rakに聞いた

「かみさん、マン島2008のDVDオモシロいですよ」

てなセリフで興味を持ち、早速DVDを購入してみた。その話をしたら、のりさんが「そのDVDを肴に、一杯呑（や）りましょう」と誘ってくれたので、二つ返事でOKし、当日の土曜日を迎える。終わりころにGO!!!君が治療に来たので治療し、その帰り際に笑いながら

「この寒空にバイクなんか乗って、バカじゃないの？」

「この寒空にバイクなんかいじって、バカじゃないですか？」

と、どっちもどっちなやり取りをしてから、GO!!!君を見送ってランツァをいじる。

純正のミラーの取り付け穴を使わないトライアルミラーのせいで、ブレーキの位置が気に入らなかったので、根元から折れてネジの部分だけ残っていた純正ミラーをドリルで穿（ほじく）り返し、ヤマハ逆ネジタイプのオフロードミラーを取り付けてやるのだ。

ドリルはオトコのロマン。

こんな感じで取り付けが終了したので、家に戻ってのんびりとみんなの到着を待っていると。

やっぱりイチバンはのりさん。

昼ごろ降った雪にも負けず、土産のビールをぶら下げて電車でやってきた。せっかくなので、のりさんの買ってきてくれたビールで、とりあえずスタートの乾杯だ。俺とのりさんがエビスビール、Nが発泡酒だったかな？　呑みながら俺とNの掛け合い漫才でのりさんを笑わせていると。

GO!!!君、登場。持参のウーロン茶を飲みながら、みんなで楽しくダベる。

ビデオはみんなが集まってからにしようと決めて、まずはいつもどおりの宴会。鴨鍋を突っつきながらわいわいやってると、なっこがクルマでやってきた。連絡メール入れたときに、『明日仕事だ』つーから「無理すんなよ」って言ったら、「仕事終わりに行って、DVD見たら帰ります」だと。

相変わらずキチガイ娘で、兄ちゃんはうれしいよ。

ダイエット中の（アレ以上やせたら、消滅しちゃうと思うのだが）なっこに、鴨鍋を喰わせようとして何度も断られながら、「そう言えばこのDVD、二枚組み三時間あるんだぞ」という、わりと早くに気づくべき大事なことにようやく思い至った俺たちは、今日のメイン企画であるDVDを見始めた。

とは言え、俺は仕事でお疲れモードのところに持ってきて、夕方５：３０くらいから呑み始めちゃってるので、だいぶん酔っ払い。のりさんも良い感じで赤くなってるし、GO!!!君も珍しく梅酒かなんか飲んでたので、ほろ酔い気分のご機嫌だ。

そのため、じゅんがやってきたころには、みなすでに寝に入る体勢に入っていた。

「なんだよー！　みんな寝そうじゃん。せっかく来たのにー！」

とじゅんにケツをたたかれて（もちろん、ホントに叩いたわけじゃない）、のそのそ起き上がるのりさん。俺はといえば、前の日から作っておいた黒霧島の水割りをカパカパ呑（や）ってたもんだから、いつもの通りいつものごとく、わりと撃沈寸前だ。沈没寸前つーか、むしろ戦況は敗色濃厚。

やがてAGLAがやってくるころには、ほとんどパンチドランカー状態だった（パンチ要りません）。

そんでも前回AGLAにからんじゃったのを悔いていた俺は、今回はからまずにいられた……と思う。とりあえず、Ｎ情報では「からんでないよ……たぶん」とのことなので、『たぶん』と言う若干の不安要素はあるものの、どうやら問題なかったようだ。単に寝てたって話もある。

シラフのなっことかGO!!!君はともかく、他の連中は正直、マン島ＤＶＤをきちんと見てたか、かなり怪しい感じだ。結局、二枚組の一枚目しか見てないし。だが、それはともかく楽しい宴会だったことは間違いない。ゲッタゲタ笑ってたことは覚えてるから、少なくとも俺はご機嫌に楽しかった。

呑んで喰って騒いで、いつものように楽しい宴会は続き。

やがて、明日用事のあるのりさんが「帰る」と宣言したのを機に、GO!!!君となっこが次々と帰宅していった。みなを送り出し、エレベータのところで見送ったあと、何をどう化学変化しちゃったのか、突然、玄関脇の廊下で横になり、気持ちよく眠りにつこうと試みはじめる、かみさん３９歳。

どうやら、ココの涼しさがお気に召したらしいが、どう贔屓目に見ても浮浪者。

「かみさん、なにやってんすか」

言ってるじゅんも裸足だったり。いい感じに酔っ払い。

Ｎに引きずり起こされて、しぶしぶと家に戻った後は、宴会の続きつーか、ほとんど寝るまでのカウントダウン状態。じゅんとAGLAは『首都高速ナイトビュー』と言うビデオを見始め、俺はその辺の様子をのりさんにメールしたり。つーか、このあたりでもう、AGLAも逝きそうだね。

AGLAが奥の寝床でつぶれ、じゅんは俺のＰＣでYOU TUBEのバイク動画なんかを見始めた。

ケビン・シュワンツのカッコよさを確認しあった後。

ここらで俺も、完全にノックダウン。じゅんにお休みの挨拶をして、ベッドに倒れこんだ。

次の日シゴトだったり用事があったりするのに、こんな柏のど田舎まで遊びに来てくれて、楽しい時間を過ごさせてくれたみんなに、心から感謝したい。ホントに、ありがとう！　こればっかりは決して金では買えない、俺にとってイチバンの宝物だ。

道が凍ってたり、寒くて凍えたりと、単車に乗るには少し厳しい日々が続くけど、その分、ガソリンをアルコールに代えて、俺と同じくらいバカな、最高に気持ちのいい連中と楽しく飲んだくれる。こんな休日も、走り倒すのと同じくらい、たのしくて貴重な時間だ。

何度もしつこいけど、毎度のコトながら、みんなに心からの感謝を。

そして。

今回来れなかったヒトも、もしタイミングが合えば次は是非、一緒に呑んだくれてバカ話をしよう。