solo run
春ツーリング
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2012.05.03 五日目 四日市〜琵琶湖 〜鈴鹿へ、そして琵琶湖へ〜
明けて翌朝は、昨日の豪雨がウソみたいに晴れ上がっていた。 飼い主ちゃん&子供たちとコンビニへ買い物に行ったりして、だらだらと昼近くまで過ごしたら。 女性陣ふたりに見送られながら、出発の準備を整える。 ちなみにお−がとUKTの男ふたりは、あとで合流する予定だ。朝一番で名古屋に居るろろちゃんから、「琵琶湖で飲もう」とメールをもらってた。それをおーがに教えたら、「なんやそれ、俺も行くわ」と釣り糸をたらした瞬間に釣れたのだ。 ちょろいもんである。 いやまあ、俺がその10倍ちょろいのはわかってるから、ツッコまなくていい。
昨日、雨に濡れ倒したブーツは、もちろんまだ乾いてない。 なので飼い主ちゃんにビニール袋をもらって養生した。 ま、ブーツの水では濡れなくても、結局、ムレて濡れる可能性には目をつぶろう。 とまあ、なんやかんや準備が整ったら。 さて、それじゃあ走り出そうか。
おーがの家に来るたびに、走ってみようと思ってた道がある。 そしてそこは走ろうとするたんびに、通行止めだったりで、走れなかった道でもある。 道の名は、『鈴鹿スカイライン』だ。 今日こそは鈴鹿スカイラインを走ってやるぞ! 晴天のもと、国道477号を鈴鹿に向けて西行する。
やがて青看板に、『鈴鹿スカイライン』の文字が現れた。
気持ちよく晴れ上がった青空を眺め、ワクワクしながら走ってゆく。
やがて見覚えのある場所へ出た。 前回は確か、ここで通行止め看板に追い返されたのだ。
俺は気持ちを引き締めると、恋焦がれていたツイスティロード道を走り出す。 広くはないが、いちおう対向2車線の道を、クルマをかわしながら登ってゆく。
気持ちよく走れて、俺としては楽しかったが、画的にはわりとフツーかな?
ただ、せっかくやっと走れた場所だから、写真だけはも少し上げておこう。
センターラインは、ところどころ白破線なので、クルマを抜きやすい。 タイトなカーヴも多かったが、ユリシーズならそれほど苦にならないカンジだ。 いや、まあ、俺のテンションが上がってたから、って可能性も多分にありそうだけど。 朝から大好きなワインディングロードをすっ飛ばし、イキオイあまって余計なところまで走ったり。 余計つーか、スカイラインの途中に枝道があったので、思わずひょいっと右折して、そっちもちょこっと走ってみたのだ。その県道9号線も面白い道だった。途中で地図を確認して、それほど長い道じゃないからダムまで行こうかと思ったのだが、ろろちゃん待たしてもアレなので戻る。
んでまたスカイラインを気持ちよくすっ飛ばし、道なりに国道を走り続け。 県道41号へ。写真は41号で見かけた、なんか面白いクルマ。
県道14号にぶつかったら北上し、国道8号を1kmほど南下して。 琵琶湖の湖畔を走る、湖岸道路へでた。
湖岸道路のコンビニで、酒とツマミを見繕ったら。 ろろちゃんの待つ、湖岸緑地へ向かって走ろう。
と、ここで毎度のかみさんスタイル。 琵琶湖へ出たら一本道だと思ってたのだが、事実、一本道なのだが、どうもアタマの中の地図が勘違い修正されていたようだ。行ったり来たり、ずいぶん探してしまう。要するに、俺が『琵琶湖の南端』だと思ってた場所は、まだ南端ではなかったってだけの話なんだけど。 なんだかんだ30分くらい無駄にしてから、ようやく湖岸緑地へ到着。 ろろちゃんのBMWを見つけて、その横へユリシーズを滑り込ませる。 荷物を解(ほど)いて担ぎ上げ、緑地の中へ入ってゆくと。 見覚えのあるテントとリアボックス。 どうやら、ろろちゃんは中で寝ているようだ。なのでその横へ荷物をおろし、コット(ベッド)を組み立てたりフライシートを張っていると、ゴソゴソと動く気配がして、ろろちゃんが顔を見せた。半分眠ったその顔に、「ろろちゃん!」と片手を挙げてアイサツ。 起きてきたろろちゃんも、ブルーシートを広げたりイスを組み立てたりして。 どうやら、宴会の準備はできたようだ。 俺の方もフライを組み立て終わり、自慢の鍛造ペグを打ち込んでゆく……ってあれ? ペグの数が足りないぞ? としばらく探すが見当たらない。どうやら出石あたりで、ペグをひとつ失くしてしまったようだ。仕方ないので、そこらに落ちてた枝を拾い、ナイフで削る。 即席で作ったペグを、ナイフのケツで打ち込んだら。 どうやら俺の方も、今夜の宿が出来た。 俺が、『ナイフで枝を切ったり、地面にペグを打ち込んでる画』を見て、ろろちゃんが「ナイフで自分の顔、刺すなよー?」と笑ってる。いやそんな前フリされても、さすがにやんないよ痛いから。つーか今回は俺の愛刀であるガーバーBGモデルが大活躍だった。 おもに、ペグを打つハンマーとしてだけど。
それから、パッキング甘かったのだろう、昨日の雨で濡れてしまったダウンジャケットを出し。 とりあえず、干してみた。 ダウンは雨にぬらしたら終わりってのがフツーなんだが、俺のジャケットはキルティング加工されてるから、「もしかしたら大丈夫かもしれない 」と思ったのだ。後日になるが、家で洗濯して干したら、とりあえず元のフカフカな状態に戻った。 保温効果が回復してるかは、冬になってみないとわからんけど。
準備も終わり、早速一杯引っ掛けてると。 おーが親子も到着した。 この頃にはもう、風が冷たくなり、思いのほか寒くなってきている。 寒さで若干テンション下がり目な息子と、火を焚いてゴキゲンな父親。 おーがのテンションが上がって大騒ぎしてるときってのは、UKTが元気にはしゃいでるときと似ている。いや違うか。UKTの方がおーがに似てるのか。とにかく「遺伝子ってのはよく出来てるなぁ」と感じる瞬間だ。個人的にこれ以上は、父親に似ないほうがいいと思うけど。
おーがの七輪に火が入る頃には。 すっかり日も暮れる。去年よりはマシだけど、それでもやっぱり湖畔は寒い。
飲んだり喰ったりしながら、バカ話をして騒いでいたら。 琵琶湖といえばこのヒト、わこ〜ちゃんが顔を見せてくれる。 仕事帰りで呑めないけど、酒なんぞ要らんくらい『ステキテンション』のわこ〜ちゃんも交えて、ろろちゃん、おーが、そして俺も、ガンガンテンションがあがってゆく。でも寒いから、UKTはやっぱりちょと冷静。時々 、クルマに戻ってゲームしたりしながらの参加だ。
と、ろろちゃんが、翌日の料理を宣言する。 「明日はねぇ、僕ぁカレーを煮込もうと思うんだよ。八時間ほど」 「ぎゃはははっ! そりゃあ旨そうだ」 俺が笑うと、わこ〜ちゃんも 「それじゃ明日、ご飯持ってきますよ」 「悪いねぇ、頼めるかい?」 ろろちゃんがわこ〜ちゃんにライスをオーダーして、明日の晩飯はカレーに決まった。 つってもこの段階では俺、わこ〜ちゃんのセリフはジョークだと思ってたんだけど。
バカ話して大笑いしつつ、ふと湖を眺めてみると。 すっかり暮れた空に、対岸の明かりが浮かび上がる。 「おぉ〜、きれいだなぁ」 「まあ、あのへんは風俗街ですけどね」 「ぎゃはははっ! ちょ、マジか、わこ〜ちゃん! 景色だいなしじゃねぇか!」 ゲラッゲラ笑ってると、わ〜こちゃんの友人でハヤブサ乗りの、ぐっさんも顔を出してくれた。 軽くお久しぶりの挨拶を交わしたら、あとは単車乗り同士、話題にコト欠くことはない。 わこ〜ちゃんとぐっさんはクルマで来てるから飲めないけど、そんなの全然カンケーなく、みんなでバカ話して盛り上がる。ふたりとも明日また顔を出してくれると聞いて、俺のテンションはマックス。日を決めて人数集めるのも悪くはないけど、こんな風にイキオイで決まる宴会が、俺は大好きなのだ。 つ−か、日取りが決まってると、なんとなく億劫になっちゃうんだよね。
わこ〜ちゃんとぐっさんが帰ったところで。 本日の宴会はおひらき。 それぞれ好き勝手なことをしながら、眠くなったら寝る、いつものマーマレードスタイル。 明日やってくるはずのmioちゃんや、わこ〜ちゃん、ぐっさんたちとの宴会を楽しみに。 俺は幸せな気持ちでシュラフにもぐりこんだ。
ほんの100キロほど走ったあと、ダチと楽しい宴会をした五日目の話。
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