2009.10.24 初心

 

「レザークラフトを教えてください」

UKちゃんから連絡があり、「それじゃぁ土曜日に」と返事をしていた、その 土曜。

仕事がハネたので、治療に来ていたGO!!!君と一緒に整骨院を出る。

途中でマーちゃんの店に行くGO!!!君と別れ、マグザムでひらひら帰宅。するとUKちゃんはすでに到着していた。なので早速レザークラフトの説明をする。つっても板乗りのときと一緒で、気をつけることを説明しつつひととおりやって見せたら、後は放置と言う 、いつものスタイルだ。

んでUKちゃんがレザーやってる間に、俺は俺で好きなことをやって遊ぶ。

すると、娘とキャンプツーリングに出てるデコから電話が来た。

「コケました」

「マジ? ガケから落ちたか?」

なんて馬鹿なやり取りをして大笑いし、しばらくくっちゃべったあと電話を切る。

 

そのうち板乗りがやってきた。

ちょこっとダベってから、板乗りのウォレットロープ用に金具を探して道具入れを引っ掻き回したり、四つ編みの留め方の説明をしたりする。そのあとは、これ幸いとUKちゃんの先生役を板乗りに押し付けて、俺はビール引っ掛けながらYou Tubeで音楽聴いたりしてた。

ここらで、ビールから白ワインにシフト。ご機嫌に酔っ払ってくる。

板乗りの作業が終わったあたりで、UKちゃんも、集中力の手持ちが底をついたようで作業終了。

レザクラがひと段落したら、板乗りやUKちゃんとくっちゃべる。

ノってきたかみさん、いつものように電話を取り出し、新潟でキャンプ中のよしなしに電話。デコの失態をゲラゲラと報告したり、「新潟不倫旅行なんぞ切り上げて帰ってこい 」といじめたり。これまたいつものごとく板乗り&UKにも電話を回して、よしなしともバーチャル宴会。

デジタル宴会終了後、しばらくしてUKちゃんと板乗りは帰っていった。

 

「さて、明日は走りに行く予定だし、とっとと寝るか」と思ってるとNさん、哀れむような声で

「明日、雨みたいだよ」

「どあほう、俺が走るってのに、雨なんか降るわけないだろう」

とっととベッドにもぐりこみ就寝……っても呑んだくれた後だから、夜中に目が覚めてしまう。のどが渇いたので、冷蔵庫からウーロン茶を出して飲んでると、外からなにやらいやーな感じのサウンドが聞こえてくる。 がっかりしながら窓の外を見れば、案の定、土砂降りミッドナイト。

「あークソ、もいいや。軽くビデオでも見て、明日は午後から出かけよう」

なんて思いながら、ちょろっと見始めたのが……「HEROES」つーメリケンのドラマ。

ここで俺の運命の歯車は、音を立てて狂い始めた。

 

夜中の二時から延々と「HEROES」を見続け、気づいたらNが起きて来る。

当然、いつのまにか周りは明るい。

「寝てないの?」

「寝てないねぇ」

それでも途中、いちど立ち上がって窓へ行き、道路がまだ濡れてるのを確認した。そのまま続きを見ながら、そこらにある食い物を食い散らかし、Nにもテキトーに相槌を打ち、「なるほど、 @ねぇさんだの○木さんは、こうしてドラマに時間を食われてゆくのか」と、妙に納得する。

気づいたら、外はすでに暗かった。

このまま途中でドラマをやめると、俺は確実に寝てしまうだろう。しかし、この日はうわばんが後輩を連れて遊びに来ると言っていたので、寝てしまうわけにもゆかない。「ま、仕方ないよな」と自分にイイワケをつぶやいて、結局、シーズン1を全部見てしまった。

なんだかんだ18時間くらいかかったか。

 

シーズン1を見終わって風呂に入り、「寝ちゃならん」とつぶやきながらシーズン2に突入。

第一話を半分くらい見たところで、うわばんとヤツの後輩のY君が顔を出した。初見のY君はエストレアを欲しがってて、その件で俺が、タクに在庫をたずねたりした経緯がある。

ふたりがやってきたところでビールを引っ掛け始めた俺は、昨日の残りのワイン、焼酎と順番にシフトしてゆき、当然、順当に気持ちよく酔っ払ってゆく。エストレアだけじゃなく、色んな単車の話をし、Nがパソコンで、中古情報や任意保険の情報なんかを調べる。

俺もタクに電話して、初期費用の話を聞いたり、ついでにフューリィの話をした。

 

そのうち酔っ払ってきた俺が、「エストレアがいいんだったら、ヒョースンでもいいんじゃね?」つったら、すかさずNが「また、酔っ払っていい加減なことを」なんて抜かしやがったので、パソコンでヒョースンのクルーザを調べさせたら、写真を見たY君が「あ、結構カッコイイ」と気に入った。

俺は満足して胸を張りながら、Nに向かって「ほらみろ!」と勝利のニヤリ。

Y君が俺のパソコンでエストレアやヒョースンを調べ始めたのを潮に、うわばんとNは読書、俺はドラマの続きを見始める。いつもの『勝手気ままスタイル』にとまどうY君へ向かって「これがうちのスタイルだから慣れろ」と笑って見せた。Y君、困惑顔で苦笑い。

やがて電車の時間だかなんだかで、「それじゃ、失礼します」とY君が立ち上がったところで。

二日連続の呑んじゃうもん倶楽部は、その幕を閉じた。

レザクラにしろ単車にしろ、初心を振り返るいいきっかけになった二日間だった。

 

さて、来月半ばにはフューリィも納車されて、久しぶりのクルーザファイトだ。

初心を思い出して、楽しく、速く、走るぞー!

 

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