The 31st small machine club
2008.08.23-24 第31回ちっちゃいもん倶楽部 in ケモノ道 〜ケモ探索 前夜祭〜
秩父の変態mioちゃんが言い出した。 「こっちの山の中を探検してたんだけど、危ないからひとりだと深くまで入って行けないんですよ。だから、前日の夜に宴会やって、次の日の朝からケモ探検に行きません?」 行きませんつーか、そんな企画から俺を外したら呪い殺すって話だ。 つわけで夏休み11連休の最後の二日間は、秩父でケモ道を探索してきた。13日午後から21日朝までの8日間、ひたすら走って呑んだツーリングから帰り、ぶっ壊れてたPCを買い替えたらVISTAにヤられ、それでも23日の午前中に準備をしていたのだが。 ここでXR100モタード乗りであるNが、とんでもないことを言い出した。
「あたしも行く」 「に、2ケツですか?」 「タンデムはヤ。XRで行く」 「100ccだと高速乗れないから、下道になりますけど?」 「XRで行く」 「柏から16号を延々と走って、299号ってワインディングみたいな国道を走ることになりますが? そしてご覧の通り、今日も明日も雨ですが?」 「行く」
押し切られた。 当初は俺ひとり高速で行こうと思っていたのだが、混雑ぶりでは定評のある16号に、雨の299号とあっては、放っておくわけにも行かない。なので急遽、下道での秩父行きになった。5:00の約束なので、三時間もあればいけるだろうと2:00ころ出発。
なにやらご機嫌のN。 途中のセルフで、ガソリンをタンクとスペアボトルに入れて準備万端。16号をトコトコ走っていると、雨が降ってきた。いや、もとからぱらぱらとは降っていたんだが、ここへきて雨脚が強まったのだ。なので、目に付いたコンビニに入り、カッパを着たり荷物にビニール袋をかけたりして対策すると、
一服ついでにmioちゃんへ事情をメール。 「遅くなるかも。ごめんねー」 降りしきる雨の中を走りだし、途中、254に入って299を避けるルートへ向かったのだが、それだとあまりにも時間がかかるので、5kmほどもどり、県道15号から結局299を走って秩父へ向かった。途中に天敵が居たので、念のために撮影。
フラッシュたいたら、じろって見られた。
約束の場所に着いてmioちゃんに連絡すると、近くのイレブンまで来いというのでそのまま向かう。 イレブンで無事、mioちゃんと合流し、そこからすぐ近くの河原へ入った。
河原にはすでにテントが設営されていて、mioちゃんの友達ヒノっちと、茨城のガレ大将よしなしが居た。
用意したサーバでビールを飲み、すでにご機嫌のmioちゃん。
よしのヤロウはすでに呑んでるし、Nもついて早々生ビールを飲みだしたが、俺はその前にテントの設営をした。酔っ払ったらゼッタイめんどくさくなるので、嫌なことを 先に済ませておこうという段取りだ。やがて『ビールを我慢するのが、楽しくさえなってくる』と言うドM状態になる。
ポールの中のゴムが切れてやがったので、設営に時間がかかった。
ついでに着替えも済ます。
バイクも屋根つきの車庫へ。
これが大テント01。物置兼呑み場。
これが大テント02と、ヒノっちのケツ。
耐えて耐えて、全部の準備が終わり。
ようやく乾杯。
言っても野外の河原で生ビールだからね。まずいわけがない。
ガバガバ飲み干しながら、mioちゃんが焼いてくれた肉を食えば、そこはすでに桃源郷。
初見のヒノっちはうちのサイトを読んでくれてるので、初対面なのに色々説明しなくて済むのがありがたい。
調子に乗って飲んでたのですぐに酔っ払い、同じく酔っ払ったヒノっちにイロイロと語り始める、めんどくさいオヤジことかみ38歳。
mioちゃんがmoto君を引っ張り出すために借りてきたビールサーバー。うまかった。
野外で呑む酒は格別にウマい。
例え雨が降ってようが、ものすごく晴れ晴れとした気持ちになれる。
確実に出来上がってるのは、俺とヒノっち。
みんな、オラに元気を分けてくれ!(充分、ムダに元気です)。
よしなしもご機嫌。
雨は少し弱まったか。
飲み食いの方は、弱まる気配もない。
誰も居ないだだっ広い河原には暗闇が広がり、『そこにいる人間は全員酔っ払ってる』という、とてつもなくステキな状態が、俺たちのテンションを刻一刻と高め、内圧を上げてゆく。やがて、誰かの「河原だったら、酔払い運転じゃないんじゃね?」と言うセリフで 。 高まった内圧は一気に爆発した。
第一回! チキチキXR100モタード試乗大会 in河原〜っ!
よしなしがトコトコと遊び、「すげぇ楽しい」を連発してる顔を見て、俺の魂に火がつく。
「俺にも貸せっ!」 叫んで飛び乗ったXRに、全開のムチをくれて走り出した。 「うっひょー! やっべー! スーパー楽しいっ!」 ぶっ飛ばしてると、車体の下から『ガゴン!』って音が聞こえる。しかしもちろん、このテンションの俺にそんな音は存在しないのと同じだ。でかいのは赤ん坊の頭くらいある岩がゴロゴロして る河原を、絶好調ですっ飛ばし、ケツを流し、草むらに突っ込む。
その合間に、mioちゃんは富士宮焼きそばを作り出した。これも激ウマ。
やがてXRじゃ物足りなくなってきた俺は、ランツァに乗り換えて走りだした。
するとその後ろからXRに乗ったmioちゃんが追尾してくる。もちろん走破性が違うし、パワーも全然違うから、全力疾走すれば引き離せるだろう。だが、真っ暗闇の上にこの精神状態じゃ、さすがにランツァで全開は危険だ。となると全開できるXRと、それほどの差は出ない。 mioちゃんに追尾されながら、ゲッタゲタ大笑いして夜の河原を走る。 これで完全に酔いが回ってしまったようだ。 酒と興奮と喜びで真っ赤に上気した俺たちは、キャンプに戻ってまた生ビールを飲む。周りには一切民家がなく、見渡す限りの広い河原では、何をどう騒いだって文句も何も出ない。今度はmioちゃんが言い出して、俺とヒノっちでアームレスリング勝負。
この顔のでき具合を見ればわかるとおり当然、俺は一瞬で負けて、また大笑い。 さらに、いつまでも来ない銀星や板乗りに業を煮やし、電話しまくって参加を急がせる。しかし、板乗りは仕事で遅れてるし、銀に至っては集合場所を間違えた上に単車をぶっ壊すというオマケ付。銀に「電車で来い」というが、笑って返事しやがらなかった。
バカどもと呑んで騒ぐ絶好調の宴会に、俺はあっという間にガソリンを使い果たす。 スイッチを切ったように、テントに戻って眠る。あとで聞いたら、ヒノっちやよしなしもほぼ同時に事切れていたようだ。結局、遅れてやってきた板乗りが到着したときには、mioちゃんとNしか残ってない状態だったらしい。まぁ、らしいと言えばらしいか。 そんなこんなで日が暮れて、数時間後、ケモ探索の朝を迎える。
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