2008.10.11-13 超宴会
<10月11日> ウチは調子良かったら週イチ、ニィくらいの勢いで宴会をやってる。 だが、さすがに10人以上集まるでかい宴会は、そうそうあるもんじゃない。せいぜい二、三ヶ月にいっぺんくらいか。今回は、そんなでかい宴会を軸に、前後にも宴会を加えた三夜連続、超宴会と言う『うれしいを通り越して、ちょっと怖い』企画だ。 事前に Nがイロイロと準備を整える中、俺はGO!!!君の倉庫にR1000を預けて帰ってくる。とうぜんそのままウチに拉致したGO!!!君としゃべりながら、これから続く怒濤(どとう)の宴会の、最初の一杯となるビールをあけた。 「明日ツーリングなので、今日は帰ります」と言うGO!!!君を送り出すと、ビールをやめてコーヒーを飲み、体調を整えながらダメ人間どもを待つ。やがて、山口から来たデコを捕獲し、名古屋で捕らえたフラナガンを引き連れて、よしなしがやってきた。
風呂に入るデコを尻目に、当然そんなの放っておいてとっとと乾杯する俺たち。 さぁ、最初の宴会の始まりだ。
BMW-GSの よしなし、M109Rのデコ、V-MAXのフラナガン。 みんなジャージや短パンなど、楽な格好に着替えてガンガンとビールを干してゆく。
どいつもこいつも、久しぶりなのに、久しぶりじゃない。山口、愛知、茨城とばらばらの地域から集まっているのだが、どうにも、感覚的には『近所のバカが集まって呑んでるだけ』としか思えない。焼酎に切り替えて呑み始めたころには、『遠くから来た』感は皆無になる。
フラが笑ってるあいだに俺が飲み。
俺が笑ってるあいだにフラが呑む。
デコは持参した枕を膨らましてる。酔いが回るってのにね。バカだね。
もちろん、悔しがってるだろう連中への嫌がらせ、もとい、挨拶も忘れない。 mioちゃんに電話し、ゆっちょむに電話し、電話の内容を大声で反復してみなに聞かせながら話せば、そのたびにわきあがる爆笑。すばらしく楽しい宴会で、普通ならこのまま正体を失うまで徹底的に飲むだろう。ところが、俺たちは自然に、そこそこ早く宴会を切り上げた。
そう、みな解っていたのだ。 これは前哨戦。本当の狂乱が明日の晩に控えていることを。
<10月12日> 昨日の早上がりが効いたのか、みんなわりとサワヤカに目を覚まし。 さて、今日はツーリングと宴会のダブルヘッダーだ。 朝10:00前ごろだったか、mioちゃんと板乗りがやってくる。
mioちゃん&『E-RocketIII』と、板乗り&『R1000』。
「さぁ、かみさん呑みましょう」「や、朝だてばよ」「呑みましょう」「走るんだっつの」
朝から軽く痛いセリフを吐くmioちゃんを抑えて、茨城のビーフラインをめざし走り出す。時間的に行けるようなら、北茨城の方まで足を伸ばしたいところだが、あまりすり抜けをしないメンバーなので、どこまで行けるかはわからない。 まぁ、天気がいいから、気持ちよく走れればいいか。 てなわけで、ツーリングの様子は後日レポートする。
〜北茨城ツーリング中〜
さて、一足先に帰ってきた俺とフラは、mioちゃんのあまりに恨めしそうな声を思い出して、とりあえずイキナリ呑んだくれるのは避け、コーヒーを飲みながらくっちゃべる。そのうち、夕方の宴会メンバーもやってくるだろう。やがて最初にやってきたのは、やはりこのオトコ、AGLA13だ。 ほぼ同時にrakからスカイプにチャットが入る。AGLA13としゃべりながら、rakとチャットしてると、表にエンジン音。 「どうやら連中がきたから、一回落ちる」 と返事して、AGLA13とともに待ってると、しかし連中は一向に上がってこない。おかしいなと首を傾げる俺に、 「違うバイク集団だったんじゃない?」 Nの言葉に思わず苦笑。どんだけソワソワしてるんだよ、俺。
やがてまたrakから電話が入ったので、AGLA13と三人で話していると、玄関が開いて誰かが入ってきた。スキンヘッドにヒゲ、マッドマックスに出てきそうな見かけのこのオトコは、卓越したギャグセンスを持つ天才アーティスト、ろろちゃんだ。 「AGLA13、ろろちゃんだよ」「はじめまして、AGLA13です」 「ろろちゃん、AGLA13だよ」「はじめまして、ミルキィです」 その源氏名、もとい、ハンドルネームは初耳だぞ、ろろちゃん。いや、ミルキィ。 呑みながらバカ話していると、表にまた太い排気音が聞こえる。デコたちは三台で来るはずだから、この一台だけの排気音は、銀星だろう。そう思って、よし、説教してやろうと待ち構えていると、さすがに心得てるバカ銀は、発泡酒をワンケース担いでやってきた。 とたんに腰砕ける俺の矛先。下がる目じり。 「かみさん、にやけちゃってるじゃない」 面目ない。
笑ってると、またも排気音。こんどこそ、のんびり観光組のご帰還だ。
バタバタしながらも、初見のもの同士は軽く挨拶をし、風呂に入るもの、そのまま飲み始めるもの、とそれぞれ好き勝手に動き出す。板乗りなど、「かみさん、ライコランドって ここからどうやって行くんですか?」とたずね、そのまま、ライコへブーツを見に行ってしまった。
このやりたい放題感が俺んちっぽくて、非常に居心地がいい。 ちなみに後列左から、mioちゃん、よしなし、デコ、銀星、AGLA13。前列に行って左から、俺、フラナガン、ろろちゃん(ミルキィ)。 『俺が居心地いいんだから、みんなも居心地いいだろう』と勝手に解釈して、余計な神経は一切使わず、楽しく呑んだくれることに専念する。強いて言えば冷えたビールが足りなくならないようにって気は使ったかな。や、それも俺より他の人間が気にしてたか。 ま、そんくらいだ。
ワイワイやってる連中が落ち着くまもなく、ガンボーイ、ナリさんが次々登場。 俺の「全員正座っ!」の号令に、みんな笑いながら正座してナリさんを迎える。ナリさんがすっと自然に座ったのが、ろろちゃんの横。このポジショニングが、のちに重大な事件を引き起こすのだが、まぁ、まずは乾杯しようか。乾杯すると、俺が端からナリさんにみんなを紹介。 「ガンボーイ、元ニンジャ乗りで今はサルゴルファーです」とか「mioちゃん。すげぇ旨い食い物を持ってきてくれます。料理もめちゃめちゃ上手いです。人間的にはクズです」とか、適当に紹介する。その合間にも、紹介の間さえじっとしてられない連中が、笑い、呑み、叫び。
早くもカオスの予感。
ライコに行ってた板乗りも帰って来る。 普通にブーツ買い込んで来たので「バーカバーカ」とほめてあげた。
右のボウズがガンボーイで、俺の左がナリさん。みんなでバカ話に精を出し、
そして、スキあらば乾杯。
ろろちゃん、ナリさん、フラナガン。なかなか濃厚なスリーショットだ。
そのうち、奥多摩にツーリングに行ってたGO!!!君とじゅんがやってくる。
ま、やってくるっつーか感覚的には帰ってきたって感じだ。 GO!!!君にはウーロン茶、じゅんにはビールを渡して、
そのままルネッサンス! 俺はもう、この段階でマッカリとか呑んでる。チャンポン大明神。
rakの依頼を受けてたので、GO!!!君をそのままスカイプでrakと電話させる。
そして最後に、真打@ねぇさんが登場。 ねぇさんはミミカキ用に医療用の道具まで買ってくるやる気マンマンっぷり。
俺は首都高組とクルーザ組の間を行ったり来たりしながら呑んでいたが、やがて、ろろちゃんのキャラクターをナリさんが気に入ったあたりから、様子がおかしくなってきた。何度も「ボクはミルキィだよ」と言い張るろろちゃんに、ナリさんが「こいつ面白いなぁ」と笑うと…… 「ありがとう、キャンデー!」 一瞬の間。 「???」と顔を見合わせ…… そして、大爆笑! この瞬間、『ろろちゃんとナリさん』はこの家から姿を消し、『ミルキィとキャンデー』のゲイキャラユニットが誕生したのだ。ノリのいいナリさんは、最初こそ「えぇ、キャンデーかよ〜」言ってたが、気づいたら「キャンディじゃないっ! キャン『デー』だよ!」とかこだわりさえ見せる始末。
あちこちにコミューンが出来、しかし、そこに固定されずに、みながあちこち渡り歩く。 最高に楽しい。
mioちゃん特製の『富士宮焼きそば』は、もちろん絶品の味付け。 美味そうにバクバク喰ったフラナガンは、きっと歯ごたえをほめたかったんだろう「輪ゴムみたいでおいしい」とか暴言を吐き、みんな大爆笑。ま、基本的にかわいそうな男なので仕方ない。
スカイプでrakと話す首都高組。
フラ、楽しすぎてちょっとおかしくなってきた。ろろちゃんはみんなを笑わすときも、基本的に無表情というか冷静。自分は決して笑わず、真剣にこっけいを演じることで客を笑わせると言う、喜劇俳優の基本どおりだ。でも、さすがにちょっと酔っ払ってきたかな?
ねぇさんも、Nも、ミルキィに持っていかれて笑いっぱなし。顔面筋肉痛状態。
ナリさん、GO!!!君、ねぇさん。ねぇさんの影に居るのがじゅん。
ミルキィとキャンデーの、最強ゲイキャラユニット。ナリさん、あなたはどこへ行く。
ろろちゃん(ミルキィ)の快進撃は、まだまだ続く。
「ろろちゃん、絵が上手いんだよねー! ドラえもん描いてよ」 「ミルキィだってば」 言いながら描いたろろちゃんの絵が
酒に酔い、楽しくてテンション上がってるところに、このトドメの一撃で全員が軽く発狂。
狂ったように笑うフラナガン。ま、多かれ少なかれ、みんな同じように狂ってたって話もある。
ねぇさんも下を向いて笑いをこらえ、こらえきれずに吹き出す。ガンボーイは笑いすぎて腹筋だけじゃなく、「顔が痛てぇ」と言いながら、また笑う。何人かは「俺も顔が痛い」と笑いながら同意。腹筋を引きちぎり、表情筋をぶち壊す、おそるべきろろちゃん、いや、ミルキィパワー!
多少なりとも遠慮っぽいものがあった、クルーザ組と首都高組の、なんとなくあった垣根が、ここで取り払われたんじゃないかと思う。さらに、クルーザ組が アタマの悪さを露呈して、ワルノリしだす。
はいはい、パイの実ね、mioちゃん。なんて突っ込めば良いのか、見当が付かないよ、俺は。
ろろちゃん、いや、ミルキィの突出○首。
剛の者ふたりに上のようなマエ振りをされ、「さぁ、オチはおまえだフラナガン」とばかりに振られて
予想通りのガッカリな結果に、本人が一番半泣き。ネタはともかく、困惑とガッカリと恥ずかしさの入り混じった表情に、みんな大爆笑。ある意味、笑いが取れてよかったね、フラ。
そんな合間に、今晩泊まらないと言った板乗りが、@ねぇさんに捕獲されて耳掻きされたり。
ミルキィはAGLA13に肩を抱かれて、とってもご満悦。
今度はなんだい、mioちゃん?
「ちんこー!」 う〜んと、いろいろと大丈夫か? 三児の父よ。
単車や走りへの考え方、関わり方は違うけれど、単車が好きなのは同じ。 比較的年齢の高いクルーザ組の方がバカでガキなんだが、若者組もそのバカさに呆れたりせず、一緒にバカな話をして笑い合える、最高に楽しい空間が出来上がってきた。これぞ宴会。これぞ単車乗り。 これぞ俺の求めるものだ。この瞬間なら、俺らは世界を取れた気がする。 なんの世界かは、これっぱかしもわかんねーけど。
その証左とでも言うように、じゅんがおずおずと願い出る。 「あのー、お願いがあるんですけど。RocketIIIの排気音を聞かせてもらえませんか?」 mioちゃんが否と言うはずもなく、
『ただバイクの音を聞きに行くだけ』なのに、とんでもない楽しいイベントがあるかのように、みな立ち上がって、いそいそと階下へ降りてゆく。もちろん、どの顔も笑っている。や、俺は行ってないから見たわけじゃねーんだけど、この写真見れば、間違いないところだろう。
俺はちと呑み疲れていたので階下には降りずに、休憩がてらベッドに転がろうとした。 すると、同じく残った@ねぇさんが、こちらも残ったガンボーイを口説き始める。 もちろん、愛だの恋だのと言った話じゃあカケラもなく、皆さんご存知、例のアレだ。 「ガンボさ〜ん、ミミカキしようよ〜」 「ちょ、待って、ねぇさん! 俺はいいよ。今日はもう、ミミカキしてきたから」 「いいから、こっちに来て、寝なさい」 「い、いや、この間それで酔っ払っちゃったから、俺は……」 「ガンボさん! 早くっ!」
哀れガンボーイ、抵抗もむなしく、@ねぇさんに捕獲さる。
一方、RIIIの音を聞きに行った連中も、そのままおとなしくしてるわけがない。
ずらり並んだ単車の品評会。
ナリさんは、今日はトリッカーで登場。Nがまたがってみるも、やはり足つきは厳しいようだ。乗っちゃえば乗れるけど、起こすのが大変だとか。 N的に言えば「あたしの脚の短さナメんな」って話だろう。
ふつうにゴロツキにしか見えないけど、最高にステキなヤツラ。キチガイだけど。
AGLA13とV-MAXは、あんま似合わないね。AGLA13はやっぱSSが似合う。
道端での騒ぎも収まり、上がってきたみんなは、そこでガンボを喰った@ねぇさんの餌食になる。
はい、GO!!!君がまず捕獲。
mioちゃんも捕獲。ねぇさんの後ろは、Nのケツ。たぶん、漫画を読んでる。
余裕で笑ってたmioちゃん、奥までえぐられて、ぐうの音も出ない。
お次はデコ。わりと余裕のようだが、このあとの写真でかなり良い表情になってた。 見せられないのが残念だ。
ミルキィ、幸せ。なんつってるうちに、
全員死亡。やはり、耳かきと酒のコンビネーションは効くようだ。 ちなみに、このかなり前の段階で、俺はさくっとオチてた。 やかましくて、めちゃくちゃで、ハラがよじれて死に掛けた、最高に楽しい夜だった。
<10月13日> 翌日、俺の実弟、TOMがやってくる。
TOMと朝からビールを引っ掛けていると、ボチボチ起きてくるケダモノども。 とは言え、ねぇさんは手を緩めない。武器を持ってケダモノどもに襲い掛かる。
よしなし、捕獲。
ヘッドランプがねぇさんのホンキを物語る。 ところが。 ここまで、たくさん耳かき出来てご満悦だったねぇさん、フラを捕獲するなり、怒り心頭に達する。
「ちょ、なんだこの耳毛っ! じゃまっ! 切るかっ! 抜くかっ!」 「ね、ねぇさん。抜くのは勘弁してください……」 つわけで、ハサミを耳の穴に突っ込まれて半死半生のフラナガン。
デコのメットをかぶる@ねぇさん。結局、ほぼ全員の耳をかっぽじって、ご満悦。よかったね。
さて、朝一番で帰る第一陣のお見送りだ。
すでに帰った銀星のM109Rと板乗りのR1000がないので、歯抜けみたいになった単車の列。
朝から戦う、かみとTOMのダメ兄弟。ふたりとも超ぉ、弱そうだね(アタマが)。
mioちゃん、デコ、よしなし、AGLA13が帰る。ナリさんとじゅんは、まだ夢の中 帰る連中を見送ったあと、戻った俺と弟、@ねぇさんは朝からビールをやっつけ始める。 ガブガブ呑んだくれてると、先輩の○木さんがやってきた。当然、○木さんもビールを引っ掛けつつ、しゃべったり、本を読んだり、各自好き勝手に好きなことをする。俺は焼酎に切り替えて、気づいたらまたオチてた。んで、起きたらすでにナリさんが帰っていた。まさに、マーマレードスタイル。 こんな風に気軽なのが、一番だよね。
寝て起きて、弟とビデオを見てたら、爆睡してたじゅんが起きてきた。 少し話して、これから仕事だと言うじゅんを見送ったら。 俺、○木さん、@ねぇさん、TOM、そしてNはすっかり暗くなった柏の町へ繰り出す。
もちろん、狂乱の宴会が無事に終わったことを記念して、打ち上げ宴会をやるためだ。
今回は、Nがすごく頑張ったと思う。みんなを代表して、ありがとうと言っておくようなおかないような。
本当に、『狂乱』の名にふさわしい、節操がなくて、でたらめで、やかましくて、近所メイワクで、 最っ高に楽しい宴会だった。 当然だと思うし、確認するまでもないと思うが、一応言っておこう。
みんなっ! また呑もうぜっ!
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