solo run
in 鹿島灘、霞ヶ浦
2011.03.6 鹿島灘リベンジ
ユリシーズの顔も復活したことだし、サイトトップの写真を撮ってこよう。 そんな風に思ったので、ちょろっと走りに出た。 朝イチから元気なユリシーズ。
ライトにカウルがかぶるから、ちょっと精悍な顔つきになる(親バカです)。
最初の目的地は決まってたので、いつものように6号から土手沿いへ。
天気はまあまあだが、この段階ではまだ、かなり寒い。
通勤と同じようなカッコで来たのをちょっと後悔しつつ、土手沿いをすっ飛ばす。 大き目のスクリーンがついたことで、それでもだいぶん、身体に当たる風が軽減されてる。おかげで、ぶるぶると震えるほど寒いってワケじゃない。100スピード(=1/2時速)以下で流せば、伏せなくても「ちょこっと風が当たるなぁ」くらいの感じだ。
ほどなく目的地である、若草大橋下のトンネルに到着。
ここのコンクリをバックにして、写真を撮ろうと思ったのだ。
こんな感じで、壁紙にする。
でも、前から光が当たってる方がよかったね。 これはまた、撮りなおしに行こう。
目的の写真も撮れたことだし、そんじゃお次は鹿島灘だ。 こないだ事故ったルートを通って、無事に帰りつくのが俺のリベンジ。すぐに行ってもよかったんだが、なんとなく忘れてた。ユリシーズの顔が直ったことで、それを思い出したのだ。気持ちよく流しつつも、気持ちをしっかり引き締めて、事故を起こさないように走ろう。 つわけで、ほんの少しだけ緊張しながら、土手沿いの道を走っていく。
牛も寒いみたいで、今日はちょっと元気がなかった。
ユリシーズはエンジン音が静かだから、牛をおどかさないで済むのがいい。
さすがに、かなり寒くなってきたあたりで。
いつも休憩する、大利根東公園に到着。
ここで一服しながら、GPSロガーのスイッチを入れたり、mixiに「寒いじゃん」と書き込んだり。
花壇の花は、まだあまり咲いてない。
もっと暖かくなれば、ガンガン咲いてくれるだろう。
今回はリュックをしょったり、バッグを積んだりしないで来た。 写真を撮るのが目的だから、カメラが出しやすいように考えたのだ。
アイコンのグローブについてた金具を、メディスンバッグの金具に取り付けてある。
んで、こうしてカメラのストラップをはさんでおくと、グローブしたままでも取り出しやすいのだ。
ひと休みしたら、走り出そうか。 しばらく走って、北浦のあたりでバイパスに乗る。
バイパス乗ってすぐの橋で、ちょっと停まって写真を撮った。 いつもココを通るとき、「キレイだなぁ」と思ってたんだが、街中を抜けたあとの空いてる道なので、ついついすっ飛ばしてしまって、写真を撮る機会がなかったのだ。今回ようやく撮れたのだが、写真にしてみると、案外どうってことないね。 街中から急にこうなるから、きれいに見えたのかなぁ。
海っぽい絵だけど、北浦なので、潮の香りはしない。 風が冷たいので、のんびりと流しつつ、バイパスを北上。「さすがに道が混んできたなぁ」と思ったら、どうやら鹿島スタジアム渋滞だった。今日はサッカーの試合があったようだ。女の子がたくさん歩いてたので、ついついよそ見しがちになる。つーかよそ見してた(だから事故るんです)。
スタジアムを抜けたら、急に道が空いてくる。 ほどなく、右側に海が見え始めた。鹿島灘の景色を眺めながら、でも、充分気をつけて走る。ここらは見通しがよくて道幅も広いから、全体的にアベレージスピードが高い。しかも信号が少ないので、ついつい速度が乗る。 これがワナ。 信号はないけどわき道はあるから、地元のヒトがトツゼン右折したりする。 普段、街中を走ってるときは、信号が見えることで、無意識に警戒してるんだろう。ところがこの道は信号がないところで、言わば不意打ちの減速があるもんだから、気をつけてないとカマを掘るってワケだ。そこに注意して気持ちを切り替えれば、クルマの挙動が読みやすくなる。 システムが解ればこっちのもんだ。 事故の理由を知り、対策を構築できたから、これでもう大丈夫。 『とっぷさんて』のわきを抜け、事故ポイントを通過したところで。 俺のリベンジは本当の意味で、成った。
「さて、このまま大洗あたりに出て、寿司でも食おうかなぁ」と思いながら流してると。 道端に面白いものを見つける。 ところがクルマの流れに乗ってたので急には停まれず、そのまま通り過ぎてしまった。しばらく走っていたのだが、「ああ、あそこで写真撮ればよかった」と、なんだか悔しくなってきた。悔やみながら10キロほど走ったところで、「やっぱ引き返そう!」とユリシーズをコンビニへ入れる。
紅茶を買ってのみ、一服つけて休憩したら。 レッツ、Uターン!
しばらく戻ると、目的のブツが見えてきた。
そう、この廃墟の前で写真を撮りたかったのだ。
元の建物がナンなのかさえ判然としない、すばらしいヤレっぷり。 もっとも、立ち入り禁止の看板が出てたので、中の探索は諦めた。いいだけヤレた建物の前に、『立ち入り禁止』って書いてあったら、も、これは間違いなく倒壊寸前ってコトだろう。崩れるコンクリを支えられるほどのガッツは持ち合わせてないので、おとなしくこの場を離れた。
それから少し南へ下って、大竹海水浴場の看板を見つける。 「いつもとっぷさんてじゃアレだし、ちょっとココをのぞいてみよう」 つわけで、いい感じでくねる道を下ってゆくと、すぐに海が見えてきた。
大竹海水浴場。 海には、サーファーがいっぱい居た。「この寒いのに、物好きだなぁ」と思いながらヘルメットを取ってみると、いつの間にかだいぶん寒気が緩んで、ぽかぽかと暖かくなってきている。もっとも、それは太陽が当たってるところだけの話で、日陰に入れば息が白むくらいは寒いんだけど。
海を見ながら一服つけて、しばらくぼんやり。
大竹海水浴場は、ずいぶんとたくさん駐車場があった。 シーズン中は混んじゃって仕方ないだろうね。
海も見飽きたところで、ユリシーズをまたぎ走り出す。 途中で国道354を西へ折れ、適度にクネクネした道をすっ飛ばした。タイトなツイストでステップを擦ったりしつつ、北浦を抜けてさらに西行。道の駅『たまつくり』のわきを抜けて霞ヶ浦大橋を渡る。渡りきったところで左に入り、霞ヶ浦周遊へ。
後ろに見えるのが、霞ヶ浦大橋。
写真を撮ったら、のんびりと走り出す。 ツイストはしてるが、なんつっても両脇が土手。しかも左側はエスケープゾーンの代わりに湖があるわけで、あんましアホな速度は出さず、気持ちよくすいすいと走る。そのうち、さっきの354で上がったテンションが下がり、まったりモードに切り替わった。
釣り人も多く、やたら牧歌的な雰囲気の中を、ドコドコとクルーザっぽく抜けてゆく。 こんな風景には、こないだアップしたハンドルがベストマッチだ。すっかり穏やかな気持ちで回転を落とし、トルクで走りながら景色を眺める。ちょっといい感じの画があると、停まってカメラを引っ張り出してみたり。うん、ユリシーズならロングも楽しく走れそうだ。
釣り船。やわらかく降り注ぐ陽光の元で、気持ちよさ気に揺蕩(たゆ)たっている。 こちらも揺蕩たうがごとく走りながら、釣り人の家族が居る辺りで速度を落とし、手を振ってくれる子供たちや、駆け寄ってこようとする犬に手を上げてアイサツ。へへへ、なんかこういうのって気持ちがいいな。おっと、通行止めだ。それなら下へ降りようか。
土手の下には、ハスの畑があった。
つーか俺は水田だと思ってたのだが、ナオミ曰くハス畑らしい。
通行止め区間を過ぎたら、また土手沿いに戻る。
霞ヶ浦の向こうに、土浦の街が見えてきた。
おや、ユリシーズの大好物、フラットダートじゃないか。 もちろん、すっ飛ばさずに優しく抜けてゆく。こんな気分の時は、エンジン音がやかましくないのがすごく嬉しい。爆音マフラーにしようかとも思ったけど、俺はやっぱりコレでいいや。ノーマルでも充分、速いしトルクフルだから、余計なことするよりウデを磨こう。 そんな感じで走ってると、いつの間にか土浦市外へでた。
霞ヶ浦に戻ろうか、それともこのまま走って筑波の方へ抜けようか。 そんな感じで気ままに走ってるうちに、青カンバンを見てふと、思いつく。 「そうだ。さっき牛に会ったから、こんだ馬を見に行こうか」 青カンバンには、『美浦(みほ)』の文字が書かれていたのだ。俺のドタマでは、美浦と聞いたら美浦トレーニングセンターしか思い浮かばなかったんだね。貧弱な知識だね。つわけで、国道125号を東へ折れて、阿見美浦バイパスに乗る。 途中でトイレに行きたくなったので、コンビニに入って休憩。
スッキリしたところで走り出し、一路、美浦のトレセンを目指す。
トレゼン自体は案内看板も多くてすぐに見つかった……のだが。 入ってみてビックリしたのは、見学がめんどくさいってコト。受付で名前を書いたり、目的の見学コースに申し込みしなくちゃならなかったり、結構、手間がかかる。俺は土手で見かけた牛の流れで、牧場の外から走ってる馬をなんとなく見たかっただけなのに。 そこまでして馬が見たいわけじゃないので、さっさとトレセンを後にする、かみさん41歳。 適当にクネクネ走ってると、ちょっと開けた直線で、クルマが白バイに捕まってた。運転手なのだろうオッサンが、ガッカリとうなだれている。「ありゃぁ、可哀想に。せっかくの日曜日が台無しだなぁ」つぶやき、オッサンに心の中でエールを送ったら、少し気合を入れてすっ飛ばし始める。 と、龍ヶ崎あたりだったろうか。 「ぬあっ!」 突然、左足付近がばたばたと振動して、何かが暴れだす。 ビックリして下を見て見ると……ああ、なんてこった。 とりあえず、目に付いたコンビニの駐車場に入った。
左側のフレームカバーが外れて、暴れだしたのだ。 強力両面テープも、ビューエルの振動には勝てなかったらしい。 これですっかりやる気のなくなったかみさん、とりあえずチカラワザでフレームカバーを貼り付けると、また外れないように時々左手で押さえつけながら、国道六号線に乗って、片手ですり抜けしいしい帰宅の途につきましたとさ。
ま、最後はアレだったけど、総じて楽しいソロツーリングだった。 スクリーンの偉大さも実感できたし、夏のロングが楽しみだ。ただ、ハンドルは一考の余地がある。ロングでまったりのときはいいけど、攻めるにはちょっと押さえが利きづらい。これからイロイロやってみた上で、今のハンドルか前のプロテーパか、夏のツーリングで使うハンドルを選ぼう。 暖かくなってきたし、またバンバン走りに行きたいね。
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