2010.07.25 柏まつり
なんで『笑ってる?』じゃなく、マーマレの方で書いてるかは、読めば判明する。
朝っぱらからの酷暑で、すでに単車で出る気なし。 あまりの暑さに、水シャワーでも追いつかないから、風呂に水を溜めて、『ハッカ油』を数滴たらす。調べてみたら『ハッカ油とミントオイルは違う』ようだが、よくわからん。『ニホンハッカの精製油』って認識でいいんだろうか。ま、知ってたからナニって類の話だし、テキトーでいいか。 溜めたハッカ水風呂に、携帯いじりながら30分ほど浸かってると。 うん、寒い。 「冷たくて気持ちいい」とか、「涼しくなったなぁ」じゃなくて、明らかに寒い。 軽く震えながら風呂を出て、すっかり汗の引いたサラサラお肌のかみさん。ごろんと転がって、「さて、ちっと休んだらマンガ喫茶にでも涼みに行くか」なんてつぶやき、目を閉じる。目を開ける。あれ? なんか太陽の角度がおかしいね。ナオミ、今、何時だ? 「2時過ぎたよ」 「ディアボロかっ!」 キングクリムゾンの能力発動。時間が消し飛んだ。
消し飛んだ時間は元に戻らない。 ならば、残った時間を有意義に使おうつーわけで、柏まつりへ行くことにする。刺すような陽光の中をチンタラ歩いていると、駅前の道路は封鎖され、浴衣を着た女の子が歩いている。が、さすがにコレだけ暑いと、客の出は少ないようだ。夕方からが本番なんだろうね。
ま、出が少ないといっても、そこそこの人出はある。
力尽きてしまう前に、 とりあえず、ぶらい庵へ向かおう。 ぶらい庵の前ではオーナーのテラシマさんが、生ビールと自家製枝豆の屋台を出店してた。
アイサツして生ビールと枝豆を買い、ぶらい庵の屋台裏で呑む。 生ビールが一杯あるだけで、クソ暑ささえも『ビールを引き立てるつまみ』になる。ナオミとバカ話しながら軽く一杯やっつけたら、テラシマさんに、「また、あとで来ます」とアイサツして、メイン通りへ。ビール、焼きソバ、イカ焼き、お好み、たこ焼き。定番屋台を冷やかしつつ歩き。
厚木白コロが売ってたので、流行の『食べるラー油』をかけていただく。
ナオミさん、ご満悦。
ケバブも売ってたが、暑くて喰う気にならん。いいからビールもってこい。
型ヌキ。いまだにあるんだね。
子供神輿(みこし)を皮切りに、お神輿が出始めたので、それを眺めながら歩く。
ビシっとキメたおかあさんが、子供づれでお囃子を演奏してる横で、おっかないお兄さんがガンガン神輿を担ぎ、別々のハッピを着た女の子たちが、すれ違いザマに鋭くにらみ合ってたり。 陽気で、暑苦しくて、ちょっといかがわしい祭の空気に、俺も浮かれてくる。
と、普段は駐車場になってる場所で、フリーマーケットをやっていた。 「何か、オモシロいもの売ってっかなぁ」 売ってた。
屋根つきバイク。ヘルメット不要って書いてるから、三輪だったかも。覚えてない。
ニンジャとか三輪とか。 ナオミは「10万円だって、安いねぇ」とか騙されかけてた。安くねーっつの。俺、このニンジャさんざん見たもん。昔、マルゾーがいいだけ買ってたから。かなりの型落ち、それもナナハン。足元のアンチノーズダイブシステムが、言ってるよ。「だんな、オイラぁ安いですぜ」って。
それよりも、俺的にはむしろコッチがシビれた。
CBXのクルーザカスタム。ガンシブ。もちっとキレイだったらヤバかった。呑んでたし。
フリマを(笑い的な意味で)堪能したら、もちっとそぞろ歩く。 広島焼きの屋台があったので、ナオミに買ってきてもらって喰ったら、久しぶりに『俺の知ってる広島焼き』だった。高校生のころ、部活の帰りに喰ってた広島焼き(モダン焼き)は、こういう粉の多い、喰い応えのあるモノだったのに、社会人になってからはとんとお目にかかってなかった。 「なんか、思いのほか粉が多いね。広島焼きってもっと、オムライスみたいに……」 「大バカものっ! コレこそが、本当の広島焼きだ! 粉部分の薄いのはウソモンなんだ」 「それが本当の広島焼きなの?」 「高校のころは、こういうのを喰ってたんだ。ま、店の経営者は大阪人だったけどな」 「ダメじゃん」
バカ話しながら歩いていると、ナオミがスモークドターキーを見つける。 買いこんで喰ってみると、コレが意外に美味い。スモークされててジューシーさに欠ける分、しっかりと肉にうまみが凝縮してるかんじ。ケンタッキー的な美味さと言うよりは、スモークドベーコンとかスモークドサーモン的な、まさにスモーク肉らしいみっちりした美味さ。あたりまえだけど。 あわてて戻り、もうふたつ買ってきた。 んで、またぶらい庵の所に戻り、テラシマさんと料理長に、「オミヤゲだよー」とターキーをあげつつ、生ビールを買って呑む。ターキーの屋台で買った焼きソバをツマミに呑んでいると、ぶらい庵のフロアの女の子がやってきた。この子は『ぶらい庵スタッフ歴』がイチバン長いんだそうだ。
自分の描いた絵を、友達に見せてた。チラ見したら、えらい上手かった。 あと、この娘はめちゃめちゃアニメ声なので、そのてのが好きなヒトにはたまらないハズ。 俺? 俺も嫌いじゃない(*^▽^*)b
ビールを飲み終わり、テラシマさんにアイサツして歩き出す。
すると、路上でジャズのライヴをやってるのにぶつかる。
女のヒトのサックスってカッコイイよね。暑そうだけど。
しばらくジャズを聴きながら呑んでると、ビールがなくなった。なので、帰りながら角のタバコ屋のところでカクテルを買う。俺はピナカラータで、ナオミがフローズンダイキリ。ピナカラータはココナッツミルクが甘すぎたかな。ダイキリは普通に美味かった。俺もダイキリにすりゃ良かった。 最後に、サザエのつぼ焼きとイカ焼きそばを買って帰る。 帰り道でたくさんのヒトとすれ違った。みんな日が沈んできたこれから、ゆっくりとまつりを楽しむんだろうね。コンビニで氷をふた袋買って帰り、ウチの祭りは家の中に場所を移す。またも水風呂に使って充分に涼をとったら、 なんか気合が乗ってきたので、バーごっこを始めた。 『マーマレード・バー』の開店だ。
まずはマーマレードクーラー。 要するに大量の氷と梅ワインだね。
もっともコレは、まだまだ最初のつかみ。 天才バーテンダー(要出典)かみさんのウデの振るいどころはこれからだ。
カシスウーロンと、ミントジュレップ。ミントジュレップは、ミントがなかったので『ハッカ油』を数滴たらしてみたら、これがまた、もうゴキゲンに大失敗。そりゃ油たらしちゃったら不味いに決まってるわな。仕方ないから、鼻つまんで全部呑んだけど。
グラスホッパーもどき。クリームリキュールと抹茶リキュールでつくった。クソ甘い。
懲りずにクリームリキュールと、紅茶リキュールと、ウーロン茶。 近来まれに見るほど、恐ろしく飲む気の起こらない色合いだが、味もキッチリ不味い。 俺にはバーテンダー的なセンスが、イチミリもないってことがわかった。
いいだけ作って呑んでるうちに、なんとなく酔っ払ってきて、バーごっこはこの辺で終了。 ナオミは寝こけ、俺は『水曜どうでしょう』や『タイタニア』、バイク動画なんかを見ながら。 のんびりとした休日を過ごしましたとさ。
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