solo run

北茨城ビーフライン

2007.10.21 ビーフライン下見

 

紅葉が綺麗だと言う『Z情報』がきっかけで、裏磐梯(うらばんだい)を走ろうと思っていた。

朝一番に起きて高速をぶっ飛ばし、観光客が来る前に紅葉を見がてら、裏磐梯を走ろうという計画だったのだが、昨日の疲れが出たんだか何だか、起きたら9:00だった。んじゃ、仕方ないかと、ゆっくりシールドの手入れなんかをしてから家を出る。

シールド手入れ三点セット。今日はレインガードは塗らずに曇り止めのみ。

 

柏インターのゲートをくぐったのが、9:50だった。

さて、磐梯まですっ飛ばすぜ。

とは言いつつも、昨日の疲れと起き抜けなのとで、カラダが硬い。なのでまずはゆっくりと、様子を見ながら走ろうと思ってたのだが、ハヤブサマジック、トップのまま普通に走ってると、いつの間にか200を超える。抑えなくちゃと自制しつつ走るのだが、すぐに速度が上がる。

6000rpm、160〜180あたりで流すことに専念してみようか。

ところが、前が開いて軽くアクセルをひねると(専念してません)、すぐに200を超えてしまう。トップギヤからの加速はもちろんダルいが、それでもすぐにこんな速度になるのは、やっぱり軽いからだろうか。ちょっとダルいなと思ったら、シフトダウンするまでもない。半クラを当ててやると、ぐいっと加速する。

姿勢はともかく、ホントにこいつは高速が楽だ。

 

途中、パンダがいたので減速し、そのまま後ろに張り付く。

するとパンダは何を思ったのか、140〜150くらいまで速度を上げた。『うわぁ、これをメーターごと動画に取れたら楽しいのになぁ』と思ったりもしたが、タンクが微妙にRしているため吸盤マウントが効かないカメラは、家に置いてきている。早いところ、マウント方法を考えなくちゃなぁ。

途中でパンダが降りたので、そこからまた200前後で走る。

時々、アタックまで行かないながらアクセルを開け目にしてやると、さすがは常磐道。風がないようで、時々横風にあおられる。伏せずに走るんだと、240くらいがいいところだ。前にマルかpoitaさんでも走ってれば、話も違うんだろうけど。

 

と、走ってるうちに、腰から背中が痛くなってくる。

首はもうすでに、走り出したときから痛いから仕方ないにしても、腰や背中がこうもしんどいんじゃ、この先ロングツーリングなんていけるのかなぁ、なんて不安に思ったり。高萩を超えたあたりで、どうにも体が固まってきたので、給油がてら中郷SAに入る。

昨日はリッター10を切ったけど、今日は10ちょい走った。

もっと慣れてきて、開けどころや抑えどころをコントロールできれば、リッター15くらいは行けるかな? どっちにしても、開ければ燃料はバカ食いするなぁ。100〜120巡航とか出来れば、20くらい走るのかもしれないけど、それじゃあ、面白くないつーか疲れそうだ。

やっぱりこの手の単車はミサイルランしてナンボだよね。

とにかく、セパハンを含めたこのポジションに慣れないと、遠出は厳しいだろうな、なんて思いながら携帯を開いたら、Zからメールが来てた。なんでも磐梯の方は大渋滞しているとかで、それを聞いたら、あっという間に心が折れた。

「磐梯はやめて、北茨城の広域農道を走ろう」

モノの数秒で決定すると、地図を開いて場所を確認する。

 

北茨城インターで降りて、県北広域農道を目指す。

 

県北広域農道の入り口。

んで走っていると、やけに対抗から単車が来る。もっとも、良く考えたらそれも当たり前の話で、今日は平日じゃなくて日曜日なんだから、こんないい場所、みんな集まるに決まってるって話だ。広域農道を気持ちよく攻め、反対側の自販機ポイントに来ると、アホほど単車が停まってる。

いちおう、一往復してみるが、対抗も来るし後ろや前にも単車がいるので、あんまり楽しくない。こっちがもっと乗れてて、ほかのSSなんかと楽しくヤり合えるならまだしも、遅いのは邪魔だし、 速いのにはついて行けないし、俺の乗り方は刻一刻と変わるしで、楽しむ余裕がない。

なので、ここは早々に引き上げ、そのまま広域農道を南下してビーフラインへ。

 

途中、道を間違えてUターン。

そのUターン場所で、俺のケモノレーダーに反応がある。

 

ガードレールが途切れたここが、なにやら怪しい。

なんて大げさな話じゃなく、停まったところで水音が聞こえたので、降りてみた。

 

オフ車で来たい場所だ。

 

そういえばこの辺は山の中なわけで、何度か来てるのに今までと印象が違う

もちろん、オフロードを始めたからだろうが、視点が変わるってのは、なかなか楽しい。とは言え、さすがにこんな所までランツァで来るのはしんどいから、 改めてここまで来ようって気は、今のところないけどね。近くにないならともかく、千葉だって林道はたくさんあるし。

いや、でも機会があれば一度、来てみてもいいかな。

 

戻って、さらに広域農道を走り、国道461に出たところ。

国道はさすがに車が多かったので、逆走しまくってクルマをパスする。461自体は林の中をぬける、気持ちのいいワインディングだった。平日の朝とかなら、ここもなかなか楽しく走れそうだ。無理に高萩の方へ行かなくても良さそう。 つーか平日の朝なら、どっちも混んでないか。

 

国道349とぶつかる、折橋の交差点にあったコンビニで、昼飯を食う。

ここで、かみのオススメ情報。

このコンビニ、手作りの食い物がたくさん置いてあって、とってもいい。揚げ物は、この店で揚げてるとのことで、カラアゲを食ってみたが、かなり旨かった。おにぎりも、ここで作ったオリジナルおにぎりがたくさんある。すげぇでかいから、二個で腹いっぱいになった。

超、オススメ。

んで、店の外でおにぎりとから揚げを食いながら、上の写真に写ってる兄ちゃんだかおじさんだかと、ハヤブサ談義をする。言っても俺はまだ納車4日目だから、聞く方が多かったけど。でも、この人もぶっ飛ばすのが好きみたいで『ハヤブサは峠を走るもんじゃねぇ』つってた。

「そうですか? まだぜんぜん乗れてないけど、結構楽しいですよ?」

つったら

「高速がイチバン楽しいでしょ」

ま、それは否定しないけど。

 

この人の知り合いがやってきたのを潮に、俺は挨拶をして走り出す。

地図を見てて、この先にある袋田の滝か、竜神ダム&竜神大吊橋を見に行こうと思ったのだ。461号を3キロほど走ると、T字路にぶつかる。右へ行けば袋田の滝、左へ行けば竜神コースだ。右へ行く方が混んでたので、竜神ダムを目指して左に折れる。

と、単車と車がいっぱい停まっていたので、俺も止まって単車を降りた。

 

竜神ダム……なのかなぁ?

いや、このときは疑いもなくそうだと思ってたんだけど、Uターンしてしばらく走るうちに、もしかしたらもっと先に派手なダムがあったんじゃないか? と思ったのだ。んで、地図で確認してみたんだが、イマイチよくわからない。たぶん、合ってると思うんだけどなぁ。

ま、景色自体は悪くなかった。

 

色づくのは、もう少し先みたいだね。

 

県道33号を南下していると、龍神大吊橋の看板を発見。

前にビーフラインがどこまで繋がっているかを確認するために走ったとき、県道29号とぶつかる松本の交差点にここの看板が出てて、『次はここへ来てみよう』と思った場所だ。高さ100m、長さ375mの、歩行用では長さ日本一って言う吊橋らしい。

日本一だっつーので、期待しながら上がっていくと。

大渋滞。

こんなの待って、しかも400m近いつり橋を歩いて往復するって段階で、プラン的に間違い。

なので、さっさと写真だけ撮って、華麗にUターン。ウソついた。ヘコヘコUターン。

 

33号をだーっと下って、29号とぶつかったトコロを右折すれば。

ビーフラインの入り口だ。

相変わらずダイナミックに上下してるし、景観もいい。おまけにイチバンすばらしいことだが、ここはとにかく空いてる。たまに走ってる車も一台とかだから、ほとんど減速しないで抜くことが出来る。ハヤブサだと、109Rの時よりコーナーに苦労しないから、さらに気持ちよく走れる。

高速だと痛くなる腰や背中も、ワインディングなら問題なし。つーか忘れちゃう。ひらひらと気持ちよくすっ飛ばし、あっと言う間に駆け抜けて、途中、県道112号と名前を変えたあたり、県道246とぶつかる交差点で、サルビヤを見つけて停まり、一服する。

ま、この花がサルビヤだってのは、帰ってから知ったんだけどね。

 

赤い花だから、109Rの方が絵になったかな?

一服したら走り出し、112号が、もう一度ビーフラインと分かれるところの少し手前に、広い道の入り口を発見して、停まってみる。下の写真の左にある看板によれば『うぐいすライン』だそうで、これはこれで楽しそうな道だ。

どこへ行く道だろうと地図を見てみると、ゴルフコースへ行く道のようだ。

短いし、地図で見る限りグネグネしてなかったので、今回はウグイスへ行くのを保留して、ビーフラインをたどる。最後の二股を寺崎の方に曲がろうと思っていたのに、すっかり忘れてて、普通に県道1号線に出てしまった。んで、こっから筑波経由で帰ろうと思ってたんだけど。

やっぱ、腰と背中が痛てぇ。

 

くじけた根性なしは、国道355号から友部インターへ。

北関東道をすっ飛ばし、友部ジャンクションから常磐道へ出たら、後は柏まで一気だ。200〜240くらいをキープしつつ、まだそれほど多くないクルマを、左右に縫って走る。桜土浦あたりで背中と腰の痛みが耐え難くなり、ペースは180前後に落ちる。

それでも時々遊んでくれる四輪がいると、うれしくなって突っかける。

つっても今までと違って、バトルになるわけじゃない。余裕を持って後ろから眺めつつ、ぴったりと張り付いて走り、飽きたら全開ですぃーっと抜く。正直、今までだったらテンションあげて『うひょー!』とか叫びながら走ってただろう速度域でやりあっても、冗談みたいに怖くない

なるほど、だから速いヤツラは仲間を募って走ったり、首都高本気組みたいに集まって走るんだな、と、なんだか納得してしまった。普通の時間に普通の高速で、GT-RだのRX-7がうようよ走ってるわけないし、ヤり合う相手を見つけるにも、難儀するんだろうね。

 

と、エンプティランプがついた。

ここで追いかけられたら、のろいパンダでも振り切れないわけだ。

仕方ないのでちんたら走り、守谷SAで休憩&給油。給油場所に、旧車会みたいな連中がいた。ドハデなペイントでわりあい綺麗なのは、御用達のショップか何かの仕事だろうか。女の子の半ヘルの後ろに『悪女』って書いてあったのが笑えた。

 

柏インターで高速を降り、16号を走ってレッドバロンへ。

レッドバロンの駐車場で、ビートルバッグをはずして預ける。もちろん、純正色に塗ってもらうためだ。ファストバッグは塗らない。走ってて何度も『じゃまだなぁ』と思ったので、 これは隼には積まないことにした。ビートルが帰ってきたら、マルゾーにでもやることにする。

ビートルがなくなると、すっきりとさびしいカンジ。

 

んで家に帰って、着替えて、タバコを吸いながら携帯を見たら、Nがマグナで走ってて、ライコにいるってなメール。なので、またもハヤブサをまたぐと、ライコまですっ飛ばす。Nがウインターグローブを買ってるのを指を咥えて見ながら、俺は何も買わずに出てきた。

昨日今日と走ってみて、もちっとハイトのあるスクリーンが欲しいなと思ってた。だけど、ライコにはバブルタイプしかなく、リップのはねたツーリングタイプがなかった。それならペイント代が安かったら、差額でレッドバロンに買ってもらおうとスケベ根性を出したのである。

ライコの駐車場でNと別れ、本日のソロツーリングは、これにて幕。

 

身体がきついなぁという気持ちが強かったんだが、一度帰って休んでから、またライコまで行ったトキは、すでにキツくなかった。つまりこれは、ポジションがどうのとか、体力がどうのとか言う問題ではなくて、もっと基本的なミスだったのである。

朝から休憩ほとんどしないで、6時間すっ飛ばし続けたら、そりゃ疲れるって話だよ。

RIIIとかM109Rの時には大丈夫だったつーのは、単純に速度が遅かったからなんだろう。100〜120巡航が気持ちよくハマる単車だったからね。 そして、ハヤブサにはハヤブサの方法がある。すっ飛ばした分、もっとしっかり休憩してやれば、それなりに走れるはずだ。

とりあえずもうしばらくは、ライディングだけじゃなく、こういったことも含めた意識改革をするための期間が必要みたいだ。 ハヤブサに必要な作業を身体が覚え、クルーザ乗りで染み付いた『隼なら要らない作業』ってのがなくなれば、もう少し遠くまで走れるようになるだろう。

早く扱えるようになって、目いっぱい走り倒したいね。

 

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