solo run
2007.08.15 かみ、若者たちと出会う
明けて翌朝。 朝4:00に起きて洗顔と歯磨きを済ませた俺は、道の駅を出発する。 国道349号沿いに、のんびりと北上だ。
朝一番のすがすがしい気分の時は、こういうものが胸に沁みる。 ま、太陽が昇って暑くなったら、そんな悠長なことは言ってられないんだが、さすがにいい歳になってきた最近は、自分自身のちょっとクサいこんな思いも、わりと素直に受け取れるようになってきた。成長つーのか衰退つーのかは知らないが。
道も、ツイスティなのより、まっすぐな方が気分が良い。 ああ、もちろん『てめぇの精神は曲がってるのにな』とかの的確なツッコミは、謹んで辞退させていただく方向で。俺は傷付きやすいのだ。や、ホント。
やがて太陽が昇り始め、今日も一日暑いぞと予感させる。 暑いつっても関東よりはだいぶんましなんだろうが、それはそれ、コレはこれ。
阿武隈川。 アサイチで見ると、ものすげぇ綺麗。しかも涼しそう。 まっすぐ降りられる道があったら、間違いなく降りてた。 んで、川に単車落っことしたりしてな。ほっとけ。
この写真ではアレだけど、こっちの川はホントに水が綺麗だ。
冷静に考えればつーか、もう少しきちんと地図を読めば『阿武隈ライン』のラインはライン下りのラインだって気づけるんだろうね。俺は何の迷いもなくワインディングの名前だと思ってたので、この看板を見て愕然とした。 寝ぼけすぎ。 ↓これ、綺麗だったから、大きい写真も上げておく。写真クリックで拡大。
349を上がっていくと、道は国道4号にぶつかる。
そのまま北上し、名取市あたりのコンビニで、ちょっと一服。
朝飯と、日焼けでイカれた肌のために、スキンクリームを買った。
さて今日最初の目的地は、塩釜神社。 4号線から国道45号線を東に折れて、松島行きの看板を見ながら塩釜を目指す。松島と塩釜の関係だけは、とりあえずwikiで勉強してあったのだ。こういう事前調査ってホントはすげぇ大事なんだけど、ついサボっちゃうね。
塩釜神社の境内の中にある博物館。 残念ながら時刻が早すぎて、見学できなかった。今回は、『暑いから朝のうちに移動したい→でも朝のうちはどのスポットも機能してない』っつーアンビバレンツに悩まされ続けた。観光的なツーリングって、ココ最近始めたばかりだから、勝手がわからない。
鳥居をくぐるときは、左右どちらかを通るようにしよう。 真ん中は神様の通る道だから、ジャマしちゃいけないのだ。
ニ礼ニ拝一礼。
神社をあとに、次は日本三景の一つ、松島だ。
期待して行ったら、なにやらガスってる。
どうも今夏は、天気に恵まれないと言うか、ガスにたたられる。 先月もそうだったが、ココまでたたられるとと邪推したくなるね。なにをって、『神様は俺に観光をさせたくないんじゃないだろうか? ネタ的なツーリングをしろって言ってるんじゃない だろうか ?』ってさ(自意識過剰すぎです)
せっかくの景色だが、見えないものは仕方ない。 つわけで奥松島を目指して走り出す。目的地は石ノ森萬画館だ。
妙な宇宙船的建物のそばへ行くと。
石ノ森萬画館。
駐車係のおじさんが、写真を撮ってくれた。 そこで初めて、こんな場所にヤロウひとりで来てる状況って、結構イタいんじゃねーか? つー哀しい事実に直面する。もっとも、直面しちゃってもどうにもならないので、むしろオタクとしての自覚と責任を持って、堂々と 萬画館に入ろうではないか。
貴重品ロッカー。
どのロッカーを選ぶかで、そいつの器が知れるというシステムだ(違います)
出入り口に三人のおねぇさん。
気の弱い人間は入場できないシステムだ(間違いなく違います)
一階、受付のおねぇさん。
穏やかに笑ってるけど、バイトの子にきついヒトコトを放っていたのを、俺は見逃さない。カメラ向けると穏やかに微笑むのは、ある意味プロ意識なのだろう。つわけで、プロ=肖像権放棄と言う俺ルールのもと、モザイクはかけないでおく。 カワイイ可愛くないは置いといて、やっぱ顔見たいだろ?
受付からぐるりと坂になった廊下を歩いて、二階へ。
廊下の壁には、石ノ森キャラが並んでる。
さぶと市。これ、好きだったなぁ。
二階のおねぇさん。
このヒトはたしか、ロックオンTVにでてたはず。 そう思って「ロックオンTV出てましたよね?」って聞いたら、ものすげぇはてな顔してた。たぶん、マイナーすぎて覚えてないんだろう。メジャーなTV番組も取材に来てるだろうに、ケーブルとかwebのバイク番組なんて覚えてるわけねーって話だ。
タツノコアニメワールド。
破裏拳ポリマー。 俺の中でタツノコ最強の傑作。
大鷲のケン。 アニメで見るとどうってことないんだが、実物大の3Dで見ると普通に変態。
コレはちょっとやってみたかったけど、並んでるガキどもに顰蹙を買うのが恐くてやれなかった、小心者のかみさん37歳。だってさ、ただでさえ開館前から並んでるアレな人って思われてるのに、これ以上強気には出れねーっつの。
コレはちょっと俺好みだった、小ネタ。
障子があって、そこに穴が開いてて、覗くとこんな絵がいっぱい書いてる。 なはは、面白れぇじゃん、と笑ったあと、少しだけ悲しくなる不思議な展示物。
いきなりホテルの受付があって、こんなのが置いてあった。 個人的には、高島弟の写真も添えておいて欲しい。
三階のマンガコーナーのおねぇさん。
東北っぽい素朴な美人(要出典)。「この娘、このまま東京に出したら3秒以内にだまされるだろうなぁ 」と心配になるくらい朴訥としてる。でも、よく考えたらサイボーグ009のコスプレしてる段階で、むしろ俺よりも居場所がある可能性は高い。アキバとか。
クソ暑くて動きたくなかった俺に、マンガ本の棚はまずいだろう。 『とりあえず汗が引くまで』と読み始め、火の鳥〜望郷編、キッチリ読んじゃった。俺、望郷編なら持ってるのに。どうせなら読んだことのない作品読めば良いのに、なんだって既読の作品読むんだろうね。冒険心がなくなったのかね(知りません) 。
火の鳥読んでるうちに、首尾よく身体の熱が引いたので、石ノ森萬画館を出る。 お次はサンファンパークで船を見るのだ。 が、とにかく暑い。しかも駐車場のオヤジが『ああ、バイクはあっち』とかぬかして炎天下に停めさせやがる。いつもなら『暑いから屋根付きのところがいい』とごねるとこなんだが、それさえもめんどくさくなるほど暑い。とっとと降りて、冷房の効いたところを目指す。
と、目の前に開ける広場。しかも噴水つーか水。 こりゃぁいいやと、近づいてゆくと。
確かに涼しげに水が流れてるんだが。
近くで飛沫(しぶき)を浴びても、まったく涼しくない。むしろヌル暑い。 水辺で涼むと言うプランは5秒で却下されたので、直射日光の中をサン・ファン・バウティスタ号を見に歩き出す。熱に心が折られる寸前(つっても30秒後くらいだが)どうにかサン・ファン・バウティスタの姿が見えるところまできた。
サン・ファン・バウティスタ号。
こんな感じで、港の奥に鎮座している。
その先に広がる海。俺の中に流れる海賊の血を、海賊魂をゆすぶられる光景だ。いや、ハンドバッグ屋の息子だけど。爺さんがかろうじて北海道の漁師の網元だっただけで、海賊まったく関係ないけど。
サン・ファンパークをあとにした俺は、奥松島をさらに進む。 牡鹿半島の真ん中を走る、コバルトラインを走ろうと思ったのだ。だが、いざコバルトライン入り口まで着てみれば、なにやら半分くらい通行止めらしい。それじゃあ仕方ないと、そのまま進路を北へとる。女川(おながわ)街道沿いに、リアス式海岸を走るのだ。
リアスブルーラインを快走。 ところが、快走しすぎて思いっきり道を間違える。素直に398号沿いを行ってるはずが、気づけば北上川を逆に走り、松島方面に戻ってしまっていた。つーか、道の駅で休憩したときに、それに気づいた。
道の駅「上品の郷」で間違いに気づき、もどって国道45号に乗る。 北上川沿いを走りながら北上し、そのまま45号東浜街道を走る。このあたりは国道と言っても、ヘタな関東の峠より 、気持ちよく攻めながら走れるので、相当距離を走っても、精神的な疲れは皆無といっていい。や、身体は正直に疲れるんだけど。
ワインディングっぽい国道を攻めてるうちに、道の駅「大谷海岸」に到着。
ジュースを飲んで一服入れるが、やはり暑くて仕方ない。 海岸線を走る当初の予定を変更して、県道34号「気仙沼陸前高田線」から国道343経由で西行し、県道10号「江刺室根線」を通って種山高原を目指す。高原なら涼しいだろうと、目に付いた高原を目指したわけだ。 で、県道34号を探してると。
『おいおい、また県道とは名ばかりかよ』 と思ってたら、コレは県道に併走してる普通の田舎道だった。単純に俺のルート間違い。 岩手県、疑ってすまん。
んで、無事34号を抜け、国道343。 ここで一服してから、地図で見ても明らかにワインディングの10号「江刺室根線」へ向い走り出す。それにしても暑い。身体中の汗が出尽くして、呑んでも呑んでも、トイレに行きたくならないのが、ちょっと気持ち悪いくらいだ。
10号は標高600mくらいの山間部を走る。 いやいや、山間部なら涼しいなんて思ったら甘いかった。確かに下よりは暑くないものの、停まればじっとりと汗をかくくらいは暑い。しかもワインディングだから、下を流してるよりエンジンの負担が大きい。つまり、俺の股の間にある1800ccの鉄の塊はストーブでしかないのだ。
景色が良いから停まって写真を撮る。 つーか、カメラを出し、撮影し、しまってる間に汗をかくってんだから泣くね。
今こうしてみると、すげぇ涼しそうなんだけどなぁ。
ところで、気持ちよく走っていたら、なにやらアオって来る車が一台。 ナマイキなヤロウだと思いつつ、暑くてやりあう気にもなれないので、テキトウなところで道を譲ってやろうと思っていた。ところが道が狭いので、なかなかいいスペースが見当たらない。そのうち道が広くなってきたら、前に何台か車が詰まったので、これなら別に譲らなくてもいいだろうと、のんきに走っていた。 すると、後ろの車が距離を詰めて軽くロールを切る。 「こりゃ、一旦停めて説教くれてやるか」 なんて考えつつ走っていると、前からくる一台の単車。 覚えてるだろうか? 俺が今回の旅で、すれ違う全ての単車にハンズアップするというステキ企画を、自分に課していたことを。それは何もツアラーに限ったことではなく、郵便屋さんや新聞屋さんなど、全ての動力付き二輪を指すのだ。となれば、前から来るアイツにも挨拶しなくてはならない。 それがたとえ、俺のイチバン嫌いな、白くて赤いランプとでかいエンジンガードの付いた、仇敵とさえ呼べるあの単車であろうとも。 俺は心を決め、前から来る白バイに、思いっきり手を振った。むしろ今迄でイチバン愛想良く、かつ盛大に、『コイツは何かの重い病(やまい)なんじゃねーか?』と向こうが訝(いぶか)しく思うくらいハデに。もちろん、オマワリは何の挨拶も返してこなかった。 「まったく、心の狭めぇヤロウだ」 と舌打ちしながら肩をすくめ、何気なくバックミラーを見ると。 さっきのコナマイキな車、3台分くらい車間を取ってやがる。どうやら俺があまりにも親しげに手を振ったので、『もしかしてコイツ、非番の警察官なんじゃないだろうか』的な疑惑を持ってしまったようだ。さっきまでの態度はどこへやら、しょんぼりとはるか後ろを走る姿がいっそう哀れ 。 思わず苦笑してしまった。
そんなこんなで、道の駅「種山ヶ原:ぽらん」に到着。
何が高原だ、このウソツキ。アホほど暑いじゃねーか。 罵っても気温が下がるわけじゃなし。暑すぎて食欲が湧かなかったんだが、道の駅の中をぷらぷら歩いてたら、トマトとキュウリの漬物、梅干を見つけた。お、コレは喰いたいかも。 久しぶりに口中につばが湧く。
つわけで買った。 地図を見ながらトマトをパクつきつつ、次のルートを決める。つっても、ココまで来たらやっぱり走らないわけには行かないだろう。もういちどリアス式海岸を走ろうと決めれば、方向と位置から、自然にルートは決まる。国道397号を西行し、国道340号で北へ 行こう。
こうしてみると天気がよくて美しいが、正直、暑くて景色とかどうでもいい。
国道283号にぶつかったら西に折れて北を目指す。遠野駅あたりで東に折れて県道35号に乗り、ワインディングを延々と。海岸線で国道45号にぶつかったら、そこを北へ折れて北上。国道45号を北へ進み、宮古の手前、道の駅「やまだ」に到着。
時間的にはちょっと早いのに、なんでココで停まったかと言えば。 知ってるヒトは知ってるだろうが、ツーリングマップル東北の65ページF-2、この山田の少し先に、リアス式海岸を指して「まるで別世界に入り込んだよう」と書いてあるのだ。そう言われれば、何が別世界なのか見てみたくなるだろう? なので今日はココで眠り、明日アサイチで『別世界』を見てみよう。 つわけで、とりあえず晩飯を食うことにする。
めかぶうどん。 うまかったけど、大騒ぎするほどのモンじゃない。つーか軽く熱射病気味なので、食欲減退してるのだ。とりあえず、食いやすいものであればなんでもよかった。その意味では、つるっと喰いやすくて非常に夏向き 、お疲れモード向きのうどんだった。
んで、明るいうちから野宿の準備をするわけにもいかず、とりあえずタバコを吸いながら暗くなるのを待っていると、ドコドコとシングルの排気音がし、SR400にのった男がやってきた。
来るなり電話ボックスに入り、タウンページで何事か探している。 「暑いっすねー」 俺が話かけると、おずおずとうなずく、真面目そうな若者。
旅バイクとしては、かなり万能だろうね、SRって。
栃木から来たと言う彼は、すでに青森を回って関東に帰る途中らしい。 天気や道路状況なんかの情報交換をしつつ、タウンページで上手に宿を探せない彼にマップルを見せて、ココが良いんじゃねーかとか、あっこが良いんじゃねーかとか、今日の宿泊先を探す手伝いをする。そのうち彼が、あなたはドコへ泊まるのだと聞くので、下を指差して『ココ』。 苦笑する彼とSRの話やM109Rの話をして、 俺は夕飯つーか晩酌を仕入れに席を外して近くのコンビニへ。戻ってくると、お兄ちゃんが、なにやらおっさんとガキの群れに囲まれている。
孫を三人連れたおっさんは、俺が近くのコンビニで酒を買い込んでるスキに、SRのあんちゃんを捕まえて色々と話しかけてたらしい。あんちゃん、明らかに迷惑そうつーか話が苦手な感じなので、帰ってきた俺は、そのまま割って入る。 「お、なになに? 何の話?」 「にいちゃんもツーリングかい?」 「そだよ。楽しいぜー。しかも今日はこれからココに寝るから、ほら、ビール山ほど買ってきたんだ。いいでしょ? おいさんはまだ運転だから、酒呑めないね。可愛そうに。ご愁傷様」 言いながらおどけて手を合わせると、おっさん、馬鹿笑い。そのあとは俺と話しこんだので、SRのお兄ちゃんはほっとしてた。最終的には孫どもも手なずけ、ヤツラのクチからおっさんの息子夫婦の話が出てきたところで、タイムアウト。 孫を連れて帰っていくおっさんを見ながら、俺は二本目のビールを開ける。
SRのあんちゃんは宿が決まったんだか決まらないんだか、しばらくすると南に向って消えていった。残された俺は、道の駅の一角を上の写真のように占領し、ひとり大宴会に突入する。それにしても、やっぱりココも暑い。
日が暮れたところで、ゼファー乗りのお兄さんとおじさんの間くらいのヒトがきた。 缶ビールを並べてる俺に不審そうな顔をしていたが、こちらから話しかけ、今日はココで野宿する旨を話すと、ようやく愁眉を開いてくれた。俺が酒を飲んだ後、また走ると思ったらしい。 ま、確かにやりかねない風体だからねぇ。ほっとけ。 前に代車で借りた時に感じたゼファー750の感想を話すと、当然、乗ってくる。 彼のゼファー論を聞きつつ、三本目のビール。 程なくして、挨拶を交わし去っていったゼファー乗りと入れ違いに、オフ車に乗った若者が二台、するするっと駐車した。荷物の降ろしっぷりといい、缶ビールを取り出して開けたことといい、彼らもココで泊まることは間違いなさそうだ。 腹が減ったとか、柿ピーがあるとかいった話が聞こえてきたので。 「缶詰とかでよかったらあるけど、喰う?」 と話しかけると、 「いただきます。一緒に飲みませんか?」 と嬉しい返事。 彼らにとってはダメ人間と関係を持ってしまった、哀しい瞬間だ。向こうの話も随所に交えながら、しかし、基本的には俺の独壇場バカ話で、『酔っ払ってご機嫌にマシンガントークを繰り広げる俺と、それを聞かされる可哀想な後輩』と言う、ある意味いつもの図式が展開される。
彼らの「あれ、なんてバイクですか」の言葉に、『そう言えば、M109Rって割りあい希少車だっけ』と思い出し、またいでみろと勧めると、軽く遠慮しつつも、結局は 大はしゃぎしつつまたいで写真を撮りあう若者たち。なんだかやけに嬉しくなって、俺はますますご機嫌に酔っ払う。 「俺ら、日本一周してるんですよ」 「一周じゃなくて、ジグザグに」 「おぉ、そりゃいいんじゃね。フツーは社会人になると難しいみたいだし。んじゃさ、関東に来たら千葉の俺の家に寄れよ。飯と風呂くらいなら、ナンボでも出すからさ。つーか、こんなん言っても社交辞令ってコト多いだろうけど、俺は違う。むしろ来なかったら説教だ」 「マジすか? 絶対行きますよ。東京周辺抜けるのって、正直、ちょっと憂鬱だったんだけど、そんな話してもらえたら、急にやる気が出てきました 。おぉ、楽しみだなぁ」
単車乗り同士が、夜、道の駅で。 てめぇの愛機をながめつつ、年齢なんぞ関係なく呑んだくれて話し合うなら。 そこにあるのはもちろん、俺の大好きな、最高に楽しい宝石のような時間だ。
そして本当に嬉しいことに、今、自宅でコレを書いている瞬間。 こいつらから電話があって、『近くまで来たので寄ります』ってな嬉しいセリフをもらった。俺も社交辞令じゃないが、あいつらも話を合わせただけじゃなく、本当に来てくれるのだ。あのステキな時間は、幻じゃなかったのだ。ホント、単車乗っててよかったよ。
ま、そんな感じでご機嫌な出会いを重ねつつ。
二日目の夜は更けていった。
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