solo run

in 能登〜名古屋〜和歌山〜三重〜柏

一日目 二日目 龍神

2009.05.03~04 能登〜和歌山 日本タテギリツーリング 二日目

 

気持ちよく呑んだくれ、サワヤカに目を覚ませば、

天気は微妙な曇り空。

 

テントを撤収し、ゴミをまとめたら。

 

さぁ、まずはぐるっと能登の西岸に回って、千枚田を目指そう。

 

そこそこクルマが居るので、俺が先頭に出て時々すり抜けつつも、基本まったり走行。

んでまた、だいぶんのんびりに飽きてきたころ。

 

千枚田に到着。ここで、フラ公とラブホマックスを待つ。

 

潮風が心地いい。

 

去年とは違う角度から千枚田を撮影するべく、パーキングの裏手に行くと。

 

なかなかソソる道を発見した。

能登は結構、起伏に富んでるから意外と楽しいケモ道がありそうだ。

 

こっちは忘れられたようにひっそりとある、ちいさな棚田。

 

やがて低い排気音を響かせて、フラ公がやってきた。

新型V-MAX。もちろん、200馬力のフルパワーモデルだ。

 

んで、こっから先は俺とフラ公の走り組と、デコ、よしなし、板乗りの観光組に別れる。

ネットに似たような映像があったので、それでイメージだけでも感じてもらおうか。

 

いや、それにしても新型は速くなった。

バンク角の増加と足回りの充実で、コーナリングもかなりよくなったが、特筆すべきはやはり、その加速だろう。中間加速で気を抜いてると、置き去りにされるほどのとんでもない加速だ。あとで高速も一緒に走るのだが、180スピードで車線変更とか、それはもうV-MAXではないだろ。

フラ公がニヤニヤしっぱなしなのも無理はないつー話だ。

 

新型の戦闘力が、旧型より大幅にアップしてることがわかったところで、

能登西岸の名物、なぎさドライブウェイに到着。

 

相変わらず締まった砂は、ケーロクのスタンドなら軽々と立つ。

が、さすがにV-MAXは重すぎたようだ。どう置いてみてもズブズブと沈んでいくので

仕方なく俺が舗装してやった。

 

ハイグリップタイアは、気持ちよく砂を吸い付ける。むしろ吸い上げる。

 

海岸線を気持ちよく流し、そのままミチル君と待ち合わせの能登道路、高松SAへ向かう。

このSAは高速だけじゃなく、一般道からも入れるというのだが、北側から来ると非常に場所がわかりづらい。ちなみになぎさドライブウェイも北から来るとわかりづらかった。ま、観光客は普通、南から来るからだろうね。

なんどか道を間違えて、ようやく高松SAに到着。

するとすでにデコたちは到着していた。案の定、なぎさドライブウェイを見つけはぐったらしい。

ミチル君のほかにM109R乗りの、かっくんも顔を出してくれていた。初見の挨拶をしたら、かっくんはサイトで俺の顔やバカな行動を知ってるから初めてって気がしないだろうし、俺はもともと人見知りとかしたことないから、すぐに打ち解けて話せるようになる。

サイトやっててよかったなぁと思う瞬間だ。

左がかっくん、手前がフラ公、奥がミチル君で、右がもちろん俺様。

フラは相変わらずペラ地図しか持ってない。V-MAX買う金があるなら、地図くらいナンボでも買えるだろうに。んでかっくんやミチル君と話したり、みんなの単車を見て回ってたら、意外と時間が経ってしまった。こりゃ、当初の予定の162号に行くのは厳しいかなぁってくらい。

なので、ミチル君、かっくん、デコ、よしなし、板乗りたちなぎさドライブウェイを走りにいく観光組とはココで分かれ、とりあえず金沢方面に向かって走り出す。途中で俺とフラらしく野生のカンを信じては裏切られながら、なんとかかんとか北陸自動車道に乗った。

ところが、ココで問題が発生する。

 

V-MAXってのはご存知の通り、もともと航続距離が短い。

15リッターのタンクで、150キロ走れれば御の字だ。ところが新型は、インジェクションとは言え排気量が約1.5倍になって結局リッター10くらいしか走らない大喰らいのクセに、タンク容量がビタイチ変わらないのだ。つまりワンタンクで150キロも走れないのである。

もね、ホント思ったね。つーかフラ公に言ったね。

「おめ、タンク増設しなかったら、二度とツーリングなんか行ってやらねぇからな」

給油のタイミングを計るために、高速なのに何度も地図を広げるダメフラ。

 

もっとも、走りの方は充分楽しかったので、そう文句を言いまくってたわけでもない。

先述したとおり、180スピード(1スピード=0.5km/h)からひらひらと車線変更する、V-MAXらしからぬ軽快さに驚愕しつつも大笑い。最高速はリミッタの関係で、最大240km/hくらいなんだそうだが、我々には関係ない話だ。とりあえず最大でもフラリミッタくらいの速度で楽しく走る。

休憩するたびに、やはり興味を引く新型。ヒトが集まってくるのだが、めんどくさくなってた俺とフラは、ムダにものすご不機嫌そうな顔をして、ナンシー攻撃や質問攻撃を避ける。腹の中では、楽しくて楽しくてコレ以上ないくらいのご機嫌だったんだけどね。

中途半端な時間になってしまったので、162号はあきらめて名古屋へ向かう。

北陸からジャンクションで名神に乗り換え、小牧から東名へ。さすがにこの辺は渋滞が激しく、すり抜け大会してたら途中で一度フラが姿を消した。名古屋インター手前くらいで追いついてきたフラと高速を降りると、ともっちさんの家に行く前に、フラが

「行きつけのバイク屋に寄りたい」

と言うので、うなずいてフラ先導で名古屋市街を走り、

V-MAXで有名なショップ、ビーバスに到着。

ここでフラが店のおやじさんに新型の不具合を報告したり、その間に俺も常連のヒトとバカ話をしたりして、しばらく遊ぶ。フラ、「とりあえず増設タンクを作ろう」と騒いで、おやじさんに苦笑されてた。

 

さて、話は尽きないが、ともっちさんが待ってる。

適当なところで挨拶をして切り上げると、電話でともっちさんと話して「だいたいわかりました」とうなずいていたフラの先導でともっちさん宅へ向かう……のだが、さすがのフラ公、やっぱりつーか案の定つーか、むしろ華麗に道を間違えて10キロほど行き過ぎた。

俺は任せて先導させてたくせに「ビールビール」と騒いでフラをいじめる。

んで、どうにかこうにかともっちさんの家に到着すると。

ともっちさんは、いつもの笑顔で俺たちを迎えてくれた。

ところがここに、もうひとり信じられないようなバカがいた。

mioちゃん、いや、mio公である。

俺らが来るなり「遅いよー」とか叫んでる、その目はすでに酔眼。あからさまに酔っ払ってご機嫌なmio公に「おめ、もう酔っ払ってるじゃねーか!」「だって俺、二時から来てますもん」と、俺以上に関東の恥をさらしつつ、げらげらと笑いこけるmio公をほっといて、ともっち邸に入り込む。

すでにともっちさんの友人、ノリユキ君が来てた。

ところがしばらく話したら「それじゃ、俺は用事があるんで」と立ち上がるノリユキ君。なんか、バカが来るってんで、忙しい中を少しだけでもと顔を出してくれたのだ。嬉しい話だ。そんなノリユキ君にmio公のバカは「秩父に来なよー」とかムチャ振りしてたけど。相変わらず鬼。

 

んでノリユキ君が帰るのと入れ違いくらいかな? 料理長がやって来た。

今日の宴会の食事を仕切る、料理長となおっちゃんの精鋭ふたり。

右の精鋭は、すでに頬が染まってるけどね。

 

そしてもちろん、ともっちさんちと言えばこのオトコ。

ブルーマウンテン、ここでの通称はブルマンだ。今日は呑まない。

 

初見の連中も居るのだが、ま、基本的に俺のいる宴に、そんなものは関係ない。

遅れてやってきた観光組と一緒に、あっという間にガンガン呑んだくれる。

 

二時から延々と呑んだくれてるmio公に、俺が説教。mio公は当然フルシカト。

なので、

ヤツがタバコを吸いにベランダに出たのを見計らって

 

カギをかけて、通行料の交渉に入る。俺の右手がやらしい。

 

とまぁ、こんな感じで大騒ぎしてるもんだから、かみさん、楽しくなりすぎちゃって。

も、絶好調。

 

フラ公ももちろん、絶好調。

 

そのフラ公にツッコむ俺と、それを見て笑う板乗り&mioちゃん。

 

コレは確実に単車の話をしてるね。

 

やがて、ともっち家の片隅にある『ジョーバ』に何かを感じちゃった、かみさん@39歳。

またがったと思ったら、なにやら新しい乗り方を開発する。

 

 

しらふで冷静に見ると、アタマ悪すぎるね、俺。

 

猫好き板乗りは、プシュさん(俺の中では武州さん)に夢中。

 

んで、mioちゃんが持ってきた(だっけ?)富士宮ヤキソバを、料理長が調理してくれたのだが。

酔っ払った俺が手づかみで喰うフリをして、そのあと手を引っ込めると、

すでにそこにはヤキソバが残ってない。

みなが大笑いしてる中、俺の悲しそうな顔を哀れんだ料理長が「いま、ふた皿目を作ってるから」と優しい声をかけてくれた。そしてその二皿目が来た瞬間、またも左手に取り皿を持ったみんなが、ハゲタカのように箸を伸ばし、

ふた皿目、瞬殺。そして全員、ポカーンとした俺を見ながら大爆笑。

んでそのあとまた騒いだり、ちょっと寝たりした後、「ラーメン食いに行く」とか言い出すと、mioちゃんと板乗りとフラ公が乗っかってきたので、シラフのブルマンに車を出してもらってラーメン屋に向かった。ついでに帰宅する料理長もトランクに入ってオトコ六人で深夜の街へゴー!

ラーメン食って帰ってきたら、さすがに電池が切れた。

 

翌朝、ともっちさんちの自家製パンで朝食をとり。

忌野さんの訃報に驚いたりしながら、だらっと出発の準備にかかる。

 

mioちゃんはそのまま帰宅。秩父から名古屋まで呑みに来ただけってのが、いっそ清々しい。

 

仕事が入って結局、帰る羽目になったデコや、観光に回るよしなし、板乗り、ともっちさんらと「楽しかったよ、またね−!」と挨拶を交わしたら、俺とフラは和歌山の龍神スカイラインへ。アサイチで連絡してあったムラタさんと会うために、大阪へ向かって走り出した。

そして出会えたその男は、やっぱりとんでもねぇバカだったよ。

最高に楽しかったぜ。死ぬかと思ったけど。

 

<龍神スカイラインツーリング中>

 

地獄の酷道&渋滞をぬけた俺たちは、ようやくおーがの家に到着した。

相変わらずのバカなダチに、思わず顔がほころぶ。

 

俺の愛人、飼い主ちゃんは布団カバーをかけた後「おれ、もう寝ろ」と布団をかぶせてくる。

んで久しぶりにおーがと呑んでたら、フラが「帰りたくないー」とうめきながらも、

渋々帰っていった。

フラ公、すげぇ楽しかったぜ!

また一緒に曲がった道を走ろうな!

 

そのあとは、なんだか懐かしい感じのする宴会。

おーがに第二子のNNKができてから、やつもなかなか関東にこれなくなったから、俺の方から会いに行かないと、なかなか呑む機会がないのだ。うん、わかってる。先月も来たばっかりだってのは、俺だってさすがに覚えてるから、突っ込まなくていい。突っ込むならむしろ、

夫婦でデュエルとかしてる、こいつらに突っ込んだほうがいいと思う。

や、まぁ俺が「実際のデュエルを見たことないから見せてくれ」って言ったんだけどね。でも、それならちょこっとやって見せりゃいいじゃん? なにも俺が酔っ払って寝オチした後も、朝四時までずーっとデュエルってなくてもいいと思うのだが。

そんな感じでこの日は龍神の疲れと酒で、あっという間に寝オチしたのだった。

 

あけて翌朝、当然のようにUKTに起こされる。

そして、イヤーな予感に苛まれながら外を見れば。

 

はい、雨をありがとう。朝からなんてステキなプレゼント。ぶっ飛ばすぞ。

 

天気にキレても仕方ないので、朝メシを喰ったらおーが家を出る。

この天気じゃ、どっかに寄り道してもつまんないので、渋滞がひどくなる前にとっとと帰ることにした。雨が止んでたのでいったん着たカッパを脱いで、伊勢湾岸から素直に東名で帰ろうと走ってたら、刈谷あたりでまた降ってきたので、PAに入ってカッパを着た。

すると、ちょうどそこに板乗りがいたので、ちょこっと話して先を急ぐ。

つっても雨の中パワーワンはとても不安なので、そんなにすっ飛ばさないで適当に流しつつ、東名に乗ってもちんたらすり抜けながら、じわーっと距離を稼いでゆく。給油しなくちゃってんで

牧の原に入った。

 

すると、しばらくして板乗りもやって来た。

なんか喰ってる板乗りと、またちょっと話してふたたび走り出す。ちんたら走ると東名ほどつまらない高速もなかなかないが、能登の宴会や、名古屋の宴会、龍神での走りを思い出しながら行けば、それほど退屈しないで走ることはできる。

でも、二回くらいケツが流れた。雨が強くなると、さすがにパワーワンはダメだね。

牧の原からなら飛ばさなければ、ギリギリワンタンクで柏に帰れる。なのでバカ開けは控えてじっとりと走りつつ、混んでる海老名SAを避けてその先の港北PAに入って最後の休憩をした。このころには雨もだいぶん弱まり、走るのがずっと楽になった。

「さて、最後まで事故らないで帰るぜ」

気を引き締めた俺は、柏に向かって走り出した。

 

最後は雨に降られちゃったけど、キャンプあり、宴会あり、走りありの楽しいツーリングだった。

みんな本当にステキな時間をありがとう。

また、走って、呑んで、騒ごうぜ!

 

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