2009.08.15 フラナガン襲来

 

歩けないので仕方なく、おとなしくウチで静養している俺に「今、甲府に居ます」と電話が入る。

中部の兄弟、フラ公ことフラナガンからだ。やつが来るとなれば、単車の話をしながら美味い酒が呑めるのは必至なわけで、しかも今日はすでにGO!!!君が来る段取りになっているから、楽しみも二倍だ。ご機嫌で待っていると、、やがてGO!!!君が現れた。

あまり酒を呑まないGO!!!君と一緒に、ウーロン茶を呑みながらバカ話をする。

やがて電話が入り、フラ公が到着。家に入ってくるなり土産の焼酎を出すフラ公に、「いーから、早いトコ風呂に入って来いよ。俺ぁもう、酒呑みてぇんだから」と、いつもの再会の挨拶をして、フラ公が風呂から上がってくるまでGO!!!君と笑っていると、ダッシュで風呂から上がってくるフラ。

よし、それじゃぁカンパイだ!

この手を見れば、『何の話をしてるか』は一目瞭然。

フラは普段から『オイルとタイアとコーナリングの話』に飢えているので、ココへ来た時はたいがい、そんな話をしている。まして相手がその手の話に熱っぽい俺と、冷静かつ正確なGO!!!君だ。フラ的には嬉しすぎてションベンしちゃう犬みたいな状態になっても仕方ないだろう。

ニューマックスの話、ケーロクの話、R1やフェーザー、GO!!!君の新しいマシンの話。

話題の尽きるわけが無い。

俺の家はとにかく。

他の全ての話題の前に、単車の話をするのがイチバン楽しいところなのだ。

そうじゃなくなったら、俺の存在価値なんてねーに等しいと、少なくとも俺は思ってる。エンジンひとつにタイアが二つついたシンプルな、そして限りなく危険で魅力的なこの乗り物に魅入られた人間だけが、俺と俺の家に存在価値を見出してくれれば、それが俺の幸福だ。

俺は自分自身と同じくらい、単車とそれに乗るバカな連中が大好きなのだ。

 

やがてmixiに出撃宣言をしていた、ろろちゃんが到着する。

当たり前のように、宴は更にヒートアップ。

呑み、喰い、しゃべる。

TVも音楽もなにもなく、ただ、単車乗りの笑い声だけが、酒の香りとタバコの煙の充満する部屋を抜け出して夜の闇に溶ける。青くさい信念や、他者を妬いたり己を蔑んだりする昏い激情からはすでに解き放たれた、良くも悪くも単車乗りとして成熟した男達と呑み語る。

自分の立ち位置を改めて確認し、その位置に喜びを感じられる、まさに至福の時間だ。

 

と、携帯が鳴った。秩父の変態ロケット乗り、mioちゃんだ。

ちょこっと話して、フラナガンと電話を代わる。するとmioちゃん、どうやら翌日の日曜日、フラ公をツーリングに引っ張り出そうとしているようだ。ま、フラ公がそんな話を聞いて乗らないわけが無いので、引っ張り出すつーかちょっと引くだけでズルズルと引きずり出てくるんだけど。

当然、行けない俺は悔しいので「おい、フラ。mioちゃんは酒で釣れば出てくるから、明日こっちに来させろ」と誘惑するんだが、フラのニューマックスとロケットIIIつったら、一緒に走って楽しくないわけが無い。さすがの酒好きmioちゃんも、釣られないで電話を切りやがった。

 

んで今度は、そのmioちゃんをネタに呑んだくれて盛り上がる。

単車に乗れない悔しさや寂しさも、こいつらとバカ話して呑んだくれていればビタイチ気にならない。俺はフラの持ってきてくれた焼酎をガブガブ呑みながら、ゲラゲラ笑い転げた。そんな暴風雨のような激しい宴が落ち着いたら、今度は穏やかな時間の始まりだ。

まったりと話をしたり、マンガ読んだり、飲み食いしたり、それぞれ好き勝手な時間を過ごす。

そんなみんなの姿を見て、俺はまた幸せになる。

 

いい加減ベロベロになってるところに、Caruma君から電話があった。

「来週中に集まって呑もうぜ」

今現在、楽しく飲んだくれてる(むしろ潰れかけてる)ところに、またこんな楽しい誘いが来れば、幸せゲージが振り切れても仕方ない。間髪入れずに「了解、俺はヒマだからいつでもいいよー」と返してご機嫌モードマックスのかみさん。ベロベロで機嫌がよくなれば、それは撃沈の合図。

ついにスイッチが切れて、ここで俺の記憶は途切れる。

この後、呑んでないGO!!!君は原付で家に帰り、ろろちゃんとフラはマンガ読んだりしながら、いつものようにそこらで雑魚寝したようだ。朝起きて、宴の後の乱雑な家の中や、ろろちゃん&フラの寝てる姿を見ながら、またクスリと笑ってしまう。ありがとう、楽しかったよ。

 

ある意味、俺の生きる糧であり、唯一、単車の乗るのと同じくらい幸せな時間。

そんな時間を持たせてくれるダチどもに、心からの感謝をささげつつ。

今回の宴も、最高に楽しく終わった。

 

さーて、脚が治るまではまだもう少し。

タイミングの合うやつは、是非、一緒に楽しい時間を過ごそう!

 

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