「土曜日、ヒマならドイツのお土産を持ってきます」

GO!!!君から連絡が入ったので、了解しつつAGLAなんかにも連絡し、「んじゃ土曜にウチで一杯やんべ」なんて話してたら、前日になってmioちゃんから「遊びに行きます」メールが来た。かみ家の週末にはよくある、宴会のバッティングだ。

もっとも、mioちゃんとGO!!!君は既知のはずだから、まるっきし問題なし。

つーか既知じゃなくても別に問題ねーけど。

んで、土曜の診察がハネたあと、自宅でのんびりしてると、ほどなくGO!!!君がやってきた。

お土産はドイツワインだったので、甘いのが苦手な俺とNは飲まずに、「次回、甘いワインが好きな人が来たときにでも開けよう」と言う事になって、俺はビール、GO!!!君はウーロン茶を飲みながら、彼がドイツのホテルで貰ったというお菓子をツマミに 、とりあえず宴会スタート。

どう見てもキャラメルコーンにしか見えないのに、ビタイチ甘くないという逸品。

かなり俺向きのお菓子だが、スイーツ部長の異名を持つGO!!!君のお気には召さなかったようだ。んでビール一本だけ飲んで、そのあとはmioちゃんを待ちながら 、おとなしくウーロン茶を呑んでると、 なにやら俺の携帯が鳴った。発信者を確認すると栃木のバカ、銀星だ。

「かみさん、今日、お邪魔していいですか？」

「おう、GO!!!君も来てるし、mioちゃんも来るぞ」

「わかりましたー！　今から行きます」

つわけで結局、銀までバッティングして、いつもどおりの宴会だ。

二時間後くらいにmioちゃんが到着。

もちろん、肉と一緒だ。mioちゃんといえば肉だからね。

mioちゃんが、 乗ってきたオヤジさんのVTXの調子が悪いから、家に入らずそのままライコへ向かうと言うので、俺も同行してライコに顔を出した。VTXのプラグは買えなかったけど、mioちゃんは他に 、エローのハンドルとか必要なものをイロイロと買い込んでた。

俺はちゃんと我慢した（別にエラかないです）。

サクサク帰ってきたら、ようやく宴会の本番がスタート。

超、仲の悪いmioちゃんとGO!!!君。

やがてやってきたAGLAとGO!!!君も仲が悪い。

GO!!!君は気難しい頑固者だから、誰とも仲が悪いのだ。

ま、実際は単に写真を撮るタイミングの問題だったんだけどね。

今回は比較的、食い物も充実。

奥からN製ジャーマンポテト、左もN製のヤマイモ鉄板。右がmioちゃん土産のスペアリブ。

楽しく飲み食いしていると、やがて銀星もやってくる。

「おめ、何で来たんだ？」

「バイクです」

「SDRけ？」

Ｍ１０９Ｒを手放した銀には、あとＳＤＲとシェルパくらいしかバイクがないはずだから、そんな風に聞いてみたのだが、とたんに銀の顔がにやりとほころぶ。その顔を見て、もちろんピンときちゃったかみさん、 さっそくベランダに出て下を覗き込むと……ああ、あの配色は知ってるぞ。

笑いながら部屋に戻ってみんなに報告。

「なんか青白のＲ１０００らしき単車が停まってるぞ」

「ぎゃはははは！」

銀、相変わらずバカな男である。

翌日撮影した、銀のＫ２。

そっからはもう、いつもどおり絶好調の宴会。

銀の買ったＫ２の話や、AGLAが増車したＲ６の話、「隊長の次期マシンは、いったい何になるんだろう？」だの、「フューリーはいつ出るんだ？」だの、「mioちゃんのエロケットがエロい」、「ゲローあらためエローはいつ修理が終わるんだ」だの、話題は尽きる気配がない。

Ｍ「俺、明日は光回線の設定があるから、早く帰ります」

俺「んじゃ、秩父に走りに行っても、mioちゃんは来ないんだな？」

Ｍ「……いや……それなら行きますよ。そして、ウチに来てＰＣの設定してください」

俺「ぎゃははは！　ヤなこった！」

バカ話は終わることなく、酒もガンガン干されてゆく。

さらに銀、隊長、AGLAがＳＳの話をすれば、こっちではmioちゃんとＮがナニゴトか話してたり、mioちゃんがよしなしに電話をして、ヤツが出る前に俺と代わっ てビックリさせたり。よしなしをからかってるうちにいつの間にか、週末に茨城でキャンプツーリングしようって話になったり。

ダチと、酒と、ウマい食い物。そして、単車の話。最高に楽しい時間だ。

当然、mioちゃんも。

相変わらずの空き缶パレード。

翌日どこに走りに行こうかなんて言ってるうちに、メールしたマルゾーから電話が入る。

「おう、相変わらず呑（や）ってんけ？」

「おう、相変わらず呑（や）ってんよ！」

「明日、出れるぞ」

「赤城あたり、久しぶりに走りてぇな。関越で集合すんべか？」

「だったらワインディングたくさん走ろう。佐野に来いよ」

「わーった、佐野に集合な」

つわけで、翌日のツーリングも決まり、さらにご機嫌のかみさん。なんだかんだでmioちゃんが来たときのデフォ、早いうちに酔っ払ってしまい、明日のことも考えて早寝する。１２時ころだったか俺がベッドに向かう時、残りの連中はまだみんな起きてマンガ読んだりしてた。

そのあとのどが渇いて目を覚まし、４時、６時と二回ほど冷蔵庫に飲み物を摂りに起きた時は、さすがにみんな寝てた。エアコンを切って電気を消して、冷たい牛乳や野菜ジュースを 、ガブガブ呑む。これが翌日、痛恨の事件を引き起こしたのだが、それはこっちで。

予定の７時半に起きてみると、mioちゃんは姿を消していた。

「あいつ、本当に呑んだくれに来ただけなんだなぁ」

俺はmioちゃんのいない布団を眺めながら、そうつぶやいてクスリと笑った。

さーて、次はいつ呑んだくれようか。