2008.12.17 企画会議宴会

 

本日は半休。

夜にはろろちゃんとよしなしが来て宴会をする予定なのだが、それまでの数時間、走りに出ようと思っていた。ところがどっこい、しっかりガッチリ雨が降ってやがるので、家でおとなしくPCの掃除。もちろん物理的な掃除じゃなくて、ファイルの整理とかウイルススキャン とか。

そんなんやりながら、マンガを読んだりしてると、玄関の呼び鈴が鳴る。

ヤツラが来るにはちと早いので、誰だろうと出てみると宅急便だ。送り主はmioちゃんで内容物は『mio代理』と書いてある。開けてみると肉の塊が入っていた。こりゃぁ旨そうだと早速、お礼の電話を入れるも、なにやら出 やしない。留守電になったので電話を切った。

するとNがmioちゃんにメールし、すぐに返信が来た。

「あんだあいつ、電話には出ないのにメールは返すのか?」

思ってると、

「mioちゃんが、『留守電にはちゃんとメッセージを入れてください』だってさ」

とのこと。「いったい何を言ってるんだ、あの秩父の変態は?」と思ってたら、俺にもメールが来た。『ちゃんと留守電聞いてくださいよー!』なるほど、留守電のメッセージを聞かせたいわけか。 それじゃぁと早速電話してみると、留守電になってメッセージが流れてきた。

「mioです。ただいま人生を見つめなおす旅に出ています。御用のある方は『私はアフリカン』と三回言ってからメッセージを入れてください」

※『私はアフリカン』についてはこちらの記事の、真ん中よりちょっと上を参照

アホか、と苦笑しつつ「私はアフリカンっ!」と三回叫んでからメッセージをいれ、それからメールでmioちゃんに「よしなしにも掛けさせる」と伝える。 せっかくのmioちゃんの力作だから、「よしなしにも聞かせてやろう」と思ったのだ。このやさしさが間違いだった。

 

やがて7時ちょっと前、よしなしがやってきた。

早速、

「mioちゃん、電話に出ないんだよ。おめ、電話して留守電に入れちゃれ」

と誘導したのだ が、さすがは『だいなし』の異名を持つタイミング外しの天才よしなし。ちょうどmioちゃんが俺のメールを見ようと携帯を開いた瞬間に、神のタイミングで電話したもんだから、携帯を開くと受信する設定のmioちゃんの電話に 、モロに繋がってしまったのだ。

信じられない『だいなし』っぷり。

 

あわてて電話を切るmioちゃんに、よしなしがつぶやく。

「なんだよ、mioちゃん切っちゃったよ」

なんだよはこっちのセリフだボケ。

さらにだいなしは、もう一度掛けて留守電になると、俺と同じようにメッセージ聞かないで切りやがった。「あー、バカよし。留守電のメッセージ聞けつってんだよ」とフォローを入れる。 ようやくmioちゃんのメッセージを聞いたよしなしは、ブツブツ「私はアフリカン」と唱えてた。

その背中に苦笑しながら風呂に入って着替えると、いつの間にかうちの時計でジャスト7時。銀河標準時では6時50分くらい。なのでろろちゃんはまだ来てないけど、早速、はじめようじゃないか。とりあえずビール飲もうぜ、ビール。

 

乾杯してしゃべってると、程なくろろちゃんがやってきた。

冷たい雨の中をカッパ着てDR-Zでやってきたろろちゃんは、パニアケースに大量の『肉的なお土産』を持ってきてくれていた。 具体的にはハムとかソーセージとかだ。さすがに俺と同じ肉食だけあって、ろろちゃんはよくわかってる。一服して風呂に入ったろろちゃが出てきたところで。

さぁ、宴会だ!

ろろちゃんのお土産、サイボクハム。柔らかくてめちゃめちゃ旨い。個人的には自宅の標準ハムに指定したいところだが、イロイロと妨害工作されることは明白なので、きっとこれからも我が家の標準は 激安ニッポンハムか爆安プリマハム。

 

しばらく呑んだくれて騒いでいると、突然、玄関が開いて誰かが入ってきた。

ダレだ? と思いながらも、いつものように「おかえりー」と叫ぶ。すると「いやいやいや、寒いですね」と入ってきたのは、ネクタイを締めてメガネをかけたサラリーマン風の男。そのオトコの顔を確認した瞬間、俺は思わず大爆笑した。

「ちょ、moto君っ! 来れたんだ!」

「東京に用事があったんで、ちょっと寄ってみました」

「ぎゃはははっ! ちょっと寄るて! 方向が90度違うじゃん!」

「いやー、軽、速いですよ。久しぶりに二三回死に掛けました」

詳しい話は避けるが、どうやら軽自動車でイニシャルDか首都高トライアル張りに飛ばしてきたらしい。話を聞きながら俺らはゲラゲラ笑ってしまった。うれしいサプライズゲストを加えて、さて、呑んだくれようぜと思ってたら、我慢できなくなった らしいmioちゃんから電話が入る。

「mioちゃん、なんで来ないんだよ。面白いゲストがきたって言うのに」

言いながらmoto君に電話を代わると、早速、声色を使ってmioちゃんを騙している。

さらに電話を代わったろろちゃんも、頭の天辺から声を出しながら、オカマ言葉でしゃべってる。つーか電話の持ち方までオカマっぽくなってる。それを見ながら、俺とmoto君、よしなし、Nは爆笑。

かみ家のデフォルト、『全員での電話回し』でmioちゃんいじめが終わったら、これでようやく本腰入れて宴会だ。「あ、ろろさん初めまして。motoです」「あ、モザイクのないmotoさん初めまして。ろろちゃんです」あれ? ふたりは初めてだっけ? とっくに会ってると思ってたよ。

 

つっても挨拶が済んで酒が入れば、初めてもクソもない。

飯を喰い、酒を呑み、バカ話で大騒ぎ。

 

途中でろろちゃんオススメの動画を見て笑ったり、moto君の話にまた爆笑したり。

と。

『よしなしは茨城県民のクセに納豆が苦手だ』と聞くなり、moto君の目が妖しく光りだす。

「そうなんですかー! おいしいのになぁ。いや、私はいいんですよ、私は。でもねぇ、そんな話を弟のirohaが聞いちゃったら、どうなるかなぁ。あいつ、めちゃめちゃしつこいですからね。きっとよしなしさんが怒るまで、延々と納豆を ススめますよ。いや、怒ってもやるかもなぁ」

超、鬼兄弟。

よしなしがイヤだーと騒いでると、ろろちゃんまでが嬉しそうな声で、

「こりゃぁ、せっかくだからここでチャレンジして、喰えるようになっておかないと」

「意味わからないよ、ろろちゃん。納豆なんて食わないでも生きていけるんだよ」

必死のよしなし。しかし、敵は背後にもいた。

「はい、納豆のあぶらあげ包み

台所に立って何をやってるかと思えば、Nまでmoto君に協力し始めたようだ。みんなで顔をしかめるよしなしを囲んで、あぶらあげ包みを喰う。しかもご丁寧に、最後のイッコを皿に残し、 全員でよしなしを見ながらニヤニヤと笑う。

よしなし、地獄。

そこで俺がトドメを刺すために、irohaに電話をした。irohaが出たところで事情を話して、すぐさまmoto君に交代。moto君はニヤニヤとしながら、ぼそぼそナニゴトか指示を出している。そのあと、満を持してよしなしに交代。irohaの 『納豆食っとけ』攻撃に、電話口で苦笑するよしなし。

電話を切ったあとも、しばらくよしなしをいじめ、ころあいを見て最後のあぶらげ包みを俺が食った。そのあとは焼酎やワインをチャンポンしながら、みんなでご機嫌のバカ話をする。そして、ナニがどうしてだかきっかけは忘れたけど、バカ話の中で面白い企画が立ち上がった。

 

〜 企画そのイチ。来年の夏、みんなで九州に行こう!〜

もちろん俺らの企画だから、間違ってもマスツーなんかじゃなく、思い思いのペースやルート(含む長距離フェリー)で九州へ向かいながら、中部、関西、と合流しつつ、最終的に阿蘇で 全員合流してキャンプしようと言うプランだ。俺はクルーザかなにかを買って、もちろん全部陸路で行く。

『 東京から北九州まで一気にフェリー』でもいいし、『大阪あたりまで走ってそこからフェリー』とか、『四国を通って大分までフェリー』など、ルートはイロイロある。なんでも自分の好きな方法で阿蘇に集まり、やまなみハイウェイ走ったり、テント張って酒呑んだりつープラン。

 

〜企画その二。みんなで集まって大宴会やろう!〜

三重のおーがに場所を探してもらって、南北からそこへ集結するプランだ。この場合、俺は初日に三重まで行き、おーがの見つけた宴会場所でキャンプを張る。あとは休みが許す限り(おそらく一週間から十日)、昼は近くの峠を走ったりしながら、夜にはそこで延々と酒を飲む。

「俺がキャンプ張ってる間に、それぞれの予定にあわせて適当に呑みにくればいいじゃない」

という、いわば無料宴会場『かみ家』の関西出張プランだ。場所的な問題がイチバン難しいだろうけど、もし、いい場所さえ確保できれば、九州までは行けないって人でも遊びにこれるだろうし、きっと楽しい宴会ウイークになるだろうと思う。そんなプラン。

 

夢企画と言えば夢企画かもしれないが、楽しいだろう事は間違いない。俺らは呑んだくれながら、この二つの企画について延々としゃべった。特に大宴会プランは、勢い余っておーがに電話し「おめ、場所を確保してくれよ!」と、すでに発注かけてたり。もちろん、おーがもノリノリだ。

どうやら、『実現してやろう』って気合が高まってきた。

とにかく、思いついたらやってみなくちゃ気がすまない俺に、でかいチームで色んなツーリング企画してるろろちゃん、イキオイで新幹線に乗って山口に行っちゃうよしなし、『自宅にサーキット』どころか近所の地主にオフロードコース作らせちゃうmoto君と、行動力だけは定評のある馬鹿どもだ。

来年の夏は、お祭り騒ぎになること請け合いだろう。

ヒートアップした俺たちは、ガンガン盛り上がってゆく。

抱き合うmoto君とろろちゃん。ろろちゃん、目が怖いよ。

つーか、なんでこんな状況になったんだっけ?

 

盛り上がり、呑んだくれ、どれだけ楽しい時間でも、やがて終焉の時が来る。 終焉の時つーか、調子に乗って呑んでた俺が、酔っ払って眠くなってきたのだ。なのでみんなに挨拶すると、ベッドに転がり込み、そこであっという間にブラックアウト。

ろろちゃんは、遠くを見つめてナニゴトか思いにふけってたようだ。乙女チック。

 

次の日、起きてみると仕事のmoto君とよしなしはすでに姿を消していて、ろろちゃんがマンガを読んでた。「おはよー」と寝ぼけ顔で挨拶すると「このマンガ面白いねー。あと三冊で終わっちゃうの悲しいよー」とか、ろろちゃんらしいセリフにひと笑いさせられ。

さっさと着替えて出勤。

朝の国道でR1000を走らせながら、 俺は昨日の宴会やバカ企画を思い出して、ニヤリと笑った。

来年も楽しくなりそうだ。

 

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