その後の出会いを経て隼の方向がだいぶん変わってきている。

「んじゃ、一度ランツァで長い距離を走ってみよう」

と言う思いは、だいぶん前からあったので、今回、それを検証する目的も兼ねて、ステッカーラリーへランツァで参加することにした。 ロード用をはこうなんて言ってたタイアは、オフロードタイプのままだ。もちろん、交換するのがめんどくさいからだ。

前日のうちに、ケモの汚れを高圧洗浄機で落とし。

 

ゴーグルも、ブルーレンズからパーシモンレンズに換える。

 

で、朝起きてみるとご機嫌にいい天気。

準備をしているうちに軽く汗ばむほどだ。下道をトコトコ走るから、これなら少し薄着でいいだろうと、用意していたウインタージャケットを仕舞って、あろうことかサマージャケットなんぞを引っ張り出す。ホント、このときの俺にガゼルパンチをぶちかましてやりたいね。

 ガゼルパンチ

 

ケモ行くわけじゃないので、そのほかの装備も簡略だ。

ガード類はニーシンガードのみ、ブーツもロードで使ってるハンマーブーツ。 オフロードメットは、ケモのあと洗ったのがまだ乾いてないので、代わりにジェットにチンガードをつけたオフメットもどきをかぶって準備完了。出発する旨をeisukeさんに伝えようと携帯を取り上げると、ちょうどメールが来た。

NEKOさんだ。

「下道を走って、今、国道4号上野あたり」

俺は思わず吹き出したあと、小さくガッツポーズをした。昨日の段階で、行こうかなぁと言ってたNEKOさんだが、その段階ですでに当然のごとく酒を飲んでいるので、朝、起きられる可能性は少ない。つーかたぶん、起きられないだろう。

なので『無理しないで、万が一起きられたら』とだけ言ってあったのだ。ワクワクしながらeisukeさんにメール。今から出る旨と、NEKOさんが向かってる旨を伝えると、表に飛び出してランツァにまたがった。16号から6号へ、さらに県道7号から新利根大橋を越えて国道294へ。

 

日曜の朝6:30過ぎと言えば、まだ、車は少ない。

快適に距離を稼ぎながら、だんだん、のんびりトコトコとは言いがたい状態になってくる。気づけば(俺の)ランツァの限界、140弱ですっ飛ばしてしまっていた。国道だけに白いオートバイとかに気をつけなくてはならないのだが、まぁ、時間も時間だし大丈夫だろう。

第一、茨城へ入ったあたりから294は格段に広く見晴らしが良くなる。周りが全て田んぼや畑で、俺の周囲半径500Mくらいが一望できるのだから、何かが居れば丸見えだ。安心してすっ飛ばせるってのは、やっぱり気持ちがいい。

が、それはともかく、ここらでひとつ問題が発生する。

寒いのだ。

さすがに、サマージャケットの効果は抜群で、上半身のアチコチから、すぅすぅと風が抜けてゆく。見る見る体温を奪われ、そのうち歯を食いしばるほどになってきた。あまりの寒さに、コンビニで新聞紙を買ってジャケットの下に入れようと思い、あやうく思いとどまった。

なにか大切なものを失ってしまう気がしたから。

 

しかし、遊び相手が出てくれば、寒さも気にならなくなる。おっそいSSや頑張るビッグスクーターと遊びながら、寒いなりに退屈することなく一時間ほど走っただろうか。いつの間にか青カンバンに『宇都宮』の文字が見えるようになった。ちょっと小腹も空いたし、ここらで休憩するか。

道の駅『にのみや』にて休憩がてらeisukeさんとNEKOさんにメールを入れる。

それから朝飯を食おうと思ったら、考えてみれば当然のことながら未だ準備中。食料のダンボールを大量に運んでいるおばさんを恨めしく眺めたら、コンビニでそばでも買おうと決めて、また294を北上する。道は程なく408号へ。日光を目指して走るうち、食い物のことは忘れてしまう。

4号で、これまたおっそいR1と遊びながら、無事に119号へ。

日光宇都宮道路を使うことが多くなってしまったので、この道を走るのは本当に久しぶり。

 

だが、日光杉並木は、10年や20年の歳月などまるでなかったかのごとく、昔と変わらぬ荘厳な姿で俺を迎えてくれた。言っても、花粉の季節は近寄りたくないけどね。

 

eisukeさんやNEKOさんを待たすのもアレなので、美しい景色にも停まらず、走りながら写真を撮る。ランツァ程度の速度なら、こういうことが出来るから楽しい。こんな事を隼でやったら、あっという間に杉並木を越えて天国へ一直線は間違いない。

新緑が、目にまぶしい。

 

やがて、いろは坂へ到着する。

ここも、ちょうどおととしの今頃、RocketIIIでマルと走ったとき以来。あの時は苦労したなぁと思い出しながら登り始めると、タイトなコーナーと直線の組み合わせは、ランツァにはちょうどいい。オーバースピードで突っ込んでも、ラインに自由度があるからだ。

ただ、今までよりスピードレンジが上がってしまっているので、気をつけないで走ると、かなりの速度で突っ込むことになってしまう。もちろん、それでも曲がってゆけるのだが、タイアがオフ用で、ホイールそのものが柔らかくて、サスも高荷重を設定してないランツア。

ちょっとハデに突っ込むと、結構、簡単に破綻の影を見せる。

 

寝かせてゆくと、フロント周りに怪しげな動きが出てくる。それでもハヤブサに比べれば速度的に怖くないものだから、構わずアクセルオン。とたんにランツァは向きを変えはじめるが、リアサスはストロークいっぱい付近まで沈み込む。フルバンクでステップを削る。

それじゃあと、速度はそのままで、乗り方を変えてみた。

リーンアウト気味からリーンウィズ、さらにケツを半分ずらしてリーンインで走ってみる。ステップは擦らなくなったが、その分、サスペンションの動きが怪しい。おそらくランツァの限界なのだろう。俺は乗りづらいことよりも、限界まで使えてる(例え勘違いでも)と言う思いに、うれしくて笑い出す。

ただ、これから走りに行くのに、こんなところで飛んでしまっては元も子もない

わずかに速度を落とし、ふにゃふにゃ怪しげな挙動をするサスの動きを楽しみながら、ケタケタ笑って一方通行を登ってゆく。昨日の雨がところどころ路面をぬらしているが、それほど気にもならない。ちょっとケツを浮かせて『滑る前提』で走ればいいだけだ。

 

いろは坂を越えると、中禅寺湖にでる。

 

美しい湖を左に眺めながら、カメラ片手に湖畔を走る。

 

自分撮り。このオフメットもどき、スタイルは好みなんだけど、高速走行には向かない。

 

やがて竜頭の滝まできたので、駐車場にランツァを停め。

eisukeさんにメールを入れ、一服して走り出す。待ち合わせのレストハウスはすぐのはずだ。

 

走り出してすぐ、気持ちのいい一本道に出る。寒いのは寒いけど、天気が良くて景色もいいから、気持ちよく走ることが出来る。もちろん、この手の場所は場合によってはネズミ取りが仕掛けてあるので、気をつけながら待ち合わせ場所を目指す。

ここかな? と思(おぼ)しき場所が見つかったので、駐車場に入る。が、eisukeさんもNEKOさんも見当たらない。おかしいなぁとeisukeさんに電話を入れると、どうやらもう少し山の上に、もうひとつレストハウスがあるらしい。急いでUターンすると、道に出てeisukeさんを待つ。

柏からここまで、ちょうど三時間。意外に近い。

 

「さすがに今日は、単車が多いなぁ」

独り言ちていると、ほどなくeisukeさんのVTXがやってきた。

「かみさん、寒くない?」

「寒いっす。25度になるって言うからサマジャケ着てきたら、完全に失敗でした」

「先週はTシャツで走れたんだけどねぇ。今日は寒かった」

「この先も寒いんですかね」

「時間ごとにあったかくなるだろうし、下っちゃえば大丈夫じゃないかな」

話しながらNEKOさんを待つも、やってこない。

「NEKOさん、スポーツスターでくるのかな? 色、わかる?」

「たぶんスポスタだと思いますよ。でも、色はわかんないです。ところで、eisukeさん。ガスがないんで、この先にスタンドあります? 20kmくらいは走ると思うんですけど」

「いや、30kmはあるから、戻って中禅寺湖で入れたほうがいいよ」

「わかりました、んじゃ、入れてきます」

言い残して、きた道を5分ほど戻り、スタンドで給油して、Uターン。

今日は最高のツーリング日よりだ。

 

戻ると、まだNEKOさんが来てない。

「いま、一台スポーツスターが通ったんだけど、あれかなぁ?」

「それじゃ、先のレストハウスに行きましょうか?」

1800ccのクルーザと、2st230ccのオフロードバイクと言う奇妙な組み合わせで、俺とeisukeさんはレストハウスへ向かった。

入って駐車場に止めると、近寄ってきた男が、ニヤニヤと笑っている。もちろん、NEKOさんだ。

 

「ちーっす! つーかいつの間に」

どうやらさっきeisukeさんが見たスポーツスターがNEKOさんだったようだが、と言うことは給油に行くときすれ違ってるはずなのに、俺もNEKOさんもビタイチ気づかなかったわけだ。まぁ、『俺とNEKOさん』だし、当然と言えば当然なんだけど。

 

挨拶もソコソコに、俺はスポーツスターを見せてもらう。

何年か前に2時間ほど試乗しただけなんだけど、その時のと比べてもずいぶんイメージが違う。ムラムラっときて、思わずNEKOさんに『跨がせてもらっていいですか?』と聞き、NEKOさんがいいよとうなずくと同時に、またがってみる。

「低っ! これ、ノーマルですか?」

「ノーマルだけど、ローダウンタイプなんだよ」

見れば確かに、サイドのエンブレムの下にLOWと書いてある。

ベッタベタの低さとシートのホールド感に、ワクワクしてる俺がいた。250kgくらいはあるはずの車体も、すごく軽く感じる。低重心なのと車体がスリムなためだろうか。貧弱なフレームが、すっきりと潔く見える。あれ、俺、ヤバくね?

「う〜ん、まずいな。なんだかスポーツスター欲しくなってきたぞ」

言うとNEKOさん、スポーツスターの短所を、色々と教えてくれる。 ネガを聞きながらも、目の前の低く構えたミッドコントロールのマシンから、なかなか目が離せない。『買っちゃダメだ、買っちゃダメだ、買っちゃダメだ』と碇クンばりに、自分へ言い聞かせる。

 

ダベってたら、NEKOさんも俺と同じく、道の駅で朝飯を食いはぐったことが発覚。

笑いながらレストハウスへ入り、朝食をとる。

このメンバーで、湖畔で飯を食うのは二回目。いっそ恒例にするか。

 

さぁ、飯を食ったら出発だ!

 

早くもリアディスクが熱で変色してる、変態チックなスポーツスター。ディスクのフチがゴールドに輝いている。クルーザのリアブレーキの重要性は、普通のロードバイクの比ではないと言うことが良くわかる貴重な画像だ。

や、まぁスポーツスターはクルーザじゃないって話も、あるかもしれないけど。

 

晴天の中、ツーリングライダーや車を次々とかわしつつ、気持ちの良いペースで走る。

eisukeさんは相変わらずステップガリガリ、320kgの車体を暴れさせながら、時々リアタイアまで暴れさせつつ、ワインディングを駆け抜けてゆく。ガタイのでかいeisukeさんがVTXをねじ伏せてる姿は、迫力があってかっこいい。単車の方はたまったもんじゃないだろうけど。

NEKOさんの走りは、マシンがスポスタに変わっても同じ、ひょいひょいと軽快だ。

 

俺の年上のダチ、NEKOさんやeisukeさん、それに今回はいないけどナリさん。

この人たちは、本当に楽しそうに走る。もちろん速いし、上手いなとも思うのだけど、それよりもスパっと寝かせてクククっと曲がってゆくNEKOさんの背中は、単車に乗るって事を誰よりも楽しんでる感じがして、 技術的なことよりそっちの方が印象的だ。

ワインディングでエイプハンガーのスポーツスターを、ひょいひょいと軽快に、しかも薄気味悪いほどスパスパと曲げるNEKOさん。320kgのパワークルーザを、ゴリゴリ削りながら走るeisukeさん。GSX-R1000を豪快なアクションで操り、風をまいて駆け抜けるナリさん。

俺の年上のダチは、みんなカッコいい人ばかりだ。

俺もいつかは、こんな背中で走りたいと、心から思う。

 

やがて、NEKOさんが俺を前に出してくれた。

上天気と楽しい走りにテンションが上がりきっていたので、『ひゃっほー!』と叫びながらコーナーへ突っ込む。ブレーキングと同時にフロントフォークがボトムし、ケツがひょいっと跳ね上がる。そのままずるずると寝かせたり、ブレーキをリリースしてスパッと寝かせたり、もう、やりたい放題。

せまっ苦しいワインディングで、ランツァの軽さは驚異的な武器だ。

それほどブレーキが効くわけじゃないが、軽さのおかげで制動に不安はないし、どうせタイアがタイアなので、逆に破綻するほど突っ込めない方が良い。最初はリアにトラクションをかけて走ってみたのだが、そのうち楽しくてどうでも良くなってくる。

前乗りになって、リーンアウトでコーナーに突っ込む。

トラクションをハデにかけないから、リアサスもさっきほどは沈まない。フロントが破綻しないようにだけ気をつければ、この方がやはりランツァのディメンションに合ってるのかもしれないなぁと思うほど、俺のちっちゃな相棒は、気持ちよくワインディングを駆け抜ける。

道のコンディションが悪いところで、スポーツスターやVTXが減速せざるを得ないようなときも、ひとりランツァだけは好き放題。最初から滑る前提だから、多少の荒れや砂は気にもならないのだ。オフロードバイクは、公道のワインディングに強いね。

 

チェックポイントに到着。eisukeさんは

「この間ひとりで来たときは一時間かかったのに、30分で降りてきちゃったじゃないか」

と苦笑してた。そんなの、俺らのせいじゃない。間違いなくeisukeさん自身のせい。

 

ここは温泉と道の駅が融合してるステキな施設。

ここでトイレ休憩がてら、一服しながら少し喋る。NEKOさんが昔の面白い話を聞かせてくれ、eisukeさんは異常な知識量で、このあたりの地理的なことやマメ知識を教えてくれる。興味深く聞き、質問し、そしてもちろん、バカ話にエロ話。最高に楽しい時間だ。

 

単車に乗って走る。ただそれだけのことが、どうしてこんなにも楽しいのだろう。

 

とにかくワインディングを走りたいだけの俺とNEKOさんは、先頭に出ると目印をすっ飛ばし走りまくる。なので、交差点や曲がり道があるところまでeisukeさんが先を走り、『しばらく一本道で、道に迷う心配がない』となると、俺とNEKOさんを前に出してくれる。

言ってもeisukeさんだってかなり変態だ。だが、それ以上に俺とNEKOさんがバカなので、仕方なくというか必然的に、引率の先生的な位置になってしまうのも面白い。スタンプラリーのチェックポイントだって、結局eisukeさんが案内してくれてて、俺なんかひとつも探しちゃいない。

道がある限り、攻め続けるバカふたりと。

 

それを遠くから見守る、引率の先生。でも、車体はバンクしすぎで擦り傷だらけ。

案内どころか、ステッカーまでeisukeさんに買ってもらって、いたせり尽くせり、上げ膳据え膳の俺と、こちらも『今、ドコにいるのかちっともわからん』とムダに胸を張るNEKOさんは、上天気のワインディングを、道の心配しないで走ると言う最高の贅沢を満喫。

ロマンティック街道は、とにかく景色が良い。

 

ワインディングだけじゃなく、こんな道も多いので、いつまで走っても飽きない。

 

でもやっぱり、曲がってる道が好き。

 

けっこうな距離を、それと意識せずに走りきり、月夜野のびーどろなんとかに到着。

おみやげの地ビールを買い込んで、ここで長めの休憩に入る。

以下の会話、『N』がNEKOさん、『e』がeisukeさん、『か』が俺。

 

N「eisukeさん、ここドコよ」

e「月夜野だよ。この先もう少し行けば、新潟県」

N「なに? それじゃ日本海の魚を食わなくちゃ」

か「ぎゃははははっ! eisukeさん気をつけよう! NEKOさん本気だよ、きっと」

N「しっかし、帰りたくねぇなぁ」

か「なにを、しみじみとガキみたいなこと言ってんすか」

e「ここらは温泉だらけだよ、NEKOさん」

N「eisukeさんさ、ネオンキラキラの温泉って、このへんだとドコよ?」

e「ここらなら、水上かな」

か「それならいっそ、新潟行きましょうよ」

N「新潟まで行ったら、おねぇちゃんより魚だな」

か「おねぇちゃんつったら、秋田はみんな可愛かったですよ」

N「秋田かぁ。どのくらいかかるかな」

e「六時間……やめた。NEKOさん本当に行きそうだ」

バカな話をしながらゲラゲラ笑って大の男が三人、晴天の下でダベる。こうして文字列にしたり、冷静にはたから見たら『何が楽しいんだ?』って思われそうだが、まぁここを読んでる人なら、きっとわかるだろう。こんなに楽しいこと、そうはないよな?

 

一時間ほどだろうか、長めの休憩を入れた後、まだもう少しだけ走る。

ガソリンを入れたら、eisukeさん先頭に走り出す。

街中に入ったので、ペースは落ち気味。だが、先頭のeisukeさんはクソでかい車体をこじるようにして、ガンガンすり抜けしてゆく。原付きじゃねーんだからと後ろで苦笑しつつ、俺もNEKOさんもかったるいのは嫌いだから、これ幸いとそのあとに続いてすり抜ける。

 

次のチェックポイントは養蜂もやってる、蜂蜜屋さん。

蜂の巣が見られるギミックつき。

 

決して食欲をそそる画像ではない。

 

NEKOさんの後ろ、雨どいみたいなところから蜂が飛び出してくる。

俺はちょっとビビってたが、NEKOさんはハチに向かってアクセル吹かしてた。 アクセルを煽るたびに、轟音にあわせてハチが騒ぐのを見て、俺とeisukeさんは大笑いする。この人は、ホント心の底からガキだね。 俺ぁ、大好きだよ。や、ホモじゃねーてば。

 

田園風景の中、真っ直ぐに伸びる道を駆け抜け。

 

最後のチェックポイントに到着。ま、最後つっても東コースの最後で、この西側には、まだまだポイントがあるんだが、今日はもう、お腹いっぱいになるほどワインディングを走ったので、西の攻略は次回に持ち越し。たぶん、梅雨明けになるんじゃないかな。

ここで飯を食おうと、あまり期待もせずにこの裏にある蕎麦屋に入ったのだが。

コレがまた大当たり。

そばも、かきあげも、コロッケも、めちゃめちゃ旨かった。期待してなかった分、余計に旨かったってのもあるかもしれないが、少なくとも観光地のど真ん中にあるようなものとは、確実に一線を画す旨さ。もう一 、二回来てもいいなってくらいは、旨かった。

 

ここでNEKOさんの悪友の話や、eisukeさんの地元の情報に耳を傾けつつ、まったりと時間を過ごす。ぶっ飛ばすせいで移動時間が短いから、こんな時間がたくさん持てるのも嬉しい。せっかくの良い天気の休み、渋滞の中で半分過ごすんじゃつまらないもんね。

以前から何度も思ってたことなのだが、NEKOさんと言う人は、どうも俺と血がつながってる気がして仕方ない。前の晩、eisukeさんちに急襲をかける予定だったとか、そのあと飲んじゃって結局やめたとか、考えなしに道の駅に入ったら飯が食えなかったとか。

そのほか、ここに書きづらいようなことでも、ムダに似てるのだ。

と、eisukeさん。

「NEKOさんがアニキで、かみさんが弟だね」

改めて言われると、ダメな兄弟だね、ホント。

 

さて、そろそろ4時を過ぎる。

帰りは高速を使おうという話になっていたのだが、それでも俺は柏まで100km/h巡航(ランツァは長時間の高速が苦手)だし、NEKOさんは神奈川まで帰らなくてはならない。あまりのんびりしていると、NEKOさんは当然ながら、俺まで温泉一泊の誘惑に負ける。

も、確実に負ける。明日休診にする気満々で。

なので、蕎麦屋を出て帰路に着く。

 

昭和インターから関越に乗り、高崎ジャンクションでeisukeさんと別れ、その先の渋滞をすり抜けながら、鶴ヶ島ジャンクションでNEKOさんと別れ。本日のCrazy Marmalade ちっちゃいもん倶楽部は、でっかい人たちと遊んだ記憶とともに、その幕を閉じた。

 

関越から外環に乗り、和光の橋を渡りながら俺は、浮かんでくる笑いを止められなかった。

NEKOさん、eisukeさん、楽しい時間をありがとう。

梅雨が明けたら、また、走り倒しましょう!

 

雨が多くなってくるから、コレからはみんなと一緒に走る機会も減るだろう。雨でも走るぜって言う一部の奇特な人間と遊ぶ他は、単独で走ることが多くなるかな。そりゃ、雨はあんまり面白くないけど、俺は単車に乗れないとイライラしちゃってしょうがないからね。

ガマンするくらいなら、濡れても滑っても、走りに行っちゃうつもりだ。

 

その代わりスポーツスターはガマンする。

 

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