solo run

能登ツーリング

番外編 N’S 裏マーマレード

 

「私も行きたいー」と、叫んでみたら割りとあっさりOKしてくれたので、一緒に能登へ。

前回のタンデムツーリングはRVで諏訪湖。

お尻が痛くて、体がしんどくて、すんごいきつかったので…今回は。

『ゲルザブ』

1万円のおざぶ。確かにツーリングのみ使用で買うには少々高価だけど、私のバイクはXR。尻の痛さは乗った誰もが認めるところ。ツーリング終わったらXR用になる予定なので、無問題。

 

1日目。

ゲルザブ乗って、さくっと出発して、まずは高速。

…高速…高速すぎないか、おい。

存在忘れられてないか、私。

背中叩いて存在アピールしようかと思ったけど、今回自分なりの課題がありまして。『運転の邪魔しない』…存在自体が邪魔ってのは、ナシで。苦笑。半泣きで体縮めて。周り見ると怖いので、ひたすら革ジャンの背中を凝視…この革ジャン、買ってから3年経たないのにずいぶんヤレてんなぁ…。

と、ツーリング中思い続ける事を、ここで始めて思いました…。

途中、少し眠くなるほど慣れて、こりゃ大丈夫かな…と、思い始めた途端に少し道が悪くなって…ギャップのたびにキャリア握ってる両手が痛い。

…寝れねー…。泣。

うとうと痛々、繰り返しながらようやく高速を降りて下道へ。下道は下道で、どうやらバイク人口の少ない石川。擦り抜けされられてない模様。車の挙動が怖いー。ってか、それに怒ってるかみが怖いー。苦笑。怒りモードのかみが、海沿いの道へ出た途端にご機嫌さん。

「よし、写真撮れっ」 

…はい。

片手なんだから、大人しく走ってくれるんだろうな…走ってくれるといいな…走ってくれる訳ないよねー。苦笑。今のカーブで、なんかガリっていったけどーっ? 「大丈夫、俺の足」 …大丈夫なのか、それ。

 

どうにか宿に到着。温泉温泉とはりきって準備する私を尻目に、「俺、ここでいい」と部屋風呂のジャグジーで遊ぶかみ。…うん、楽しけりゃなんでもいいよね。

晩御飯食べて、ご機嫌で帰りにコンビニで赤ワイン購入。

べろべろなのに。

飲める筈も無く、結局家までお持ち帰りでしたが。

…酔っ払いの勢いって、やーねー。苦笑。

 

2日目。

二日酔いだるだる行動をとりつつも、のそのそと準備して、なぎさドライブウェイへ。

砂浜走るー。『あははうふふつかまえてごらんなさーい』

レンタルバイクをやってるバイク屋に。予約してたバイクはYBR125。でも、足が爪先ツンツン。こかしちゃ怖いので、結局アクシス90。原チャリ、いい思い出ないんだよねー…踏み切り突っ込んだり、壁激突したり…。ドキドキしつつも走り出して。

しばらくは足の置き場が落ち着かなくて、もぞもぞ。んでも慣れちゃえば、楽だわ速いわ。

ってか。

楽しいー。

ハンドル握ってるとギャップ怖くないしー、前に壁がないから視界がいいしー。笑。

目的地のなぎさドライブウェイは車ガンガン通ってる所は、砂浜って言うよりも綺麗な道。んでも、止まって足元つつくと掘れる、って言うなんとも不思議な…。

天気もなかなかで、気持ちよかったぁ。

ところで。砂浜走ってるときに気付いたんだけど、かみは周りを見ていない。『なぎさドライブウェイ終点』の看板に気付かず、ひたすら真っ直ぐ進んでいくかみ。必死で追いかけて止める私。…普通の砂浜走ると泣けるよ?きっと。苦笑。

この人はこうやって道を間違えてんだろうなー…と、しみじみ。

 

3日目。

この日はかみ念願の崖ツアー。崖に思い入れのない私的には千枚田ツアー。

それでもなかなか見応えあってすごかった。崖。

ちょこちょこ止まって疲れてきてたので、鳴き砂はすっ飛ばして千枚田へ。…歩くの嫌だったんだもの…。苦笑。 向かう途中、『面白いのあったら撮れ』とカメラを渡され、片手でキャリアにしがみついて…って、私がカメラ持ってるの忘れてないか?

片手でカーブとかギャップとか、めちゃくちゃ怖いんですけどーっ?泣。

どうしようもないのでカメラ持ったまま片手はシートについて。…うん、動きにくそうだね。なんかだんだん機嫌悪くなってきてるよね。運転しづらいんだろうね。でも、ムリッ。

輪島で休憩した時には、腹減りとあいまってすっかりご機嫌斜めのかみ殿。

…うん、先に怒られると文句も言えないね、コレ。

とりあえず、カメラを返却して千枚田。すごいね、千枚田。13の農家がやってるらしいけど、どこが自分のなのかよくわかるなーってくらい、みちみち。

ご飯を食べれなくてさっさと移動したけど。次の所でも食べれなくて、ちょっとドキドキしだしたけど。怒るよなー、怒るだろうなー、ってか、怒ってるよなー…。もう、さっさと見附岩行こう、と走り出し…アレ?見附岩って今右に矢印あったけど…とりあえず信号待ちで伝えて休憩がてら地図確認。

このまま行けそうだねー、この○号線走ってればよさげだねー。…今、○号線、左に折れてたなー…このまま真っ直ぐ行ってもいけるのかなー、この道綺麗で広いから気持ちよく走ってるんだろうけどなー…でも、明らかに山に入って行きそうだよなー…。

恐る恐る背中をトントン。「さっきの所、左でした」はい、Uターン。

無事に○号線に戻ったものの、狭くて車多くて走りづらそう。

うん、なんだか嫌な感じ。小さい案内看板を通りざまに見つけて慌てて背中トントン。ヴァーンってふかして「なんだよっ」 …今のとこ、左… 「:;lkjhgfd!!」ナニヤラ怒鳴られた。なんだよー、自分気付いてなかったのにー、言わなきゃたどり着くのに時間掛かるじゃんよー…と、メットの中でブツブツブツブツ。

泣く子と腹減りかみには勝てません。ええ。苦笑。

不機嫌なかみとスネ気味の私がモソモソとイマイチなご飯を食べ、見附岩見ながら休憩したら。帰りましょ。海岸線の道はカーブも多くて、ギャップも多い。私のシートベルトという名の両腕、わりと限界。んでも、帰りに通った能登大橋は気持ちよかった。高低差の大きな橋で、ダーっと上った後、ガツーンと開けてて。

明日は私温泉にいるから、もうすぐ到着予定のフラと走ってきて。と、お願い。

鮨屋の大将が『温泉なら○○がお湯がいい』と教えてくれたので、んじゃ、そこにでも。

フラも到着して、酔っ払いの夜はふける。

 

4日目。

さ、温泉温泉♪

昨夜大将の教えてくれた温泉を地図で確認。…うん、遠い。行きたくないー。

ってことで、和倉にある公共温泉施設『総湯』に決定。

ちょっと迷いつつも、何とか到着。フロントに「大きい荷物入るロッカーありますか?」と尋ねるとフロントで預かってくれるとのお返事。うちの荷物とフラの荷物、私のメットまで預かっていただく。

おばか2人を見送って、温泉→マッサージ椅子→仮眠の繰り返し。

1日ゴロゴロして480円。公共施設って素晴らしい。笑。

夕方お迎えが来たので、今日の宿にチェックイン。ダラダラとマッサージしたり、パズル解いたりして…いつもの鮨屋に。ミチルくんのツーリング部隊と合流して、総勢8人でうだうだと。全員晩御飯後だったので、そんなに食べなかったのは確かだけど…お会計が2万ちょい。

「おかーさん、ほんとにちゃんと取ってーっ」

『大丈夫よー』

と、最後までサービス会計に泣きいれて。

フラはお土産にと言って、日本酒を2本購入。当然かみも。

ミチルくんたちとはここでお別れ。フラは部屋までやって来て、2次会スタート。

…ま、私は全く付き合わずに寝ましたが。

 

5日目。

起きると日本酒の空瓶が3本。

…良かった、フラ、お土産1本は死守したか。笑。

二日酔いで苦しむかみに「ご飯どうする?」 『喰う』 …何故、二日酔いの人が私の分まで食べれるのか、とか考えちゃダメだよね。いつもの事だもんね。うんうん。苦笑。とりあえず、かみ『ウコンの力』ドーピング。今日の目的、白川郷へ。

意外と高速って楽な事に気付いた。加減速ほとんどないし。カーブらしいカーブもないし。ねむねむ。白川郷が近くなってくると、途端に綺麗な景色が広がりだして。わ、いい感じ。山綺麗っ。楽しみー。 白川郷は…展望台ではなく、中に入っちゃったのが大失敗。

すげー嫌いな雰囲気。

お土産買いの旅には興味ないので、嫌いなんだよねー…こうなんていうか、土産物が並んでるような場所。人酔いするし。

白川郷、中突っ切って終了。苦笑。

川沿いで文句言いつつ、一休み。さて、どうする?帰路につくか、おーがんちに行くか。かみが『明日のサーキットを諦める』という選択をし、おーがの家にちび見に行く事に決定。さ、そうと決まればさっさと高速乗って行きましょ、行きましょ。

この段階で、私は名古屋から新幹線に乗って帰ろうともくろむ。ほら、そうすりゃ私も楽々、かみも満喫。んで、また高速に向かう川沿いの道が。

大渋滞。泣。

片側交互通行の工事渋滞だったんだけど、暑いわ、怖いわ…

工事の場所抜けてもバスが2台、前をふさいでて…暑かった…。寒がりの私が『長時間高速走っても耐えれる格好』をしているわけですよ、そりゃ暑いっての。苦笑。渋滞がなければ、まだ桜も残ってて綺麗な感じの道だったんだけど。残念。

ようやく高速に乗って、お昼休憩。

飛騨牛串焼き。足りずにおにぎり追加。食べながらおーがの所に手土産持っていかなきゃ。ってか、私の職場になんか買っていかなきゃ。という話になってさくさくっと買い物。…どこの土産なんだろね、コレ?苦笑。

 

どうにか夕方にはおーがの家到着。

「今日はお尻が痛かった」と、かみに告げると昨日フラと走るときにリンク上げたままだからだろう、と。

…あー、そういや今日は乗り込むときに高かった。

駐車場でおーがのモンキー乗らせてもらって…何、この全くブレーキ利かない乗り物。チャリより止まらんぞ。「足ブレーキ」それはブレーキとは言いません。んでも、シートはふかふかで気持ちよかった。…ゲルザブ、敗北。XR、完敗。苦笑。どうでもいいけど、空気くらい入れたら?リア、ぺっちゃんこじゃん。

ぶつぶつ人のバイクに文句言いつつ上がりこみ、風呂入らせてもらって、着替え借りて、ビール飲んで…寝てもいいですか?笑。その後、焼肉食べに行って、帰りの車で寝る。着いたよーと起こされて、眼が開かないまま家に上がって、寝る。ひたすら、寝る。

 

6日目。

朝起きてからコーヒーなんぞ頂きつつ、おーがに「新幹線空きあるか調べてー」

そしたらかみが「なんだよ、せっかくリンク下げたのに」…そいや、昨日私がモンキー乗って遊んでる間になんかやってくれてたな…。

「新幹線代、俺に払え」って事で、遠足は最後まで続く。

おーが一家に別れを告げて、高速へ向かう。んが、なかなかの渋滞っぷり。擦り抜けていくかみ。ヨレる隼。…いつもワンテンポ遅れるけど、なんか今は2テンポ遅れてる?アレ?私、なんか変な挙動してる?どきどき。

渋滞抜けた所で確認。

おー、パンクー。リアぺっちゃんこ。昨日のおーがのモンキーみたい。苦笑。

ってか、良かった、私のせいじゃなかった…。笑。コンビニでパンク修理待ち。時間はちょうどお昼時。 …日陰がない、日陰が…。しくしくしくしくしく。修理が終わって帰ってきた隼に乗り込んで、さくっと浜松まで。うなぎも食べたし、帰りましょ。

ルート悩みつつ(かみが)、一路関東へ。関東に近づくほどに怪しくなる空模様。東京ICでぱらっと。カッパ着るかと聞かれたけど…今から下道でしょ?絶対暑そうだから、いい…。苦笑。 そして今回最大の恐怖、

環八。

も、泣けるって言うか、笑えるね、あそこまで行くと。だいぶ革ジャンの背中見つめたよ。…ふっ。

 

何とか無事に最後までタンデムで、遠足終了。

お疲れ様、ありがとう、かみ。

お疲れ様、私の両手。加速するたびに拳がビートルバックに押し付けられて、内出血してるけど。一箇所は破れて血が出たけど。

 

そして唯一の急ブレーキでしびれた左手人差し指の感覚が、ようやく戻りつつある事をお伝えして、裏マーマ、終了です。

 

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