solo run

筑波練習

2007.12.05 Thanks Gamma

 

正直、最近の俺は遅い。

そのことで自分自身、わりと悩んだり考え込んだりしてた。んで、考えた末にどうやら、これが原因なんじゃないかと思えるものが、二つほど見つかったので、それを確かめるべく、『筑波パープルラインへ練習走行に行こう』と決めたのが、昨日のこと。

そのために今日は、仕事の合間を縫って、単車をいじる。

余計なことを考えず、走りを直すことに集中したいから、まずはシャコタンで流してるときは気にならないけど、攻めだすとちょっと気になる部分、ってのをノーマルに戻すことにしよう。具体的には、ミラーとレバーだ。ハンドルも一度戻してみようかと考えたが、そこまでの時間はなかった。

ミラーとレバーをノーマルに戻したら、さて、出かけよう。

 

いつもは6号から県道19号で裏道を行くのだが、ココ最近、二度ほど素直に6号オンリーで帰ってきたら意外と早かったので、すり抜けしまくれば、信号で停まるのが少ない分国道の方が早いんじゃないか? と考え、今回は大部分を6号で行ってみることにする。何でもやってみなくちゃね。

霞ヶ浦あたりで多少混むものの、国道は車線が広いので、すり抜けしやすい。

そこそこのペースですっ飛ばし、国道125号(北側)から県道199号を北上し、不動峠のふもと、県道53号と交わる交差点にあったコンビニに入って一服。時計を見たら、まだ2時前だった。45分くらいでココまで来られるなら、国道コースも悪くないかな。

ここでダチのおーがから着信があったので、写真撮りがてら電話。

ちっとしゃべったら、53号沿いに走ってガソリンを入れ、戻って不動峠へ向かう。

 

パープルに入って、車高を上げたら、さぁ、練習だ。

一本目は、道の様子を見ながら7〜80%のペースで流す。天気が良いわりにそれほど車もいない。多少、枯れ葉は落ちているが、道のコンディションはまずまずだ。風返し手前、信号が見えるちょっと前の避難場所でUターンし、下りを90%で走り出す。

 

もっともっと、ポジションを後ろに。ニーグリップを意識的に。体重移動はあまりは派手にしないで、リーンウィズで走る。アクセルオンでリアが喰う感触を意識しながら、腰を上げてステップに体重を乗せる。腹筋と背筋を使って上体を支え、両腕の力をほぼ完全に抜く。

さぁ、ブレーキだ。

そんなにカツカツに突っ込まなくて良いから、車速を落としすぎず、でも突っ込みすぎず。このあいだmoto君がアクセルを開けたポイントで開けられるようにってのを意識して走れ。開け切れないなら、突っ込みすぎか、身体のどこかに変な力が入ってるんじゃないのか?

 

ほら、手に体重が乗っちゃってるぞ。

もっとしっかり下半身と腹筋で身体を支えろ。上半身をフリーにして、その上でしっかりとマシンにかぶされ。いつもみたいに上体を起こしすぎると、身体が前に行くぞ。身体は後ろ、アタマはトップブリッジの上。顔を出口に向けて、両目は地面と水平に。

足の裏からタイアの喰ってる感じが伝わってくるか?

イン側に体重をあずけすぎるな。逆に外足荷重も、今日は意識するな。ニュートラルに、ニュートラルに。ステップに両足で立て。旋回中はタイアを意識することだけ考えて、早くアクセルを開けろ。アクセルオンで二次旋回を始めたら安心だ。脱出ラインを見ながら、次のアプローチを考えろ。

 

気持ちよく。

思ったように曲がり始めたと言う意味で気持ちよく、俺はパープルを攻め続けた。

二本目、三本目、四本目、だんだん乗れてくる。

新しく出来るようになったと言うよりも、思い出してきたと言う感じか。そうだよ、昔ガンマでやってたことを思い出せば良いんだ。なにも、新しいことや難しいことじゃない。セパレートハンドルで前傾姿勢の時にナニをどうするか、それを思い出せばいいんだ。

気が楽になると、リラックスできる。それがまた、良い方に繋がる。

都合6本(三往復)、距離にして90kmくらい走り、いったん休憩。タバコ一本吸ったら、明るいうちにもう少しと、7本目を走りだす。集大成とまでは行かないが、満足行く走りが出来た。もちろん、いきなり速くなった訳じゃないが、とっ散らかるコトはなくなった

 

7本目を終え、そのままUターンせずに風返しへ入る。せっかくだから、ここも少し走ろう。

下りの一本目で、突っ込みすぎてリアが踊ったのは、まぁ、ご愛嬌ってコトで。

さすがに風返し、パープルのようには行かないものの、切り返しとか自分でもわかるほど明らかにダメだった部分が、少しはマシになったか。Zに突っつかれたりすれば、またとっ散らかってしまうかもしれないけど、とりあえず今日は良いようだ。

コントロールに気をつけながら、4本(2往復)走って休憩所にはいる。

休憩所に入ってヘルメットを撮った瞬間、『あ”ぁっ!』と誰かが叫んだ。

ビクっとして周りを見ると、なんだ、カラスか。

ヘロヘロに疲れた俺を驚かした犯人つーか犯烏。

 

タバコに火をつけて深々と吸い込み、暮れてきた空に向かってゆっくり吐き出す。

時刻は、およそ午後4:00。

ほぼ休憩ナシで、二時間近く走ったことになる。メーターはもう、100kmを超えている。あと二三本走ったら、暗くなる前に帰ろうか。そう思ってヘルメットをかぶり、風返しを下りだす。やっぱりココは難しい。マル、こんなとこブラバで速いんだから、やっぱ変態だよなぁ。

下ってUターンし、登ってる最中、上からパンダ車がやってきた

ミラーで見ると、もたもたとUターンしてるので、そのまま上まで登りきり、左に入って林道みたいな道を下る。ココ、もんすげ林道チックだけど、ツーリングマップルだと『快走路』の色が塗ってあるんだよなぁ。不思議つーか、猛省を期待したい。

 

150号から199号に抜け、そのまま往路を戻る。

乗れて来たせいでうれしかったのか、アホほどすっ飛ばしたようで、6号に乗ったところから16号にぶつかるまで30分で着いた。家から筑波まで、でっかいのだと40分強で来ちゃうことが、これで確認できた。なんか、筑波が近くなった気がする。

家には帰らず、そのままレッドバロンへ。

タイア交換をお願いして、代車を借りる。

 

つっても代車がなかったので、店長のサーキット用戦闘機に保安部品をつけて借りた。

これでもうひとっ走りと思ったら、RSって結構使いづらいのな。Zが言ってたのが、よくわかる。9000rpm以下なんてものの役に立たないね、これ。乗る人間とか場所にもよるけど、俺は多分、SDRのがこれより速く走れる。つまんないから、明日の昼には返そう。

 

課題を持って望んだ、今回の筑波練習走行だが。

思いついた原因に対してとった対処が間違ってなかったようで、今までよりはいくらか、ハヤブサを使えるようになって来た。もちろん、まだまだなのは承知の上だが、それでも、悶々としながら、ただ漠然と乗り続けるよりは、欠点の克服が早かったんじゃないかと思う。

少しはマシになったから、今度のツーリングはストレス無しで走れるかな?

あ、あと、『結局、何が原因だったんだ?』って質問にはノーコメント。恥ずかしいから。

 

難しいけど、やっぱり、単車って面白いね。

 

index

inserted by FC2 system