solo run
in ご近所
2010.11.24 リハビリ的なナニか
ほんの一二時間、近所を散策してきた。 ソロツー前のリハビリってトコだ。もちろん、俺のじゃなくてユリシーズの。なんたって今回は、イチから十まで俺が修理したわけで、誰が直すより信用できないことはあからさまだ。まずは近所を走って不具合をみる。それから一日のソロツーリングをして、やっとみんなと走れるだろう。 あせって出かけてナニか不具合が出たら、一緒に走ってる人に悪いからね。
つわけで半ヘルでのんびりと走り出す。 整骨院からちょっと走ったところにある、自衛隊基地のそばで写真を一枚。
ビューエルXBシリーズは、冷却ファンの周りはじめが早い。 カンペキに盲点だったんだが、写真を撮るのにちょいちょい停まると、その間もずーっとファンが回っているので、やかましくて仕方ない。もっとも、壊れてるわけじゃなく、これはXBの仕様なので慣れるしかないんだけど。夏のロングまでには強い心を作らないとなぁ。
並木を眺めながら、晴天の下、のんびりと走る。 が、そんな気分とは裏腹に、俺の無意識は勝手に道をたどり始めた。もちろん、いつものクネクネ道を目指しているのだ。走り出した段階では、そんな気はまるでなかった。ホントに無意識で曲がった道を探してしまったのは、ケーロク並のワインディングの楽しさが原因。 この単車、まっすぐドコドコ走っても楽しいくせに、曲がっても楽しいんだからタチが悪い。 ちょろちょろ裏道を抜け、16号に乗って数分。
いつもの曲がり道へ到着。 画的には牧歌ボッカしてるけど、やる気は充分。つっても『半ヘルグラサン、プロテクタなし』だから、あくまで気持ちよく走るのが目的だ。 さて、それじゃあ走るとしようか。 ステップとの位置関係でシフトペダルを短く切った(オークションで落とした中古だ)ので、シフトフィーリングは硬いが、ニュートラが出づらいくらいで、走り出しちゃえば問題ない。極低回転でアクセルを開けると、SSほどの応答性はなく、気持ちモッサリした感じで震えながら回転が上がる。 が、それも3000回転くらいまで。 4000あたりで振動は完全に収まり、そこから太いトルクでパラツインのように、グイグイと加速し始める。そして6000前後でコイツの真骨頂、『使いきれる100馬力』のお出ましだ。さっきまでの牧歌的な表情は姿を消し、やる気マンマンのストリートファイターが顔を出す。
回転リミッターの効く7000回転まで、あっという間に吹け上がる。 OHV空冷エンジンとしてはよく回るとは言え、SSあたりとは比較にならない回転数だが、それが逆に使いやすい。シフトが忙しいかと思っていたが、トルクがあるのとギアの守備範囲が広いので、思ったほど頻繁なシフトチェンジは要らない感じだ。 もっとすっ飛ばせば、それなりに不満もあるだろうけど。 俺の腕じゃあ、峠でSSを常時10000回転キープで走るなんて芸当は無理だし、もともと、回らないVツインでヤルのは慣れてるから、むしろこっちの方がフィーリングに合う。エンブレと前後ブレーキでしっかり減速して、ブレーキリリースと同時にカットイン。 基本どおりに乗れば、短いホイールベースと立ったキャスターが、いやでも曲げてくれる。 クソ楽しいったらない。
何度か、ケーロクみたいに『突っ込んで曲げる』のもやってみた。 そうやって乗ると、まるっきりやれないわけじゃないのがまた、面白い。 もちろん最近のSSみたいに、『ブレーキ握ったままの強烈な一次旋回』なんてのはないけど、ハンドルをコジらない程度に操作しながら突っ込んでやれば、それなりに曲がってしまう。ただし、そのあと『アクセルオンでさらに』なんてのはさすがに厳しいか。 やっぱりコイツは、ぎゅーすぱんに近い方が、素直に曲がってくれるし楽しい。 他の人は知らないが、俺はリアタイア重視の曲がり方が、気持ちよく乗れた。バンキングもクイックだけど、それよりも俺は、ピッチング方向への荷重移動に敏感なのが楽しい。ハンドルを押さえ込まないで、ブレーキだけで前輪荷重を稼ぎつつ、メインのコーナリングはリアで。 ものすごくよく曲がる古いバイクと言えば、俺と年齢が近い人には伝わるかなぁ。
いつもの曲がり道を堪能したら、クールダウンしながら裏を抜けてライコへ。
来てみたはいいけど、特に買うものもなく。 店内を眺めながら、ユリシーズのエンジンと俺のドタマをクールダウン。 そこで右足が痛んできたので、そのまま帰路に着く。
とは言いつつも、なんだか降りてしまうのがもったいなくて。
わざわざ遠回りして、手賀沼の周辺を回りながら帰る。 こんな時は回転を上げず、ドコドコとクルーザライクなエンジンの鼓動を楽しみながら。ハンドルがモトクロス用の開いたヤツなので、多少、前かがみになる。攻めてるときは、モタードチックで楽しいんだが、のんびりの時はもう少し起きてた方が景色は見やすいかな。 贅沢な話だけど。 こうしてみると、ノーマルハンドルってすごくよく出来たポジションなんだなぁ。 オークションにでねぇかなぁ。
ものの一二時間だけど、それなりに楽しく走って帰宅。 どうやら、このままでも普通のツーリングには参加できそうだ。ただし、低速でブレーキしたときの振動がある(ような気がする)のが、まるっきり気にならないわけじゃない。もっとも、事故る前からあった気もするから、仕様かもしれない。とりあえず、もう一回ステム周りを緩めてみよう。 バカっ速いのに参加するときは、事前にホイールベアリングも交換しとこうかな。 てなわけで、短い時間だったけど、ユリシーズとなじむのには、いい走りだった。 irohaと走ってればもっと楽しかっただろうけど、もしかしたら『やらかしてた』可能性もある。そう考えれば、俺の判断は間違ってなかっただろう。あわてなくても、これからだって走る機会はまだまだあるんだし、まずは自分が納得できるまで、愛機とじっくり仲良くなっていこうと思う。 じっくりつーか、来月くらいには走りたいんだけどね。 もっとも、来月ってもう12月だから、直っても走ってくれる人がいないかも知れんけど。
ま、とりあえず、また一歩前進ってコトで。
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