2010.05.02 レブステーキ

 

(注:この日は呑んじゃいないんだけど、長いので宴会カテゴリに独立させてみた)

宴会疲れでリンパ腺が腫れたりしたので、ちとおとなしくしてから、今日は今年に入って初めての外食。夜の街へ歩いて呑みに出るのは、まだちっと厳しいが、原付で出かけて喰って帰ってくるだけなら問題ないだろう。となれば行き先はひとつ。

昼ちょっと前に起きて準備をし、レブステーキまで肉を食いに。

好天のもと、NのXRと二台でのんびりツーリング気分。

 

今日は絶好のツーリング日和だね。

まだギプス付だから遠くまでは走れないけど、青空の下を走るだけでワクワクしてくる。

 

レブに着いて松葉杖を突きながら入店した瞬間、ポンちゃんの笑顔にやられる。

相変わらず人をリラックスさせる、最高の笑顔だ。

他のお客さんがいたので大騒ぎはせず、「よっ!」と入ってっていつもの席へ。するとポンちゃん、オーダーをとらないで料理を開始する。もちろん、『ポンちゃんお任せ』に依存のあるはずもなく、来てない間に変わった内装やレイアウトを見ながら待っていると、サラダとお水が出てきた。

なんてことないように見えるが、お冷はレモン水だし、ドレッシングも美味い。細かいところまですげぇ神経がいきわたってるのに、それを感じさせない気さくな雰囲気と、『いい意味での隙』は、相変わらずのレブステーキ。異常にリラックスしながら、ゆったり流れる時間を楽しむ。

やがて、Nのステーキが登場。

さがり肉300グラム。はたしてNは喰いきれるだろうか?

そしてすぐに俺のもやってきたんだが、来た瞬間、おもわず大爆笑。

さがり肉500グラム+チーズハンバーグ。正直、俺の胃袋ギリギリのサイズだ。

あっつあつのステーキにかぶりつくと、じゅわっと肉汁が染み出てくる。ベリーレアなのに中までしっかり温かく、そのままでもおいしい。ふたきれ(つってもえらい量だが)喰ってから、今度はオリジナルステーキソースで喰い、さらにハンバーグソースでも喰う。

もちろん、美味いに決まってる。

いつもならステーキを食うときに思う、『もったいないからちょっとづつ味わって』といった軟弱な心構えでは、確実にヤラれることは明白なので、気合一発、ガンガン切り裂き、ガツガツほおばって、ぐいぐい呑み込む。この瞬間、俺は肉を喰うためだけに生きていた。

やがて、ひと心地ついたところで、ふと我に返る。

うん、まだ軽く一人前は残ってる。

ハラの方はかなり満たされてきてるのに、手と口が喰うことをやめないと言えばいいんだろうか。無理して喰ってるって意味じゃなく、う〜ん、なんと言えばいいんだろう。そう、憑依されてるのだ。とり憑かれたようにひたすら、美味い肉にかぶりついて咀嚼し、飲み込んでるのだ。

『苦し美味い』つえば伝わるかな?

痛キモチイイみたいな感じ。

 

いいだけ喰ってハラが妊婦のごとく膨れ上がり。

その間に他のお客さんも帰って、ポンちゃんとまったり駄弁る。結局、ランチの時間ギリギリまで居た上に、「二足歩行祝いだよ」と、すんげぇサービス料金しか受け取ってくれなかったので、申し訳ないやらありがたいやら。帰りに2stオイルまでもらちゃったし。

Nとふたり原付をまたいで、見送ってくれるポンちゃんに手を振ったら。

ぽんぽんに張り出したおなかを抱えて、のんびりと走り出す。すり抜けもせず、クルマの後ろについてチンタラ走りながら、バカ美味めぇステーキを腹いっぱい食ったシアワセと、おもしれぇダチとの会話を楽しんだシアワセをかみ締める。んで、てめぇの固められた脚を見ながら

「生きててよかったな」

俺はメットの中で小さく笑った。

 

単車に乗ったら、怪我しないで、生きて帰ろうぜ。

 

 

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