The 40th small machine club
2009.05.30-31 第40回ちっちゃいもん倶楽部 in
D山 〜思いっきりケモライド(前編)〜
最初の段階ではNが、「晩の宴会だけ顔を出す」と言っていた今回のケモライド。 当日、Nは体調不良で不参加。 さらに同じく「宴会だけ行くかも」と言っていたなっこも雨で不参加で、結局、こっち方面(神奈川のなっこもある意味、こっち方面)からは俺だけの参加となった。「なんだよー、つまんないなー」と文句言いかけて、一般的には雨の日に単車に乗る方がおかしいと言うことに気づいたかみさん。 いそいそと準備をして、新戦闘機のSL230にまたがる。
さぁ、久しぶりのケモライドだ。
今回はmoto君が仕事だから事前準備の時間がとれず、バーベキューはナシ。
なのでD山に到達する前に、コンビニで酒と肴を買い込んで行く。 ちなみにD山付近はコンビニが少なく、あっても営業時間が短い。イチバン近いコンビニは朝8時から夜6時くらいまでしかやってないし、夜12時までやってるコンビニとなると、12キロくらい戻らなくてはならないのだ。24時間ともなれば、さらに戻って『24時間 の釣具屋』しか開いてない。 以上、自分用の覚え書。
おにぎりやツマミ、酒と水、翌日用のスポーツドリンクを買い込んだら、トコトコと山道を走り。
降ってるか降ってないかわからないくらいの霧の中、無事、D山に到着。
他の連中はトランポで来るから、寝床はクルマなりキャンピングがある。 だが俺は自走で、その上、雨の恐れがあるから得意の地べたに素寝が出来ない。
なので、とっとと寝床を確保。
すると程なく、よしなしがオンボッコ号に乗ってやってきた。
ホンダの名機、SL230のそろい踏み。ちなみに手前の俺は初期型で、よしは後期型。
D山の上は電波の状態が悪いので、トモゾーからの電話にも答えられず、moto君からの電話もブツ切れで半分も聞き取れない。あとで酔っ払ってから探したら、場所によっては多少、電波状態のいいところもあるみたいだけど、基本的には外界から(電波的に)閉ざされた場所だ。
呼び出し音が鳴るまでに至らない「ぷっぷっぷっ」て音を延々と聞いている、今年40歳。
その隙に よしなしは、黙々と今夜の寝床を作っている。
さて、準備ができたら、何時になるかわからないmoto君をシラフで待つのはゴメンだ。 よしなしとふたり、それぞれ買ってきた酒を開け、宴会のスタート! 今にも泣き出しそうな空。段々と濃くなって視界をふさぐ霧。暮れてゆく陽とともに気温も見る見る奪われて肌寒くなってくる。「こりゃぁ、ビール呑んでる場合じゃない」と、俺は早々にウイスキーの水割りに変更した。するとよしなしが、ごそごそとなにやら引っ張り出してくる。
おぉ! おでんじゃないか! 寒くなってきたところに、暖かいおでんはありがたい。よしなしとふたりでおでんを突っつきながら、ガブガブと酒を呑み、ゲラゲラと馬鹿笑いをする。よしなしが珍しく、俺より早いピッチで酒を干してゆき、ドンドン酔っ払って行く様子が 面白くて、俺は終始ご機嫌だ。
もちろん、呑みながらちょっと真面目な話もしたりして。 普段はバカ話ばっかりだけど、こんな夜は仕事のことや、若者とのかかわり方、意見交換に反省。しんみりと呑んだり、また、バカみたいに笑ったり。真っ暗な空の元、冷た いけどやさしい夜風に吹かれながら、杯(さかずき)を酌みかわし、じっくりと語り合う。 俺はこんな時間が、もう、たまらなく好きなのだ。
と、どうやら雲が晴れてきた。
満ちるまで9日を残す月も、なにやら機嫌よく見える。
やがて。
10:00近くなって、ようやくダメ人間たちがやってきた。
左から第二子を抱くmoto君の嫁さんTちゃん。その後ろがおねぇことmoto姉で、手前がN君。moto家勢ぞろいの姿に、思わず「Tちゃん、今日ってホントに来たかったの?」と不安をぶつけてみると、彼女は顔を微妙にゆがめて苦い顔。 これで家族サービスだと言い張るのはいかがなものか。 ま、N君は大喜びだからいいのかな。
こちらは、手前から初見の「ぼっちゃん」のトリッカーと、毎度おなじみOちゃんのセロー。 ぼっちゃんはmoto君の友人で、モタードではmoto君と並ぶほどの乗り手らしいのだが、オフロードはまるっきり初心者。そう、要するにまたひとり、moto君にハメられた犠牲者が出たわけだが、ぼっちゃんは ひと味違った。Oちゃんからも情報を仕入れてケモの怖さを知り、 速攻で装備一式とトリッカーを買ってしまったのだ。 初回、思いっきり騙されて『スニーカーにキックスタートのDR』と言う、にっちもさっちも行かない状態にハメられたOちゃんとはデキが違うところを見せ付けている。そのOちゃんは、「俺なんてキックする右足が動かなくなったのに、おめぇずるいぞ!」とゴネていた。もちろん周りは爆笑だ。 そんなこと言ってるOちゃん自身が、今回は装備一式にセローまで手に入れてるんだから。
よしなしとmoto君は、なんだかオレンジでそろえた、軽くゲイ疑惑の漂う装い。
オゲ、それじゃぁ宴会をやろうじゃないか。 と、moto君が発電機のスターターを引いた瞬間。 ぶちっ! スターターのヒモが切れた。が、なんとか善後策を講じて対応し、
無事、宴会場の完成。
さて、それじゃぁ呑もうぜ!
moto君たちが来る前に、すでに10本近くビールを開け、エンジン全開のよしなし。 ムダにテンションが高いのを見ながら、誰ともなく『エロオショー』と言う呼び名が発生し、大爆笑の挙句、ついに定着してしまった。言ってもみんなワルノリが好きなバカ、それも精鋭と言っていいだろう、ワルノリ部隊とでも呼ばれるべきキチガイの集団だ。 よしなしが怒ろうが膨れようがスネようが、みんなで爆笑しながらエロ和尚と呼び続ける。
スタートの 出遅れを取り返し、ガンガン呑んだくれるワルノリ部隊。
ぼっちゃん。もんすげガッツのある、でも冷静で穏やかな男だ。
そのぼっちゃんの持ってきてくれた差し入れの肴と、Oちゃんの買ってきた揚げ物ツマミ群。
そんな宴の真っ最中。 目も乾いてきたし、そろそろコンタクトを外そうつんでメガネを取り出したら、まちがえて昔のメガネを持ってきてしまった、うっかりかみさん。メガネそのものは度も合ってるし問題ないんだが、いかんせんカタチがいただけないヤツなので、基本的に封印してあるメガネだったのだが。
ほら、インチキ中国人の出来上がり。間違いなく人民に害をもたらしてる系の顔だ。
そんな風にバカ笑いしながら楽しく飲んだくれていると。
irohaとMちゃんの夫婦がやってくる。 明日、仕事でケモライドには参加できないが、「宴会だけでも」という俺のお願いを聞いてくれたのだ。や、単に来たかっただけかも知んねーけど。んでま、 ふたりはソフトドリンクで、俺たちはもちろん絶好調に呑んだくれ、みんなで楽しい時間を過ごす。 Oちゃんとirohaの掛け合いには、特に大笑いさせられた。そしてもちろん、irohaも「エロオショー」の呼び名に大うけし、気にいってくれる。夜の山の中だから、どれだけ騒いでも問題なし。楽しくて楽しくて。とは言え、仕事のあるirohaをいつまでも拘束してはかわいそうだ。
夜も更けて、iroha夫婦は帰って行った。
すると今度は、絶好調に酔っ払ってるよしなしの様子がおかしくなる。 N君を「かわいい、かわいい」と連発し始めたのだ。よしなし的には、もう大きくなってしまった自分の子供の、小さかったころを思い出してそう言ったのだろうが、ワルノリ部隊にかかって、そんな微笑ましい話で終わるわけがない。irohaが帰ってしまって寂しがっているNくんの手を引いて 、
「散歩に行こうか」とやさしく慰めている、よしなしの姿を見たワルノリ部隊。
「やべぇ、よしなしがN君を誘拐したぞ!」 「エロ和尚、マイケル・ジャクソンと同じ性癖があるんですかね」 「ぎゃははははっ! 幼女、いや、幼児趣味だ!」 「ホンモノの変態だったんですね」 も、ボロクソ。
Oちゃんの持ってきた紹興酒を呑み、irohaの土産のシソ焼酎を飲み、
ガンガン出来上がってゆく。最高に楽しい。
短パン談義に明け暮れたかと思えば、
突然、現れたでっかいカエルに大騒ぎ。
カエルを捕獲して満足げなOちゃんに、
キモち悪いから近寄るなと、悪口雑言を浴びせる。
そんな中、ふと、横を見れば。
ホモロリエロオショー、撃沈。
そんなこんなで、めちゃめちゃに盛り上がった、深夜の山中宴会だった。
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