2009.12.01 でっかいもん倶楽部
よしなしが写真をいっぱい撮ってくれたおかげで、いや、むしろ撮ってくれたせいで、やたら長い二部構成になってしまったが、写真が多いからファイルが重いだけで、本文の量は大したことない。ま、ストーブに当たってビールでもひっかけながら、読んでくれれば幸い。
今週末はケーロクで、今年最後の激ツーリングに行ってくる予定。 なので、明日は何もなければ、ケーロクのメンテナンスかな。
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2009.12.02 シアワセ再確認 昨日の宣言どおり、今日はケーロクのメンテ……のはずだったのだが。 よっしゃ、やるぞ! と腕まくりしてからおよそ10分で、呆然と立ちすんでしまうかみさん。足回りはこの間やったので、各部点検と注油をしたら、やることがなくなってしまったのだ。なので、ついでにケーロクに使ってる『CBR1000の純正シートバッグ』を、フューリィに装着してみた。 と簡単に言ってるが、実はなかなか難儀させられた。 シート下にスペースがないんだから、当たり前なんだけど。 ところが、苦労したわりに微妙。 なのでこの案はお蔵入り。積載に関しては、タンデムシートとかシシーバーが来てから、あらためて考えることにする。つーか、こないだの強引なサイドバッグも、上の絵を見てからだとフツーに思えるから不思議だ。もっとアホなことすれば、このバッグもフツーに思えてくるんだろうね。 そうして人は、だんだん行っちゃいけない方向に、カスタムしてゆくんだろうね。
仕方なくバッグを外して、カバーをかけてフューリィを仕舞う。 フューリィ用のカバーはバイク屋に置きっぱなしなので、ケーロクのカバーをかけてやったら。 なにこのマイクロミニ。膝上30cmオーバーってとこか。好みっちゃ好み。女の子なら。
つわけで、バッグは無事、ケーロクに返還された。 ちなみにバッグの中身は白衣と、バスタオルと、シングルシートカウル。 帰宅したあと、ケーロクをシングルシート仕様にする。なんでケーロクで帰ってきたかつーと、週末のツーリング前に身体を慣らしておきたかったのだ。もっとも、乗ってみればさすがに乗り方を忘れてるわけもなく、久しぶりに(つっても10日ぶりくれぇか)バンク角を気にしないで気持ちよく走れた。 ま、「ハンドル細っ!」とは叫んだけど。
家に帰ってくると、ほどなくして、なっこがやってくる。 その瞬間、『頼まれていた書類を、整骨院に置いて来てしまった』と気づく、うっかりかみさん。とりあえずなっこを家に待たせておいて、エスエルに乗り換えて整骨院へ向かう。この時間だと道が混んでるから、三次元で走れるエスエルがイチバン速いのだよ。 んで、走ってるうちに、「一日のうちに、続けて三台乗るのは初めてだ」と思い当たった。 パワーもなく鈍重だが安定感があり、『肩の力を抜いて』走れるフューリィ。強大なパワーとクイックなハンドリングで、『俺の技量を超えた世界』を見せてくれるケーロク。普段使いでは軽快な足でしかないが、山に入れば『劇的な走破性』を見せるエスエル。 それぞれに魅力のある、この三台の相棒と『共に在れる喜び』に、ちょっとニヤける。 書類を持って家に帰ったら、なっこは「わざわざ、すいません」とか恐縮してたが、俺にとってはむしろ楽しい時間だったので、むしろこっちが礼を言いたいくらい。書類を渡してなっこが帰ったあとも、それぞれの単車での走りを思い出してニヤニヤしてる、ちょっと気味の悪い40歳。 わりとシアワセな人生だと思う。
シアワセと言えば、さっきネットでダウンジャケットを買った。 ずいぶん前から、「革ジャンだとキャンプ先では役に立たない」ことを、痛いほど思い知らされていたのだが、こないだのキャンプに着てった『安物の上着』が思いのほか大活躍だったので、一念発起。ウインドストッパーのついたダウンジャケットを購入。これで冬のキャンプもバッチリだ。 「早く来ないかなー」とニコニコのかみさん。 すると、横でゲームやってるNが、「新しいコッヘル(正確にはクッカー)買うんじゃなかったの? あと、白衣とか言い張ってる白いジーンズも買うんでしょ?」と、Nのくせに的確なツッコミを入れやがったので、「ふん!」と唇を尖らせつつ、これからネットで角型クッカーとジーンズ、いや白衣を買う。 イロイロ買い物できるってのも、やっぱりシアワセな人生だと思う。
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2009.12.04 未来を我が手に どうやら日曜日はギリギリ晴れそうで、ほっと一息。 せっかく今年のシメのSSツーリングだし、『ウエットで不完全燃焼』ってのだけは避けたかったんで。いや、シメつっても『SS組とのすっ飛ばしツーリングが』ってこと。冬だろうがなんだろうが、ケーロクもフューリィもガンガン乗るつもりだし、そろそろケモノ道も走りたい。 俺にはシメもなにも、シーズンオフと言う概念がないのだ。 特にこの冬は、事故のせいで使い切れなかったタイア、パイロットパワー2CTを使い切って、春にはまたパワーワンを履きたいなぁなんて思ってるから、ケーロクにはガンガン乗るつもり。なんなら、ケーロクでキャンプにも行ってやる予定。今のところフューリィより車載性がいいしね。
冬と言えば冬休みだが。 もちろん今年の冬休みも二週間とったので、今回こそは二〜三泊のツーリングにも出たい。キャンプ道具もだいたい揃ったし、どこか暖かいところでも走ってこよう。ケーロクで一回、フューリィで一回くれぇ行ければ、ま、文句なしだ。 無論、天候も凍結もほとんど関係ないケモノ道は、出来れば二回くらい行きたい。寒いのは最初だけで、山の中に入っちゃえば『上着捨てたくなる』くらい汗だくになるくらい、ケモってのはいい運動になるから、いよいよ四十路を迎えた俺なりの健康法ってなところ。 ソロで行くことも多いだろうけど、付き合ってくれる人がいるなら大歓迎。 寒さに負けず、走り倒そうぜー!
と、このくらいぶち上げとけば、さすがにちっとは走るだろう、来年の俺。 もーね、『恒例行事にしたいのか?』ってくらい、毎年毎年、正月にアホほど呑みすぎて、そのあと体調を崩して寝てることが多いんだよね。 だから、来年の自分にハッパかけてみた。
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2009.12.05 炎の運命(さだめ) 俺とGO!!!君は、最近、冬季キャンプがお気に入り。 だが、この寒空にわざわざオモテで飲み食いして、しかもテントで寝ようなんて酔狂な人間は、思いつくだけでPOPOさん、よしなし、ろろちゃんくらいしか見当たらない。なのでPOPOさんに『空いてる週末のお伺いメール』を入れた。POPOさんは休みが不定期だから。 ろろちゃんも休みがよくわからないけど、わりと参加してる気がするし、ま、大丈夫だろう。 よしなし? ヤツは放っといても来るから、考慮の必要はない。
POPOさんとメールのやり取りをして、おおよそのところを決めようとした。だが、日時が12月12日の夕方〜12月13日てのはすぐ決まったんだが、場所がまだ決まってない。こないだの上小川キャンプ場はかなり良かったので、他にいいところがなければ上小川かな。 ただ、俺としては、もちろん上小川でもいいんだけど、せっかくだからやりたい場所がある。 よしなしんちの庭だ。 ヤツの手入れしてる芝生の上で、直火のキャンプファイア。天を焦がす炎に、怒りわめくよしなし。集まる野次馬をかきわけて、続々と姿を現す消防車とパトカー。やがて連行されるよしなしを追いかけながら、泣き叫ぶ嫁さんと子供。 そして、「全てが終わった」と思った瞬間、再び燃え上がる炎。
な? ちょっとやりたいだろ?
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2009.12.07 でっかいもん倶楽部 すばらしく楽しかった。 俺は単車が好きなんだと、改めて実感した。 あと、予定では日付が変わる前にアップするつもりだったのに、現在、三時半を過ぎたところだ。結局、三時間半もオーバーしてしまった。毎度毎度思うことだが、ツーリングの何がしんどいって、レポート書くのがイチバンしんどいなと、改めて実感した。 しかも、相変わらずクソ長い、二部構成。ビールでもひっかけつつ、のんびりどうぞ。 楽しんでいただければ、コレ幸い。
伊豆の後日談とか、週末のキャンプの話とか、買ったものの話とかはまた明日以降に。
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2009.12.08 お知らせ キャンプ道具を買った。 前から欲しかった角型コッヘル。 熱が均一に回ってコゲづらいのは丸型なんだけど、パッキングや液体の注ぎやすさではこちらが上。どちらを選ぶかは、「何を重視するか」で決まってくるんだが、丸型を使ってみた上で、熱通りの均一さよりも、注ぎやすさやパッキングのしやすさを重視したいと考え、今回は角型を選んでみた。
それと雪中行軍でなくしたシェラカップも買いなおした。 もちろん、チタンシェラカップだ。 チタンは焼き色が綺麗なんで、調子に乗ってカラ焼きし、チタンブルーを出してみたんだが、その後キャンパーの運営するウエブサイトでちょっと調べてみたら、『クッカーは金属が薄くて弱いから、カラ焼きしないように』って書いてあって、あらあらびっくりかみさん。 そんなこと言われても、もう焼いちゃったよぅ(武丸風)。
つわけで。 いつもの通りいつものごとく、キャンプ用品を買ったからキャンプに行くつー、本末転倒企画を立ててみた。最近キャンプ道具を買い込んでるGO!!!君に、「POPOさんたちに声かけて、キャンプしようぜ」つったら速攻OK。なので声をかけたら、もちろんPOPOさんもノリノリ。 なので、週末の土日は、またも野外宴会。 茨城県は大子(だいご)にある、上小川キャンプ場でガンガン火を焚きながら宴会するんで、興味あるやつ、暇なヤツ、冬キャンパー、誰でも気軽に遊びに来て欲しい。今のところ参加者は、俺とGO!!!君と、POPOさん。あと予定はイッコも確認してないけど、よしなし。 土曜の夜に焚き火を囲んで酒を呑み、バカ話するだけの企画だ。 料理からナニから面倒見てくれるPOPOさんに、聞き上手で話題の提供も上手いGO!!!君。生まれてから人見知りしたことのない俺に、『あの』よしなし大先生という完璧な布陣なので、初めての人でも、一度もからんだことのない人でも、何の心配もなく参加してくれ。 もちろん、いつものお約束。寒さ対策だけは各自、万全にね。
んじゃ、そんな感じで週末、美味い酒を呑もう!
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2009.12.09 メンテと休息 忙しいのと寝不足のダブルパンチで、またもや歯茎が腫れてきた。 週末までに体調を戻さなきゃならんので、ちと真面目に寝ることにする。連日の四時間睡眠は、さすがにちょっと少なかったようだ。だが、俺の具合は寝ればどうにかなるにしても、単車の方はメンテナンスしてやらないと、自力じゃ直ってくれない。 ケーロクの注油とチェーン洗浄、注油、調整をしてやる。 どうやら俺は、エンジンオイルもチェーンオイルもやわらかい方が好きなようだ。なので、チェーンオイルはC.P.Oで行くことにしよう……と思ったら、新しいシリコングリスを買った瞬間、古いのが見つかったので、とりあえずチェーンに塗布しておいた。 次の出撃の時の前に、またC.P.O買ってきて塗ってやろう。
ケーロクはカバーをかけられて、しばらくのお休み。 明日からはフューリィをいじる。つーかこの写真は昨日のもので、すでに今日の段階でサイドバッグを取り付けたんだが、その詳細はまた後で。たぶん、明日かアサッテ、遅くても来週からは動き出す。まずはサイレンサーを交換するつもり。 モノはもちろん、かみさん得意のアレなので、ある意味、乞うご期待。
んで、帰りにライコへ寄って細かいものを買ってきた。 左側のシールド&ピンロックシートはZ−6用。 買ったときに着いてたシールドがスーパーライトスモークだったのだが、日曜日に暗い中を走ってみて、衰えた視力にはクリアがいいと改めて実感したのだ。今のシールドはそのまま通勤用にして、クリアシールドはツーリングで使う。 右下はグローブのレインカバー。 今まで、いくつかレイングローブを買ってみたのだが、どうも気に入らない。なので今回は、グローブの上からかぶせるレインカバーを買った。要するに俺は、グローブのレイン性能云々より、『自分の身体に触る部分』が気に入った感触じゃないとダメのようだ。 んで右上がチェーンオイル。 C.P.Oを買おうと思って売り場に行ったら、その横に『バッタ臭のプンプンするオイル』を見つけた。注油用の注射器みたいなのがセットで2100円。どっから見ても完全無欠にC.P.Oのバッタもんだが、俺はわりとマメに注油するから、多少落ちやすくても問題ない。 ま、使うのは次にケーロク乗るときだね。
さて、今日は早めに寝ることにしよう。
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2009.12.10 カスタム開始……ならず 近所に住む患者さんの主婦達が、「先生、近所にピザハットのビュッフェができたんだけど、先生も行かない?」つーんで昼飯を喰いに行った。んで、かなり微妙なピザやパスタを食いながら、貴重なご近所情報を仕入れて帰ってくると、治療院のウラになにやら怪しげなヒトが。 もちろん、昼休みの急襲といえば、ご存知ショーファーさん。朝から房総をひとっ走りしてきたらしい。ショーファーさんは日本中走りまわってるイメージがあるんだが、「それは仕事で、しかもクルマっす。単車に乗るのは久しぶりですよ」と笑っていた。 お土産に赤霧島をいただき、お互いの単車を眺めつつ駄弁る。 フューリィを跨ぐショーファーさん。元マルキュー乗りには小さくて軽いだろうね。
こないだ作り直した、サイドバッグの着脱システム(そんな大したものじゃありません)。 ものの五秒で外せるから、マメに部屋へ持って上がるようになった。
ショーファーさんと単車の話や旅の話をしてるうちに、心のエンジンがかかっちゃって、どうにも我慢が出来なくなってきた俺は、しゃべりながらフューリィのエキパイについてるカバーを外し始める。エキパイの外径を計って、サイレンサー購入の段取りを立てようと思ったのだ。 ところが、こいつがまたホンダらしく、三次元パズルな組み立てになってて、サイレンサー外さないとエキパイのカバーが外れない。サイレンサー外して、径を計って、元に戻して、社外のサイレンサー買いに行って……そこまでの時間は、さすがにない。 「どうにか外れねぇか」とグダグダやってるうちに仕事の時間になってしまう。ショーファーさんとお別れして整骨院へ戻り、午後の診察をしながら「もうめんどくせぇから、帰りにライコでイケそうなヤツを見繕ってサイレンサーを買っちまおう」と決心し、仕事がハネると帰りがけにライコへ。 と、クルーザコーナーに行ってびっくりした。 ライコ、いつの間にあんな品揃えが悪くなったんだ? いや、他のものの品揃えが悪くなってるのは知ってたけど、いくらなんでもマフラーがほとんどないって状況になってるとは思わなかった。やっぱ、クルーザ乗る若者が減ってンのかね。仕方なく、汎用のシートガスケットだけ買った。
つわけで、とりあえず通販でサイレンサーを買う。 VTXやロケットIIIのバカカスタムで鍛えた勘を働かせて、ほとんど直管のサイレンサーがついたら、次はインジェクションコントローラーかな。とりあえず日本一アタマの悪いフューリィを作ってゆく予定。予定つーか、この場合はむしろ決定。 ま、どちにしろ、やるのは週末のキャンプが終わってから。
そうそう、言い忘れてたけど、フューリィはあんまステップガリガリやんない方がいいみたい。 もう壊れ始めたよ。 近いうち、ステップも交換だね(むしろ頭蓋骨の中身を交換しましょう)。
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2009.12.11 パーツ、ライト、キャンプ オークションや通販で買ったものが、続々と届いている。 今回はわりと単車のパーツ以外のモノが多かったんだが、「やっぱここは単車のパーツも買うだろよ、普通」という誘惑には勝てなかった。元から勝つ気なんてサラサラねーんだけんども。買ったのは、中華製HIDキット(ケーロク用)、メタリカのブレーキパッド、ハンドルバーエンド。 全てケーロク専用品なので、いかにもフツーだが、まぁ待ってろ。 どうせこれからフューリィいじり始めたら、小首をかしげるような、いや、あからさまに何に使うかわかんねぇパーツ、山ほど買い込むに決まってるんだから。「いやいや、かみさん。それはないでしょう」って君らが呆れるヨコシマなカスタム、ビシーっとやっから。 かみは君たちを裏切らない(努力のベクトルが間違ってます)。
んで、今日は雨だったから、エスエルで通勤したんだが。 数日前からエスエルのロービームが切れていた。なので、ライコあたりでバルブ買おうと思って「いや、待てよ? H4のバルブなら、確か牧場にあったはずだぞ?」と探してみると案の定、ランツァのノーマルバルブが発掘され、「今度エスエルで来た時に交換してやろう」と思っていた。 ところが、本日。いざエスエルでやってきたところで、ハタと気づくうっかりかみさん。 そう、『エスエルで来る時は雨が降っている時』と言う大切な事実を、ビシっと忘れてたのだ。つまり、雨の中で作業しなくてはならない。仕方ないので、エスエルのヘッドライト付近に傘をさし、自分はカッパを着込んで、雨の中でバルブの交換をしてやることにする。 でも、あきらめてカッパを着ちゃえば、これはこれで意外と楽しい。 言ってもバルブ交換だから、作業自体は十分も要らない。 プラスネジ二つで速攻終了。やっぱ暗いね。 つーか暗いからこそ、ランツァのとき明るいのに交換して、だから余ってたんだけどね。
さて、明日はPOPOさんやGO!!!君と、茨城の上小川キャンプ場で、焚き火宴会だ。 天気もよくて暖かいみたいなので、寒さに震えることもなく、楽しく呑んだくれられるだろう。夜空の星も、きっと驚くほど綺麗に違いない。常磐道の那珂インターから118号を北上して、上小川駅のそばだから、これそうなヒトは一緒に呑んだくれよう。 つわけで、間違いなくクソ忙しい明日の仕事に備えて、今日も早寝する……予定。
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2009.12.14 でっかいもん倶楽部
もちろん、絶好調に楽しかったぜ。 おかげで、また今回も二部構成。クソ長いんで、ホットワインでも呑みながらどうぞ。
あと、フューリィ、思ったよりやれる子かも。
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2009.12.15 衰えたチカラ技 昼休み、意気揚々と裏口を出る。 ノーマルのサイレンサーを外して、「直管の音を聞いてやろう」と思ったのだ。あとで比べるために、まずはノーマルの排気音を録画する。それから工具を引っ張り出して作業に移った……のだが。思わぬ大苦戦のあげく、根性なしかみさん、結局ノーマルを外せなかった。 いっや、ホント衰えてるわ。なにがって、『強引さ』とか『勢い』が。 ボルトを外して、まずは手で引っ張ってみるが、当然、外れない。ま、こんなのは想定内なので、次にサイレンサーの口のところに金棒を当てて、ハンマーでひっぱたく。だが、まるっきり動かない。お次は貫通ドライバーでガスケットをひっぱたいでやると、これはさすがにちょっと動いた。 しかし、そこから先がイッコも動かない。 ガスケットもなんだかえらい硬くて、普通ならボロボロになるはずなのに原型をとどめてる。サイレンサーの差込口の切り欠きを広げ、貫通突っ込んでガスケットをひっぱたいてもダメ。アッタマきて、「もう、変形してもいいや」ってんで、サイレンサーの口もガンガンひっぱたいたが無駄。 「ふ〜ん、そうか、そうか。よーし、わかった。見てろこのヤロウ!」 つわけでマフラーにタオルを当てて、最終兵器の『かみキック』を遠慮なしでお見舞いしてやると、本当に、ほんのちょっとだけ、5ミリほど動いた。が、そこで力尽きるかみさん40歳。『ここまでで、一時間もかかった』と言う事実に打ちのめされながら、負け犬は尻尾を巻く。 根元からエキパイごと外して作業しなきゃダメかなぁ。
つわけで、明日は半日休みだが、サイレンサー外しと書類仕事で終わるっぽい(T0T)
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2009.12.16 直管 とにかく、たまってる書類をやっつけたあと、サイレンサー外しに取り掛かる。 エグゾーストそのものは、シリンダーにボルト2×2本とサイレンサーステーに2本の、計6本で簡単に外れるシンプル設計なのだが、いかんせんO2センサーがめんどくさい。カプラーで外せるから楽勝と思ってたら、後シリンダーの カプラーが、ものすげぇ奥のめんどくさいトコにある。 一瞬めまいを覚えつつ、しかたねぇとハラをくくって、必要なところは全部外した。 リアフェンダー、サイドカバー、フューズボックスまで外し、カプラー本体も車体から外す。
エキパイを外すのに、最終的にはステップまで外さなきゃならん。 んで、外してみれば案の定、昨日の爪あとがくっきり残ってる。 赤丸が金棒だの貫通ドライバー当ててひっぱたいたポイント。 んで、恐る恐るエキパイを引っ張ってみれば。 拍子抜けするほど、あっさりと外れる。 それじゃ、早速エキパイの外形を計ろう……計ろう……はか…… ちょ、まて。なんだそれ。 シリンダー前後(サイレンサー上下)でエキパイの径が違うじゃん! 計ってみたらエキパイの外径で、後(上)が直径32ミリ、前(下)が直径35ミリだった! とまぁ、ネタ的に大騒ぎっぽく書いてみたけど、それほど大した話じゃない。差込口の内径が38ミリくらいのサイレンサーなら山ほどあるから、あとはガスケットで調節すれば、どうにでもなる。そのためにイチバンでかいヘッドガスケットシート買ってきたんだからね。 バカカスタマーなめんなって話だ。
さぁ、そんなことよりも、直管の音を聞こうじゃないか。 エキパイだけを装着しなおし、ワクワクしながらセルを回すと……
録画はイマイチだけど、思わずニヤっとするほど爆音だった。イロイロと楽しくなって来た。
サイレンサーのサイズがわかったので、いったん、ノーマルサイレンサーに戻した。 つーか、リアサスのイニシャルなんてあったんだね。知らなかったよ。
それと、もうイッコ。 やっぱ、ステップがもうだめっぽい。
なので、こっちも取り付け穴のサイズ計測。 ステップのシャフトは、割りピンで留めてあった。サイズは標準的な8ミリ。 ロケットのときにも書いた気がするが、俺は割りピンがすごく嫌い。ヤな思い出がある。 なので、パ−ツ牧場にあったベータピンに変更。この方がスッキリしていいよね。
さて、とりあえず各部のサイズがわかったので、あとは商品検索と購入。 ココから先は得意技なので、ま、それほど時間も掛からないだろう。 いよいよ、バカカスタムの始まりだ。
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2009.12.18 フューリィとケーロク フューリィ、とっくに1000キロ超えたんだが、クソ忙しくてオイル交換に行けない。 「どうせ、この手の単車だから、男爵のオイルリザーブでいいべ」 とか気楽に考えてたら、タクんトコは水曜が休みなので、『水曜の半休でオイル交換できない』ってことを忘れてたのだ。これなら自分でやった方が早くてよかったな。つってもま、そんなシビアにやることもないだろうし、タクの成績に貢献できるなら、それはそれで良いか。 今週末は用事があるし、例えなくてもオイル交換に土日なんて、もったいなくて使えない。 オイル交換は、そのうちタイミングを見て行こう。
フューリィのサイレンサー探しは、わりと難航してる。 45mmならいいのがあるんだけど、38mmあたりになると原付とかビッグスータ用になっちゃって、気に入るカタチが見当たらないのだ。スポーツタイプのサイレンサーにしちゃうか、ガスケットでごまかして45mm入れるか、いまだ検討中ってところだ。
で、検討中のうちに、ちとケーロクに乗りたくなってきた。 なので帰りに乗って帰るつもりで、昼休みにフューリィとの入れ替えをした。そしたら「そうだ、ついでにスクリーンも交換してやろう」ってな気になっちゃって、なっちゃったら仕方ないので、オークションで落としたノーマルスクリーンを引っ張り出し、作業を開始する。 かみは心の声に逆らわない。 1000円ミラースクリーンを外して。
とっとと交換終了。やっぱケーロクはノーマルのノ顔が一番カッコイイなぁ。
んで、単車の位置を入れ替えるために押し歩きしたら、やたらと重い。 「フロントブレーキ引きずってんのかな?」と思い こないだのツーリングでRが言ってた、『鳴き止めはずし』をする。
だけのつもりが、結局、キャリパー外して掃除&グリスアップまでしてしまった。
ま、とにかくこれで準備万端。 さて、「今日はケーロクで帰るぞー」と改めて押し歩きしたところで、唖然とするかみさん。 「ちょ、イッコも直ってねー!」 相変わらず押し歩きが異常に重いのだ。どうやら原因はリアブレーキだったか。だが、今からリアブレーキ掃除をやったら、治療時間ギリギリだ。なのでリアはあきらめて、せっかくだからエンジンだけでも掛けようとしてキーをひねったら、ロービームまで切れてらっしゃる。 も、踏んだり蹴ったり。 おとなしくケーロクを仕舞いなおして、しょんぼり働き、フューリィで帰ってきましたとさ。 仕事の疲れがハンパないので、今週末は珍しく何もしない……予定。 |
2009.12.19 High Intensity Discharge lamp 何もしない方が苦痛っぽいので、HIDの取り付けをしてみた。 超、テキトー。
でも点灯(つ)いた。 色味は6000ケルビン。明るさは知らない。 バラストは、あとでゴムバンドかなんか使って留めてやろう。
昨日の夜、ちょこっとした用事でじゅんがやってきて、朝まで呑んだくれたのだが、今日もGO!!!君と板乗りが来るので、正確に言うとGO!!!君はすでに来てるので、やっぱ呑んだくれる。板乗りが団子汁を作ってくれるそうなので、ヒマなやつは食いに来ればいいじゃない。 そんなかんじ。 明日こそは、おとなしくしてる。 たぶん。
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2009.12.21 呑んじゃうもん倶楽部とピストルズ
んで、今日は「せっかくだからHID入れたケーロクで帰ろう」と思い、昼休みに単車を入れ替える。するとやっぱり、取り回しが重い。首をひねりながら、リア、フロント両方のホイールを回してチェックしてみたけど、回りは悪くない。 「とりあえず、走ってみるか」 前後のレーシングスタンドを取っ払い、買出しに出ようと走り出してすぐ、 「怖っ! なんだこれ。俺、こんなに乗れなくなってんのか?」 と、思わず叫んでしまうほど、まるで別の単車。その瞬間、すべてを悟ったかみさん。 整骨院に戻りがてら、曲がったとたんにリアタイアがにゅるん。そして急激に動きが渋くなる。加速も重ったるいしイッコも曲がらない。「オーゲー、オーゲー、わかってるよ」とカンペキに納得しながら、ゆっくりともどり、整骨院のウラに入って、『そのつもりで』触ってみれば、やっぱり。 アナーキー・イン・ザ・リアタイア。 リアタイアがぐにゃぐにゃ。ただのエア抜けなのか、パンクなのかとチェックしてみるのだが、とりあえずパンクはしてないっぽい。ただ、細い針金とかだと、見た目じゃ判らない場合もあるので、とりあえず規定量の空気を入れて様子を見てやることにする。 ついでにフロントのエアもチェックして、0.2キロほど足してやった。あとは帰りに空気が抜けてないことを祈りつつ、午後の仕事にとりかかる。だが、仕事の途中も気になってしょうがない。ようやく仕事がはねてから、ドキドキしつつリアタイアを触ってみると…… 「おぉ、よかった。とりあえず抜けてない」 つわけで、久しぶりのケーロクで気持ちよく帰ってきた。もっとも、二週間かそこらでこんなに空気が抜ける(知らずに乗ったから、走ったときに抜けた分もあるだろうが)ってのも、ちと解せない。明日の朝、チェックしてみるまでは予断を許さないといったところか。 ま、ダメならタイア交換になるわけだから、それはそれで構わないんだけど。
つーかHIDって明るいのな(今さらです)。
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2009.12.22 いつもどおり でまぁ、結論から言えば、パンクしてた。 昼休みに空気圧を計ってみたら、2.4キロまで落ちてたので、「さすがにコレはパンクだろう」と、昨日よりホンゴシ入れてチェックしてみたら、直径1ミリくらいの小さい金属のアタマが見つかった。なのでリアに規定の2.9キロほど入れてから、パンク修理キットを買いに出る。 が、途中のスタンドでガスを入れてるうちに「あ、タクんトコ行って、修理ついでにフューリィの納車の時に預けてたバイクカバーでも取ってこよう」と思いついちゃったので、進路変更、鎌ヶ谷のタクのところまで足を伸ばす。ま、結局、タクは休みで会えなかったんだけど。 パンク修理を依頼して、待ってる間にバイク鑑賞。 3年式が90万だって。わりとキレイだったので、ちょっとココロ惹かれたが。
俺はこっちの方がいいかな。 いや、『ケーロク以外で』ってことならだけど。ケーロク最高。
64万だと。もうひと声かな。コミコミ50なら、うっかりシステムが発動するかも。
ほどなく、ケーロクのパンク修理が終わった。 これが犯人。つーか犯釘。
タクもチューソンも居なくて、あまり話したことのないスタッフとメカさんだったんだけど、みんなが口をそろえて「なじむまでは、くれぐれも飛ばさないでくださいね」と、心配そうに言ってくれて思わず苦笑。タクもチューソンも普段、俺のコトどんな風に話してやがるんだ? ふたりとも、説教決定。
久しぶりに規定のエア2.9で走ってみると、やっぱ軽いね。 街乗りとかのんびりしたツーリングなら、この方が疲れないかもしれないけど、なんか落ち着かない。試しにちょっと寝かしてみても、ちょっとハネが強い感じがするくらいで特に不具合はないんだけど、タイアをつぶせる気がしない。なので帰るなり2.6にする。 んで仕事がハネて帰りがてら、ちょこっとツイスト道に寄って曲げてみた。 行くまでの間に加減速をガッチリやってあっためたとは言え、寒いからやっぱちょっとおっかなびっくりになってしまうが、とりあえず感覚的には問題なさそう。なので、あとはもちろん気持ちよくすっ飛ばして帰ってきた(だからスタッフが心配するんです)。 明日天気がよかったら、ちょこっと走りに行ってみようかなぁ。
そうそう、フューリィのマフラーだが、今日、発送したそうだ。 なのでアサッテの休み明けには、なんとか作業を始められるんじゃないかな。よほど計算外のことがなければ、その日のうちにキチガイサイレンサーをお見せすることが出来るだろう。楽しみにしておくといいと思う。俺も楽しみだ。 てなワケで、月末も年末も関係なく、かみさんはいつも通りです(^0^)b
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2009.12.24 ………… メリーな日なのに不景気な話で、メリーな連中には申し訳ないんだが。 突発的な話が持ち上がって、明日から、ちとシャレにならないくらい忙しくなる。俺としてはマーマレのレポや小説書いてた方が楽しいんだが、そうも言ってられないくらい追い込まれ気味。正直、明日から何時に帰れるかもわからないので、更新は出来そうもない。 もしかしたら、今年最後の更新になっちゃうかもしれないので、ご挨拶。 みんな今年も楽しい時間をありがとう。 来年もヨロシクね。
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2009.12.29 光明 山を越え、川を渡り、岩場を乗り越え、砂漠を渡り。 たどり着いた先に聳(そび)え立つ、巨大な建築物。それは先が霞むほど遠くまで続く、長い長い階段だった。目的地はその階段の頂上で、さらには時間制限まである。それでも行かなければならない。疲れきった身体を引きずって、俺は階段を登りだした。 言うなればそんな精神状態だったところに、GO!!!君が光明をさしてくれた。 なんのこっちゃわからんだろうが要するにそんな感じで、今のキビシイ状況に、ちょっと希望が見えてきたのだ。もちろん、階段は登らなきゃならないんだけど、『GO!!!君やNの助けを借りることが出来るかもしれない』というのが、今の俺にはすごくありがたい。 今までは、誰の助けも借りられないだろうと思っていたのだから。
とはいえ、一月の末くらいまでは、更新もままならない状況が続くと思う。 この難局を乗り切ったら、またバカ話を更新していくと思うので、もうしばらくの間は更新を休ませていただくことをご容赦願いたい。結果がどうあれ、すべてが片付いた暁には、いつものようにへらへら笑いながら、みんなの前に顔を出すと思うから。
んじゃ、みんな、よいお年を!
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