2010.11.01 曲がり曲がって曲げられて

一年で最も神聖な月である11月に入ったわけだが。

昨日も書いたように、今はとにかくビュエルに乗りたい。なのに乗れない。乗りたい単車に乗れないつー、俺にとってあまり好ましくない状況だ。ケーロクで通勤するのも、天気が雨続きなので、あんま楽しくないし。だったら、とっととユリシーズに乗れるようにしなくちゃならん。

つわけで昼休み、書類仕事を放棄して、ウインカーの取り付けなんかをやった。

 

まず、リアウインカーの交換。

リアフェンダーのウラにネジ四本で取れるフタがついてるので、それを外せばウインカーやテールランプへ簡単にサクセスできる。なんだそのインチキ幸運アイテム。簡単にアクセスできる。ギボシを大きいのに取り替えて、ものの十分で取り付け完了。

フロントとおそろい。

 

それから仮止めしてたハンドル周りを、きちんと固定する。

ところでビューエルの純正部品は高価だが、その前にモノ自体が入ってこない。なので先人であるビューエルオーナーさんたちは色々と調べて代替品を見つけ、その情報を公開してくれている。そんな情報を読んでゆくと、国産車の パーツが意外と使えるようだ。

特にブレーキレバーは、イロイロと選択肢がある。

「へぇ、12Rに9R、6R。ヤマハはR1の横置きマスター用ね。んでスズキは……おぉ!」

燦然と輝く、GSX1300R<隼>の文字。この単車なら、よく知ってるよ俺。「なんだ、ハヤブサのレバーが使えるんなら、牧場探せばあるだろう」と思って、パーツ牧場と言う名の箱の中をほっくりほっくりしてみると、あっさり見つかった……

とにかく、あることだけはわかった。使わないけど。

 

結局、買い置きしておいたフツーのレバーや、純正ミラーを組み込んで。

とりあえず走れるようにはなった。とは言え、頭の部分のカバーがないから、雨の日は乗れない。もう少しだなぁなんて思ってるうちに、どうにも我慢が出来なくなってくる。このまま走っちゃうと、『脳みそムキ出し』で散歩することになるわけだが、 かまうもんか。

「テスト走行だ。そのへん、ちょっと走ってくるだけだ」

自分の心に言い聞かせながら、半ヘルと長靴で走り出す。

 

と、走り出し10秒で、ご機嫌ナナメになるかみさん40歳。

「ありゃあ、こりゃだめだ。明らかにフロントのセンターが出てない」

走り出しのバランスが悪い。曲げようとすると、変な抵抗がある。ハンドルとタイアの方向が、ほんの気持ちだが、間違いなくずれてる。フロントフリーにしてステムを振ったときは、特に引っかかりもなかったから、フロントフォークとアクスルがずれてるんだろう。

最悪、アクスルも曲がってるか。

とっとと戻ってスタンドかけてフロントを浮かせ、タイアを回してみると、だめだ変な抵抗がある。腹をくくって、やるしかないようだ。まず上下ブラケットを緩める。それからアクスルを抜こうとレンチをかけて、力を入れようとした瞬間、大事なことに思い当たった。

「あ、そうだ。コイツのアクスルは逆ネジだっけ」

チカラ入れる前に思い出してよかったよ。

 

あらためてアクスルを緩めてゆくと、『フロントホイールが上下』してる。

「くっそ、やっぱアクスルが曲がってたか」

引っこ抜いてから、オークションで落としておいたXB9Rのアクスルを取り出すと、よかった、どうやら同じものだ。並べてみても目視だと曲がりがわかりづらい。だが、そのままユリシーズのアクスルを回してゆくと、並べた二本のスキマが、明らかに変化する。これは交換するしかない。

XB9Rのアクスルを取り付けてる途中で、ホイールが軽やかに回るのがわかった。

 

ホイールを取り付けてから、改めてフリーにしたフロントをガタガタゆする。

そのあと左右からから二三回蹴飛ばして、まっすぐになったところでフロントを接地させる。ユリシーズ(もしかしたらXB全般)のフロントフォークには、ストッパーみたいなのがついてるので、トップブリッジとそこが合うようにフォークをセットして、最後にブレーキをかけつつ前後に動かす。

どうやらよさそうなので、全部のネジを締めて終了。

改めてテストランしてみると、ようやく、あの気持ちのいい走りが戻ってきた。すすすっとスムーズにバンキングして見た方へ曲がってゆく。ブレーキングの時も特に変な挙動はない。もっとも、ハンドルがとってもダメな子なので、それ以上、乗る気にはなれなかったけど。

 

そんなわけで、昼休みいっぱいかけて、なんとか動き出した。

あとは脳みそカバーとハンドル交換で、大きなところはひととおり終わる。ステップがブラケットごと曲がってたりするので、細かい部分はまだまだあるけど、なんとか週末か来週には暫定復活できそうだ。通勤でじんわり乗りながら、不具合がないか確認してゆこう。

その前に、書類仕事しよう、俺。

 

2010.11.02 じんわりと復活

思いの外とっとと脳みそカバーがやってきた。

なので早速、昼休みに取り付けてみる。

とりあえず、そのまま置いてみると。

うん、ない。

これで赤い服でも着たら、信号機かキチガイだ。

 

つわけで、まずはペーパー掛けして足付け。

機械はあんま使えない子だっったので、結局、手でかけた。

それからパテ盛りして、深い傷を埋める。

乾いたらペーパー掛けして平らにするんだが、テキトーにやったので思いっきり凸凹になった。まあメリケンからやってくる(予定)の、オシャレ白外装が来るまでの仮外装だし、その前に俺の単車なのにきれいにしても意味がない。ザクザク均(なら)したら、缶スプレーでペイント。

白とメタリックがあまってたので、メタリックで塗ってみた。

もちろん、綺麗に塗って磨いて光らそうなんて思ってない。

 

塗装が乾くまでの間に、ハンドルをランツァ用に交換。

これはこれで、上体が前傾しちゃうので気に入らないんだが、ナローハンドルで耕運機みたいになってるよりはマシなので、来週あたりハンドルがやって来るまで、しばらくこれで乗ることにする。今すぐタンデムするわけじゃないし、通勤ならこれで充分だろう。

 

塗装を二度塗りして、乾くまでの間に今度はケーロクを仕舞う。

久しぶりの位置関係。

 

ついでに、折れたステップを外して、タンデムステップと入れ替える。いずれは何かステップを入れるつもりだけど、これでも応急処置としては充分。ただし、リコイルスプリングが使えないので、右は倒れると戻らない。あと、長さが少し短い。

そのうちカウルが乾いた。

正確にはまだ乾いてないんだが、メンドウなのでそのまま取り付ける。んで、取り付けるときに触って跡がつくので、取り付け終わってからコンパウンドで適当にこする。するってーと安っぽい銀だった色が、鉄っぽい色合いになった。

計算したわけじゃないけど、どうせだいたいこんな感じなるだろうと予想はしてた。

これで塗装は終了。

近くで見ちゃいけない。

 

んで、テストランしてみた。

基本的にはOKなんだが、気持ちステムがガタついてるような気がする。整骨院に戻って上下ブラケットのネジを締めなおし、もっかい走ってみる。ブレーキをかけたときと、低速で曲がるときに若干、妙な振動が出るような気がするが、もともと振動の多い単車だけにハッキリしない。

もしかしたらブレーキディスクがゆがんでるのか。こっちのが可能性あるかも。

まあこの辺は様子見ながら走ってみて、ダメならステムとベアリングの交換、もしくはブレーキロ−ターの交換だね。ステムベアリングがボロボロなのに数万キロ走っちゃったやつもいるくらいだから、これでイキナリ死ぬこともなかろうよ。ブレーキもとりあえずはきちんと効くし。

バカみたいに飛ばして、『ハンドルがぶるぶるっ→がしゃん』てのだけ気をつけつつ。

もうしばらく様子を見ていこう。金、あんまないし。

 

てなわけで明日は軽く走ってこようかと思ったのだが、今晩たかしが遊びに来るので、『呑む→明日は起きられない』つーパターンの可能性大。走るとしても近所をちょろっと、おっかなびっくりってトコロだろう。もっとも俺の場合、事故車の方が怖くて様子見ながら乗る分、安全かもしれないね。

あとは書類仕事もやらなきゃならないんだけど……

コイツをどうするか、の方が気になって仕方なかったりする。

 

2010.11.05 たかし、GO、うわばん、mioちゃん

火曜日にたかしが来て呑んだ。

たかしの持ってきたマン島のビデオ見ながら、呑んだくれてしゃべってるうちに、ユリシーズが楽しすぎるので、「もうSSはいいかなぁ」なんて思ってた気持ちが、「いや、やっぱケーロク も乗りたい」と、少しSS側へシフトした。ホント俺のドタマってのは、色んな影響を受けやすい。

土産に持ってきてくれた酒やつまみを楽しみつつ、途中からジャックダニエルへ。

俺の体液 ジャックダニエルをカパカパ空けながら、乗り方の話、エンジンの話、エリック・ビューエルのこだわりの話なんかを、思いつくままに語る。いいだけ酔っ払ってたから、ただの鬱陶しい単車好きになってたけど、まあ、たかしもスキモノだからよかろう 。

反省はしない。

 

あけて翌日は、整骨院に書類を取りに行って帰ってくる。

すると、 たかしは家に帰ってて、代わりにGOが来てた。つってもGOの場合、今日は俺のところへ遊びに来たというよりは、『ゆるべるとKASHIWAX』つー柏の飲食店が参加するお祭に、ナオミと出かけるのが目的。 んで、俺はといえば。

御存知のように『かみは歩かない』ので、夕方の部だけ参加。

GOとナオミが昼飯を食いに出たのを尻目に、モニターに張り付いて買い物してた。

んで夕方、GOとナオミの他に、遊びに来たうわばんと四人で、ゆるべるとに参加。呑んで喰って大笑いしながら、ご機嫌に楽しい夜を過ごす。とりあえず、二軒ほど面白い店を見つけたので、これはいずれまた紹介できる時があるだろう。

 

さらにあけて、今日。

もちろん相も変わらず単車いじり。書類もせずに単車いじり。

たのんでたトラッカーバーが来た。

上のオートレーサーみたいなハンドルは、ユリシーズのノーマル。

さっそくランツァハンドルをはずして取り付けてみると……

う〜ん、これはない。

興味ないヒトには何がどうだかイッコも判らんだろうが、ちと長すぎで、高すぎだ。言っても一本 数千円程度のモノだし、ここは思い切りよくサクっと見切りをつけ、ついでにランツァハンドルもやめ、前回つけてた廉価アルミバーにもどす。

これで何日か通勤しながら、次のハンドルを探す予定だ。

なぜなら、このハンドルは長さが足りないのだ。バーエンドがつかないから、ハンドガードもちゃんと固定できないしね。それに、やっぱハンドル幅が800ミリくらいないと、運転しづらいつーか落ち着かないんだよ。 ま、探すつーか正確にはもう買ったので、納品待ちなんだけど。

 

で。

明日はmioちゃんが遊びに来る。

整骨院のウラで朽ちてる、オンボロの『200Vコンプレッサー』を取りに来るのだ。そのついでに、彼の友人である、『ユリシーズ乗りのTKさん』からブラック外装を預かってきて、俺のイエロー外装と交換する予定。もっとも、交換できない可能性もある。

俺は傷とかまるきし気にしないので、『こんなボロ外装じゃイヤ』ってコトもあるだろうから。

そんなわけで、週末はmio宴会。

 

2010.11.08 呑んじゃうもん倶楽部

土曜日、単車をいじったあと、宴会やった。

かなり悪い酔い方をしたようで、反省することしきり。

 

2010.11.10 よしなしと呑んだり、単車いじったり

先日、よしなしからメールが来た。

「肩の具合が悪いんで、診てもらえますか?」

つーのだ。自宅よりも職場の方が、当然、キチンと診ることが出来るので、「おめ、仕事場に来い」つっといて、仕事がハネてから通販しつつヤツを待つ。すると、七時半ころ、よしなしがやってきた。治療して、それからユリシーズとGSの二台で俺んちへ向かう。

よしなしと並んで帰ってる途中、俺のMP3プレイヤーが、神タイミングのいい仕事

ステレオフォニックスの『Long way round』が流れてきたので、思わず嬉しくなってしまう。

いや、まて。わかってる。俺のユリシーズは『ビッグオフとは言いがたい』のは充分わかってる。だけど、ダチと並んで走ってる時、しかもGSと並んでる時に、何曲も入ってる中から、よりによってこの曲がかかったんだぞ? 嬉しくなる気持ち、なんとなくわかるだろう?

 

柏についたら、あとはいつも通り、呑んだくれてバカ話。

そして、もちろんキマリごと、むしろ様式美。大阪の ムラタに電話して、バーチャル宴会も敢行する。くだらないことで大笑いし、楽しい時間を過ごす。だが、ふたりとも翌日が仕事 なので、適当に切り上げて就寝。よしなしもマンガ読みながら適当に寝たようだ。

翌日起きたら、すでに出勤してた。自宅から60キロ通勤してんだから、俺んちからだと100キロ近いだろうに、あいかわらず、気持ちのいいバカだ。

 

んで、本日は水曜日=午後の仕事がない。

なので、仕事がはねた瞬間、整骨院ウラでユリシーズのブレーキローター交換。ブレーキング時にカタカタと音&振動があるので、とりあえずディスクを交換してみて、ダメならステムとフォーク、ホイールなど原因となりうるものを全て取り替える予定だ。

んじゃ、なんでとっとと交換しなかったかつーと、トルクスビットのアダプタが来なかったから。

これね。

ブレーキローターの高トルクで締め付けられてるボルトを、『安物の板ラチェットにビット刺して回す』てのは、さすがの俺も背中が寒くなる。もちっとしっかりトルクを掛けられるように、このハンドルが使えるアダプタを買い込んで、その納品までオアズケだったのだ。

 

作業にジャマなので、フェンダーのこの部分を外す。

それからローターやアクスル、キャリパーなんかのボルトを少し緩めて、ようやくスタンドアップ。あとは、サクサクすべてのボルトをゆるめてゆき、キャリパーをずらして、アクスルを引っこ抜いてやれば、フロントホイールは素直に外れた。

問題があると見られるノーマルローターを。

ブレーキング製のウェイブディスクに換装する。一瞬、オモテウラがわからなかったけど、よく見たらボルトで固定するあたりにある切り欠きの部分が『BK』と読めるので、上の写真に写ってる側がオモテだろう。いや、確認したわけじゃないけどたぶん。

んでローターボルトを外してみると。

ボルトのほかに、カラーとワッシャーが入ってた。黒いのがカラーで、灰色のがワッシャー。

そのほかに、なにやらスプリングまで入ってた。

赤い線の部分にローターが来て、それをボルトでとめるのだが、青い矢印のスプリングが、ローターにテンションを掛けてガタツキを押さえる役目のようだ。正直、そこまで必要なのかって気もするけど、エリックビューエルのこだわりに敬意を表して、きちんと作業しよう。

 

振動の多い単車だし、非常に重要な部分なので。

ロックタイトは必須。メンドくさがらずに、いちいち塗ってやる事にする。

動く部分はしっかり動き、固定される部分はしっかり固定。

例のスプリングまで、グリスアップしておいた。

さて、あとはローターを組みつけて、元通りに戻すだけ。とは言えさすがの俺もブレーキ周りは怖い。なのでいつもの数倍も慎重に、ゆっくりと作業を進める。すると、普段よりポカがなく、やり直しもないだけに、なんだかんだ予想より早く作業が終わってしまった。

ブレーキングのウェイブローター、取り付け完了。

早速、テストライドしてみると……

「おぉ、カタカタ言わなくなったぜ!」

どうやら問題は解決したようだ。もっとも、まだ少し違和感がある気もするのだが、低回転では振動の多いエンジンなので、これはデフォルトかもしれない。元々このくらいは振動が出てた気もする。出てただろう。出てたに違いない。出てたに決まってるじゃないか!

それでも一応、ステム周りはオークションで探しておくつもりだけど。

 

つわけで、長かったユリシーズの修理も、パフォーマンス部門はひと段落。

あとは、ステップやフレームガード。そのほか細かいところをやっつけて、ようやくツーリングに出られる。気づけば季節は秋を通り越して、もう、そろそろ冬っぽい雰囲気。これ以上寒くなり、路面が凍って走れなくなる前に、あちこち出かけたいね。

とりあえず、同行者に迷惑掛けないよう、まずはソロツーリングに行こうと思う。

つっても今週末は、実弟が遊びに来るから来週以降かな。

 

2010.11.11 甘美な免罪符

火曜に終わらせる予定だった書類を、午前中の空いた時間に終わらせ。

昼休みはいつものように単車いじりだ。とは言え、今回は楽勝ムード漂う『ステップ交換』なので、到着したツアーテックのワイドステップを手に、ひょいひょいとユリシー時の待つウラへ。このツアーテックの商品、よしなしやGOは「高い」と言うが、それはBMW乗りの贅沢である。

ビューエルなんて、とりあえず『商品がある』だけで万々歳なのだ。

手前のイカれたステップを、奥のワイドステップに交換する。

 

昨日せっかく勉強したので、今日もあわてず手順を確認し、仮合わせしてみる。まあ仮つっても、ハマっちゃえばそのまま完了だけど。んで、合わせてみると案の定、スムーズにはハマらない。取り付け用のワッシャーが大きくて、ステップの一部に当たってるのだ。

「おぉ、強引に叩き込まなくて良かった」

安堵のため息を漏らしながら、ワッシャーを外して加工する。クルーザの頃からアメリカ製品をたくさん使ってるだけに、今さら『精度』なんて馬鹿げたモノは期待しない。アメリカ人は、だいたい俺くらいのいい加減さだと思ってれば間違いないカンジかな。

つーかワッシャーが当たるくらいで済むなら、アメリカ製品としてはかなり高精度だ。

当たることを削る。

スプリングの押し込みに少し難儀しつつも、プラハンで叩いて取り付け完了。

試しに乗ってみれば、当たり前のことだがハンパない食いつきで、足が滑る気配さえない。むしろ、ブーツの底が荒れちゃうんじゃねーかって心配になるくらい。まあ、荒れたら荒れたで、『ブーツを買う口実』になるから問題ないけど。

もちろんイイトコばかりじゃない。

ノーマルより前に張り出してる分、サイドスタンドが出しづらく、シフトがしづらくなった。なのでサイドスタンドはエクステを作るかも知れない。シフトの方は、『慣れればいいだけ』のような気もするけど、一応、何かしらの対策も考えてみるつもり。

 

それにしても、『事故って壊れたから修理する』と言うイイワケの、なんと甘美なことよ。

ナオミどころか自分さえもカンペキに騙せる、『最高の免罪符』だと言えるだろう。久しぶりにいっぱい通販やオークションができて、かみさん、ちょっとご機嫌。パーツのついでつーかイキオイで、まったく関係ない色んなものも買えたし。

とは言え、そろそろ修理はハラいっぱい。

いい加減、気持ちよく乗りたいトコだ。

 

2010.11.15 X+S=Ss?

週末はずっと家に居た。

実弟が遊びに来るってのもあったが、オークションが佳境を迎えて、PCから離れられなかったってのもある。ちなみに実弟とはいつもどおり、日曜の朝から芋焼酎ひっかけつつ三国志の話してた。んで、夕方からGOが来たので、みんなで鴨鍋&うどん喰ってぼんやりしてた。

これはこれで、良い休日だ。

 

さて、ぼんやりしてられないオークションの話。

やはり気になった事をそのままにはしておきたくないので、先週末からフロント周りを落としにかかってたのだが、どうやら無事に落とせた。XB12Sのステム&アンダーブラケット、フォーク左右(全て俺のと同年式)で4万8千円だから、まあ無難に落とせたんじゃないかな。

いやまぁ、ご想像の通り、実際は他にもいろいろ落としちゃったンだけど。

 

ユリシーズのリアサスは、すでに12Sのモノと交換済み。

なので、フロント周りを交換した段階で、俺の12Xは12Ssっぽい仕様になる。なんのこっちゃわからんだろうが、要するにビッグオフローダー(少なくともスタイルは)だったユリシーズから、ロードモデルと同じ足回りになったのだ。

もちっと細かく言うと……聞きたくない? まあそう言わないで聞いてくれよ。

XBシリーズは簡単に言うと、フレームが大小(長短)の二種類、エンジンが大小の二種類、足回り長中短の三種類。これらの組み合わせで構成される。んで俺の07ユリシーズは、ワイドフレームに一番長い脚が組み込まれている。要するにビューエルXBで一番大きい。

そんで同じフレームで中くらいの長さの足なのが、XB12Ssという機種。

つまりユリシーズのワイドフレームにSの足回りを組むと言うことは、基本的にはSsにかなり近いディメンションになる。もっとも、各マシンでキャスターやトレールは若干違うみたいなので、厳密には『かみオリジナルセット』が出来上がるつーのかな。

こんなプラモデルみたいなことがやれるんだから、ビューエルってのは面白い。

ちなみに、足つきも(短いサスほどではないが)良くなる。

元々、疑問の声も高かったオフロード走破性はますます悪くなる代わりに、足つきと、それに伴う低重心を手に入れると思えば、大筋で間違いないだろうか。通勤やロングツーリングに関してなら、これはもう確実に快適性が増すはずだ。

オフロードは……まあ、俺はクルーザでもダート走ってたしね。

 

パーツの到着を待って、作業開始はおそらく今週末。

残念ながら誘われていたツーリングには行けそうもないが、そこそこ人数が来るみたいだし、こんな状態で行ったら逆にメイワクかけそうだ。そう言う意味では、行けなくて良かったのかも。こうなりゃ、今月は、時間も金もユリシーズにくれてやることにして、慌てずしっかり仕上げようと思う。

どうせ、冬でも走るしね。

 

2010.11.16 ユニクラー

発注や落札したものが、どかんどかんやってきた。

そして明日は半日休み。

きっと、ひとっつも休んだ気になれないんだろうなぁ。

 

ところで、こないだ買いこんだユニクロの防風ジーンズだが。

悪くない。『めちゃめちゃいい』とは言いがたいが、値段の割に効果あると思う。GOと話して出た結論としては、『バイク用としては弱いが、普通に使うなら充分な防風』と言ったところか。カウルつきの単車、もしくはのんびり走る前提なら、7〜8度くらいまでは問題なさそう。

真冬はさすがにキツイかな。

 

2010.11.17 整形手術

さて、午前中の仕事は終わった。

空からなんか落ちてきてるので、まずはカッパを着込む。

雨は降ったり止んだり忙しいようだが、俺も同じくらい忙しい。もちろん、ユリシーズのフロント周りを交換しなくちゃならないからだ。もっとも、ステムの交換はフロントフォークを外して動きを見てから。そこでダメそうならステム交換だし、大丈夫そうならフォークの入れ替えだけやる。

そのためには、ジャッキアップしてやらなくちゃならないんだが。

俺の持ってるレーシングスタンドは、フックを引っ掛けるタイプだから、今のままだとスタンドがかけられない。なのでまずは、レーシングスタンドが使えるように小細工する必要がある。つわけでオークションで落とした中古のレーシングスライダーが、『最初の犠牲者』だ。

SS乗りにはちょっと不思議なカタチに感じるだろう。

ベルトドライブは張りを調整する必要がないので、リアのアクスルを緩めることがほとんどない。なのでリアのアクスルシャフトに、こうして貫通させてスライダーをつけることが出来るのだ。チェーンだったら、張るたびに外すことになるからジャマでしょうがないよね。

このスライダーを外して、代わりにスタンドフックをつけてやる。

本来は左のようにつけるんだが、赤い矢印のでっぱりがスイングアームに当たる。

しかし、右のように逆に入れるのも、ボルトの長さとかイロイロ不安だ。つわけで早速、伝家の宝刀『ハンドグラインダ』の登場。出っ張った部分をガシガシ削り飛ばし、平らに均してやると、どうやらこれでいけそう。

いけた。

 

ようやくスタンドを掛けたら、お次はジャッキアップ。

つってもビューエルはハラ下にマフラーがあるから、一見、ジャッキを掛けるところがない。そこで他のヒトはどうやってフロントを浮かしてるのかネットで調べて見ると、どうやらマフラーの中に骨の入ってる部分があって、そこなら『ジャッキを掛けてもマフラーがつぶれない』らしい。

ジャッキアップマークを、はいつくばって探してみると。

あった。これはフロント用。リア付近にも同じマークがあった。

さすがビューエル。俺好みの強引な対処法だ。

 

ジャッキを掛ける前に必要な部分のボルトを全て緩める。

フォークのアウターにC型のハリガネみたいな金具がハマるミゾがあり、今はそこにハリガネがハマってるので、万が一緩めすぎちゃっても、車体がずり落ちることはない。ついでにアクスルも緩めて、どうやら準備が整った。ジャッキアップして、アクスルシャフトを抜く。

フロントホイールを外したら、左右のフォークを引っこ抜く。

無事に抜けたので、こんだSのフォークを入れるんだが、その前に比較してみる。

おいおい、幾らなんでも短くねーか? コレ、本当にS用だろうな? Scgだったら怒るぞ?

と、不安になりながらフォークを刺して行くと、残念な事実が発覚。

「ああ、やっぱりステムがちょっとねじれてるな」

下から刺したフォークが、トップブリッジ側の穴と、ほんの数ミリほどずれてる。

 

とりあえずタバコを一本つけながら、腕組みして考えるかみさん。

本来なら、もちろんステム交換するのが正しい。そのためのステムもベアリングも買ってある。しかし、ビューエルのステムベアリングは、ホイール用みたいなシールつきのボールベアリングで、衝撃に強くないので叩き込むことができない。圧入しなくちゃならないのだ。

なお、『衝撃に弱いなら、交換しなきゃダメじゃん』とかのツッコミは要らない。

圧入する方法はもう調べてあるのだが、そのための道具をホームセンターで買ってこなくちゃならないのがめんどくさい。かなりガッカリしながらステムを眺めてると、ズレはほんの数ミリで、しかも上下ブラケットの並行は狂ってない。ためしに定規で計ると、やはり狂ってない。

「ってことは、ネジレを取ってやればいいんじゃねーの?」

『今からケーロクを引っ張り出して買い物に行く』という選択肢をさけるためなら、悪魔に魂でも売りかねない精神状態だった俺は、ステム修正という禁断の作業に取り掛かった。要するにチカラ任せにガンガンやって、ネジレを取ってやろうつー寸法だ。

 

ガンガン、ガンガン! ガンガン、ガンガン!(修正中)

 

かなり突っ込みどころ満載だろうとは思うが、どうやらネジレは取れた。

「よし、フォークを刺そう」

恐る恐る差し込んでみると……やったよ、かあさん! 抜く時より抵抗なく入ったよ!

こうなりゃもう、こっちのもんだ。

さっさとフォークを差し込んで、ジャッキを下げて穴の位置を合わせたらアクスルを差し込み、ジャッキを完全に外す。アクスルを完全に締めたら車体を前後させつつ、フロントブレーキを掛けてフォークが完全に差し込まれる『カッ』っと言う音を確認。

先述のC型ハリガネがトップブリッジ下に当たって、フォークの突き出しが左右均等になる。

あとはボルトを締めこんで、外したパーツを付け直せば完了……

 

じゃねーよ、大事な作業が残ってる。

さすがにコレだけ車高が下がると、ユリシーズ純正のサイドスタンドじゃ長すぎるのだ。

なのでさっさと切る。

切ったらもう一度、今度は接地面が平らになるように切る。

まあ、とりあえずオークションでS用あたりのサイドスタンド落とすまでの仮だ。

全ての作業が完了し、工具も全部片付けたら。

生まれ変わった愛機を見ながら一服する。至福の時間だ。

もとのユリシーズから比べると、笑っちゃうくらい低い。

コレはもう、明らかに違う単車だ。

クソ長くなったので、インプレはまた明日。

 

2010.11.18 テッパンと感想

ユリシーズが直ってくるつどに雨が降るってのは、いかがなものか。

と、お天道様にモンク言っても始まらない。

昨日のフォーク交換によって、前後のサスペンションが完全に別の単車のものになったわけで、となればセッティングが必要。イキナリどうこう出来るわけもないので、まずはノーマルセットにしてやる。この足の本来の車体である、XB12Sのセットでよかろう。

ネットで調べてセッティングしてやると、どうやら元の持ち主もノーマルセットのままだったようだ。

 

それから、右のフレームのヘコミをナントカしてやる。

一番キレイにするなら、ビューエルレオつー京都のショップが出してる、ワイドフレーム用のフレームプロテクタをつけるのが手っ取り早い。フレームのほぼ全域をカバーしてくれるから、見た目はカンペキ。ところがワイドフレームはユーザが少ないのか、オークションにはまず出てこない。

じゃあ新品買うかつーと、これがまたお高い万円なのだ。

プラッチックのカバーが、黒ゲルで三万オーバー。塗装済みだと四万オーバー。どうしても気に入らなかったら買ってもいいだろうけど、今月はちょっと買い物しすぎたので、とりあえずやめておく。んで、代わりに自作顔で使おうと思ってたアルミ板を使い、テキトーにカバーしてみた。

金バサミで切って、強力両面テープで貼っただけ。超、テキトー。

 

誰だ、『かみの単車っぽい』とか言うやつは。

テキトーの割に時間を食って、サスのテストには行けなくなってしまった。まあ、帰りには道路も乾いてるだろうと、午後の仕事をし始める。すると、しばらくしてオモテから、なにやら『さらさら』という音が聞こえてきた。嫌な予感に苛まれつつ、手が空いた時にオモテへ出てみると。

写真じゃイッコも写ってないけど、さらさらと優しい雨が降っていた。

当然、道路もびっしょりで、俺の帰宅にはちっとも優しくないけど。

 

てなわけで、昨日からこっち、まともにドライ路面で乗れてない。

なのでインプレもクソもないんだが、ちょこっと街乗りした感想としては、『すごく普通』。いや、ロングスイングアームモデルとは言え、ホイールベースは一般のSSより短いくらいなんだが、元のユリシーズの足が面白すぎた。少なくとも街乗りでは、あっちの方がエキサイティング

しなやかによく動く足なので、ただの交差点がとてつもなく面白いのだ。

アレに比べると12Sの足は、ストロークが(ユリシーズに比べると)少なくて、全体にカチッとしてる。インフォメーションも多いし、たぶんこっちの方が絶対速度は高いんだろうけど、少なくとも『通勤でさえワクワクしすぎる』ほど楽しさはない。

誤解して欲しくないのは、この足だって充分楽しいし、めちゃめちゃ曲がるってこと。

ただ、ユリシーズの足が面白すぎたってだけだ。速さ的には正常進化してると思う。それにしても、別の単車の足を持ってきてくっつけただけなのに、破綻しないどころか水準以上の楽しさがある、ビューエルって単車の面白さ、フトコロの深さには驚かされた。

峠走ってみてもピンと来なかったら、少しセットをやわらかくしてみようと思う。

なんだかんだ、『俺はよく動く足が好きなんだ』と、改めて実感した。

 

2010.11.21 週末

週末にあったことを、ダダっと列記。

オチはない。

 

金曜の昼休みは、テッパンの改良小型化。

色塗ってやろうかと思ったけど、ちょうど黒の塗料が切れてたのでやめた。

 

んで土曜日はユリシーズの外装を取り替え。

そのあと、GOやしんご、うわばん、それにちょこっとだけどポンちゃんと呑んだ

日曜日は、ここのところの疲れが出たのか、どこにも行かずぼんやりとすごす。

明日は気分が乗ったら、ちょこっと走りに行こうかな。

……って、明日ぁ雨か。

 

2010.11.24 触発されて

仕事をしてると、irohaからメールが入る。

「かみさん、どこか走りに行くんですか? 房総行きません?」

いつもならノリノリで応えるところだが、どうもここんとこ体調が芳しくない。週末のキャンプさえ、どうしようか考えてるくらいだ。午後2時合流で房総を走り、暗くなってから帰ってくる元気が出ない。なのでせっかく誘ってくれたのに申し訳ないが、irohaには断りのメールを入れる。

んで、仕事がハネてから帰る途中。

「くっそ、ちょっと無理してでも行けばよかったかなぁ」

なんて後悔しちゃったんで、その分、ちろっと近所を散策してきた

 

結果的には、このくらい軽い感じでよかったのかな。

 

2010.11.25 錨(いかり)を上げて

サラリーマンの皆様におかれましては、給料日おめでとう。

俺の方も、まずはめでたい。

なにってようやく、低速でブレーキングした時の微妙にして不快な振動が消えたのだ。作業そのものは何も難しいことはなかったが、『ただ、ひたすら調整』と言う、最も俺向きじゃない作業を繰り返さなければならなかったのが大変だった。

ハンドル周りを全バラにして準備が出来たら、緩めて調整。締めて確認。

基本的にはこれの繰り返し。出来れば二度とやりたくないので、妥協しないで徹底的にやった。つっても元がいい加減だから、一般的にはきわめて普通の作業内容だろうけど。とにかく、その甲斐はあった。ブレーキングすると、すすすっと綺麗に沈み込む。

こうなってみて初めて、「やっぱり振動が出てたんだな」と再確認できたよ。

意外とアテになるじゃん、俺の感覚。

 

ユリシーズの調子がよくなったら、なんか身体の方も楽になってきた。

ものすげぇシンプルなOSで動いてるよなぁ、俺の脳みそ。

8ビットくれぇはあるのかなぁ。

 

2010.11.26 ビューエルとケーロク

俺のユリシーズは、もはやユリシーズではない。

ディメンション的にはXB12Ss<ライトニング・ロング>である。

もちろん、前後サスペンションは残っているから、足を付け替えすることで、XB12X<ユリシーズ>に戻すことも可能だ。しかし、足つきから来る安心感やワインディングでのハンドリングのクイックさから言って、普段は< ライトニング・ロング>として乗ることになるだろう。

だから、俺は間違ってないのだ。

メタリカの設定がないからって、カーボンロレーヌのC55を買ったとしても。

メタリカより高いパッド、初めて買ったよ。

シングルディスクだから、トータルでは安いんだけど。

 

低速での振動が完全に消えてから、通勤が楽しくて仕方ない。

特にフルフェイスをかぶっちゃった日には、ケーロク並みのすっ飛ばし具合で、すり抜けもコーナリングもイケイケで走ってる。するってーと当然、より効くパッドが欲しくなる。もちろんストリートなら純正でも制動力は充分だが、それはケーロクだって一緒だ。理屈じゃない。

単に俺の好みとして、効きのいいパッドが好きなだけだ。

本当ならパッドより先に、タイアを食うヤツにした方がいいに決まってる。もちろん近いうちにタイアも交換する予定だが、2010年、半分しか働いてないかみさんとしては、前後5万の出費に、ちと躊躇しているのも事実なのである。

貧すれば鈍す(使い方が違います)。

 

そしてもうひとつ躊躇していること。

『ケーロクを手放すや否や』

こうしてPCの前にいる時やベッドに入ったときは冷静に考えられるので、「手放すべきではない」と思う。いつまたバカっ速いのに乗りたくなるか判らないし、その時に乗りたい単車はやはり、ケーロクなのだ。性能云々じゃなく、長く一緒に走ってきた経験値があるから。

しかし、いざビューエルをまたいでしまうと、これ以外の単車に乗る気がしない

少なくとも今のところは、俺の心をカンペキの捉えた単車なのである。でなけりゃ、俺がぶっ壊れた単車を引き上げて、時間をかけて直したりするものか。あっという間に買い換えてるに決まってる。ところが今の俺には、ビューエル以外の単車が目に入らない。

絶対性能じゃなく、感性に訴える走り。

乗らなければ判らない魅力。

こいつは日本中のビューエラーが言うように、『試乗でヤラれる』単車なのだ。

 

ま、もうしばらく悩んでみることにしよう。

 

2010.11.29 週末とか、明日とか

週末の出来事を、ダラダラと書いてみた。

んで、 明日は俺の誕生日。

なので、もちろんレブステーキに行く。

 

それにしても。

 

ついに、この時が来たか。

 

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