2010.08.09 花火大会&後夜祭(コクリコ・プラット編)
レブステーキから帰ってきたら、夕方の花火に備えて、まったり休憩タイム。
『ネット廃人・鬼女』は、たぶんゲーム。
『拉致されてタコ部屋に押し込まれたアジア娘』は、マンガ通読。
すると、夕方近くかな。ピンポンが鳴って、しんごがやってくる。
相変わらずの軽装。『Tシャツ短パン』のR1だと思ってナメてると、消される。 でも、プロテクタ入りは着た方がいいと思うな個人的には。長いこと付き合いたいからね。
しんごを入れて家族五人、軽く呑みながら花火を待つ。 つっても、今晩泊まらずに帰るなっこと、呑めないGO!!!はジュースだけど。
やがて、ドンドンと花火の音が聞こえてきた。 それぞれ飲み物や灰皿、携帯なんかを持って屋上へ河岸を移す。
屋上は風が吹いてて、昼間の暑さはドコへやら。 「だから、今日は涼しいって言ったじゃないですか」 「ちげーよ、今日じゃなくて『今』が涼しいんだよ。日中は暑かっただろ」 「暑かったですね」 「なんだよ、しんごー!」 いや、しんごは悪くねーから。
手賀沼の花火大会は、不況のあおりで去年は中止だった。 それじゃぁ寂しいってんで、寄付が集まって、今年は無事に催された。 『不況でも、いや、不況だからこそ、花火くらいは』って気持ちが集まったんだろうね。
一時期は、前日から場所取りし、上がってるすぐ下で見物してたコトもあった。 だが、『交通規制が入るので、早目から行かなければならない→暑いので待ってる間に酒をしこたま呑む→泥酔しちゃって花火なんかどうでもよくなる』というコンボで、毎年、直下にいるのに見てないという哀しい現象に悩まされ、フツーに家で見るようになった。
花火を見ながら、俺とGO!!!としんごは単車の話、ナオミとなっこは女同士でなんか話してた。
また来年もやってくれるといいなぁ。ちょっとくらいなら寄付するから。
花火が終わって部屋に戻ってきてからも、そのまま宴会は続く。 とは言え、すっかりまったりモードな上に、狂乱の主役なっこが呑んでないから、比較的穏やかないつものカンジだ。マンガ読んだり、パソコンやったり、寝たりしながら、ダラダラと過ごす。俺とGO!!!としんごの三人は、翌日のツーリング先を相談したり。 「どこ行こうかね」 「どこでもいいですよ。久しぶりにかみさん、GO!!!さんと走れるんだし」 「ボクはSSとはツーリングに行かないよ」 「でた、イジワル言わないでくださいよ」 「だって、先週、かみさんと走りに行く予定立てたのに、全然覚えてないんだもん」 「わりい、わりい。でも、泥酔した俺に覚えてろってのは酷だよ」 「いいです、ボクはひとりで南伊豆に行って来ますから」 「暑そー! 死んじゃうぞ」 「北茨城あたりですかね」 「う〜ん、栃木あたりでもいいなぁ」 「栃木なら、面白い道がありますよ」 「なにー! どこどこ?」 なんだかんだ、三人で栃木を走ることになる。一応、マルゾーにも声をかけてみたが、返事は来なかった。ま、結果的には来なくてよかった。なんでかは置いといて、俺はこの日、仕事の書類なんかを持ってくる関係上、フューリィで帰ってきていた。 が、このふたりと走るとなれば、いったん整骨院へ行ってケーロクに乗り換える必要がある。 「えー、フューリィでいいじゃないですか、ニヤニヤ」 「ボクはゆっくり走りますから」 ほら、乗り換える必要があるだろ?
俺だけ三十分早く起きて、ケーロクを取って来るという話が決まったところで。 仕事疲れのある俺としんご、早寝習慣のあるGO!!!の三人は、さっさと床についた。ナオミとなっこはお互い好きなことをやったり、ふたりで話しこんでいたようだが、俺は眠いのに寝れない変な精神状態になってたので、その辺のことは知らない。 そのうち、なっこが書くんじゃねーかな? 三人めでたく寝こけたところで、マンガを読み終わったなっこは帰って行ったようだ。 妹よ。 長旅に出る前に、もう一回くらい会えるといいね。
翌朝。 ふたりより三十分早くセットした目覚ましを無意識にとめて、いっそ華麗に二度寝。キッチリカッチリ寝坊して、八時半だかに目を覚ました、かみさん40歳。そろそろと隣の部屋に行ってみると、しんごもGO!!!も寝こけてる。ほっと胸をなでおろし、小さな声でつぶやく。 「ああ、よかった。みんな寝坊したんだな」 「起きてましたよ。俺も、しんごも」 「起きたら、GO!!!さんが、『かみさん起きてる?』聞くんで、『寝てます』って答えたら、GO!!!さんもそのまま寝ちゃったんで、『ああ、寝ていいんだ』と思って、俺も二度寝しました」 「ありゃ、そうなんだ? や、申し訳ない」 つわけで、三人寝坊じゃなく、純粋に俺の寝坊で栃木ツーリングは中止になった。そのままダルダルすごしたあと、昼前くらいに飯を喰いに行こうという話になる。久しぶりに、焼き肉でも喰いに行くかと近所の焼肉屋まで、みんなで歩いた。
まずは上タン塩で軽くタイアを暖める。
それから男三人は、ランチメニューのカルビ&ハラミセット。
ナオミはホタテやロースなんかの入ったレディースセット。 そして当然、俺の大好きな。
ホルモンセット。前は壷漬けになってたんだが、いつの間にか皿に盛られるようになってた。 焼肉を食いながらビールを呑み、バカ話をしつつのんびりと過ごす。栃木行きは俺のせいで中止になっちゃったけど、こんな時間もたまには悪くない。いや、GO!!!とナオミと三人ならしょっちゅうだけど、しんごとこうして飲み食いして歩くのは、実は初めてだったりするのだ。 家では散々、呑んでるんだけどね。
いっぱいになったハラをさすりながら家に戻りつつ、歩いてる間もバカ話。 焼肉屋や行き帰りの道中、しゃべって笑ってしてるうちに、そう言えばしんごはビール好きじゃないかという話になる。そして、柏でビールの話となれば、必然的に『コクリコ』の話になるのは仕方ないだろう。常時100種類くらいのビールがある上に、夕方からのハッピータイムまであるのだ。 ハッピータイムってのは、つまみ一品頼むとビールがすべて半額になるシステムだ。 「んじゃよ、夕方はコクリコに行くべ」 「いいですね」 「あ、でもGO!!!は呑めないからツマンネーか」 「食べ物もおいしいから、大丈夫じゃない?」 「大丈夫です」 てなわけで、焼肉屋から帰ってきたら、またゴロゴロダラダラ。 最近GO!!!が、「この家のダルダルビームにやられて動けなくなる」とかシツレーなセリフを吐くが、まぁ確かに、『みんなで転がって好き勝手やりながら、夕方呑みに行くまでの時間をつぶす』てのは、ダルダル以外のナニモノでもないわなぁ。 ある意味、『正しい休日の過ごし方』と言えないこともないと思うけど。
夕方になり、ハッピータイムがやってくる。 四人でチンタラ歩きながら柏の街に繰り出すと、一直線にコクリコへ。扉を開けた瞬間、いつもと違う雰囲気に、ちょっとビックリした。団体の予約客がいるらしく、日曜の夕方だってのに、えらい繁盛っぷりなのだ。仕方なく四人でカウンターに座る。 んで、テキトーにつまみを頼んでから、それぞれ好きな飲み物を注文だ。 つってもGO!!!は呑まないから、ジンジャーエールなんだけど。
俺はベルギービールのパトラッシュ。 ラベルにあるように、フランダースの犬だ。ネロがゴキゲンに可愛くないけど。 味はフツーに呑みやすいブラウンビール。
ナオミも同じくベルギービールの、La Cré Tonnerre。読み方はわからんがラムの入ったビール。 こっちはベルギーらしく、甘かった。 しんごはなんだったか忘れちゃったけど、生ビールを注文してた。そのあとふたりで、ギネスの生とエビスのクリーミートップを注文して呑み比べた。ギネスはもちろん、ローストの苦味が香ばしいいつもの味だし、エビスクリーミートップは、黒としてはマイルドで呑みやすい感じ。 最初に呑むならクリーミートップで、じっくり飲むならギネスかな?
やがて、席が開いたので、テーブルへ移動する。
俺はフランスのテキーラビール、『デスペラドス』。ナオミはベルギーのフルーツビール。しんごは、色んなビールを注文して、嬉しそうに飲んでた。その顔を見て、俺も嬉しくなる。となれば当然、俺の大好きな店に連れて行きたくなるってのが人情だ。 「しんご、俺の行きつけのバーがあるんだが、そこで飲まないか?」 「いいっすね、行きましょう」 「あそこなら、GO!!!もノンアルコールカクテル呑めるよ」 「バーって行った事ないんですよ。行きます」 つわけで、またまた柏の街へ。 と。 突然、ナオミが叫ぶ。 「ああー! 生で初めて見たー!」
ナオミさん、初めて痛車を見る。
行き先はもちろん、『かみかし』でおなじみの柏最強バー、プラットだ。 とりあえず、『今日のフレッシュフルーツ』のなかから、巨峰でナオミに長いのを。俺としんごには短いのを。んで、バー初参戦のGO!!!には、モモとオレンジのノンアルコールカクテル。今日はマツモトさんがいなくて、スガワラ君と新人のヒロオカ君だけだったので、カクテルはスガワラ君一人で作る。 それが、どういうことか? そう、スガワラ君イジメの時間ということになるのだ。「さーて、今日もスガワラ君を困らせるぞー!」と、ダメな宣言をすると、スガワラ君、苦笑しながら「お任せください」と答えてくれた。いや、実際はそんな意地悪なんてしないけどね。 そんなには。
プラットの落ち着いた雰囲気のなかで、色んな話をする。
俺はもう、楽しくて楽しくて、カクテルが短いのもあいまって、カンカン杯を干してゆく。
これはプラットつーかマツモトさんオリジナルのカクテル、ベリーのミルフィーユ。 甘いのが好きなGO!!!が飲めないのは可哀想な感じ。ヒトクチ呑んだナオミやしんごも、ビックリした顔をして、「あ、ホントにミルフィーユだ!」と笑ってた。 興味が出たので、レシピを聞いたら、
使ってる酒の中に『卵黄のリキュール』があって。 「そんなリキュールがあるんだ? レシピ的には結構あるの?」 驚いてたずねると、スガワラ君は小首をかしげながら、「いや、それほどは」と答える。 それを聞いた瞬間、ニヤっと笑ったイジワルかみさん。 「じゃ、卵黄のリキュールでもうひとつ」
やがて、出てきたのは、これも甘ぁーいカクテル。
紅茶プリン。 「あ、ホントだ。ホントに紅茶プリンだ! しんご、呑んでみ」 「……あぁ! すげぇ、本当に紅茶とプリンだ!」 「……ふふふ……ホントだ……」 「な、しんご。ここ楽しくね?」 「おもしろいですね」 「GO!!!も、こっちの方が色々呑めていいでしょ」 「なかなか飲む機会ないですからね」 ふたりがプラットを楽しんでくれて、俺もすごく嬉しくなった。
プラットでいいだけ呑んだくれたら、さぁ、家に帰ろう。 相変わらず四人で歩きながら、案の定、途中で『ラーメン屋に寄る』とか言い出した俺と、それに引きずられそうになったしんごを、ナオミがいつもの調子で上手にいなし、家につれて帰る。結局、俺はカップヤキソバ、しんごはナオミがゆでたソーメンを喰った。 ラーメン食ってたら、ゼッタイ後悔してただろう。 ここは素直に、ありがとうと言っておこうか(すでに素直じゃありません)。
なんだかんだ、金曜の夜から、土曜、日曜と三日間。 呑んで喰ってしゃべりまくった、楽しい楽しい宴会だった。 走るのも楽しいし、こうして呑んだくれるのも楽しい。何度いっしょに呑んでも、『また、こんな時間を持ちたい』と、思わせてくれる連中だ。面と向かっては言いづらいから、こうしてこんなところに書くけれど、俺はおまえらと会えて本当に幸せだと思ってる。
また、俺の呑んだくれに付き合ってくれよな!
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