2010.11.20 充電
土曜は半日仕事。 黙々と真面目に働いてると、ごめんウソだ。相変わらずベラベラしゃべりながら仕事してると、しんごのR1がやってきた。「腰が痛いです」つーんで治療してたら、GOとナオミがやってくる。仕事がはねてからちょっとダベり、GOとナオミは二ケツでタクの店へ、修理を依頼してたXRを取りにゆく。 俺はユリシーズの外装交換。 頼んでおいた『メリケン製の外装』が到着したのだ。 しんごとダベりながら、ものの十分くらいで装着完了。
新型ハヤブサ以来、久しぶりの白。 新品なので、俺のとは思えないくらい綺麗。夏になれば、この白外装が本領発揮して太陽光線を跳ね返し、ロングツーリングが楽だろう。取り付けが終わったところで、ちょうど出てきた大家さんのムスコ、やっちゃんと三人でちょこっとダベってから、しんごと裏道で柏へ帰る。
途中、県道8号(船取線)を、クルマの後ろについてチンタラ走ってると。 ばびゅん! なんか青い原付に、えらいイキオイでぶち抜かれた。 「ぎゃはははっ! GOじゃねーか」 ナオミをタクの店まで送り届けた足で、先に帰ってきたのだろう。笑いながら信号待ちで追いつき、そこから俺が前に出て裏道へ。いつもの通勤コースだが、まだ明るいのでペースはちょこっとだけ高め。クソ狭い生活道路をグネグネと、気持ちよく曲がりながら走っていれば、 ミラーにはしんごとGO。 久しぶりに連中と走るのが、なんだかえらく楽しくて、俺はゴキゲンでユリシーズを振り回す。SSだとトラクションが掛けづらいこんな道も、ビューエルにはもってこい。アクセルオンで旋回する、コーナーのひとつひとつがたまらなく楽しい。 「なはは、なんだよヤルじゃん、この足」 車高が下がってサスのストロークが少なくなった分、オフ足のような大げさな挙動や『操ってる感』はないが、地べたに吸い付くように曲がってゆくその感覚は最高に気持ちいい。『SSに比べたら速度は出てないけど、アドレナリンは出っ放し』とでも言えばいいかな。 ユリシーズは気持ちよく曲がってくれるし、後ろにはしんごとGOが居るしで、ニヤけてくる。 「へへへ、なんか久しぶりだな。楽しいな」 ご機嫌に走って、あっという間に自宅へ到着。
「かみさんGOさんと走るの久しぶりだから、楽しかったです」 しんごも似たようなことを思ってたようで、それもうれしかった。 こんだ、もちっと遠くまで走りいくべ。
モノトーン・ストリートファイター。正直、ベタ惚れだ。
家に着いたら、いつものようにダルダルしながらバカ話。 「しんご、ビールでいいか?」 「え、昼間ですよ? いいんですか?」 「あんだ、どっか行くんけ?」 「いや、行きませんけど」 「んじゃ、よかろうよ」 昼間っから、宴会スタートだ。
こないだ買ったクッションは、かなりの優れもの。 赤丸の部分にカポっとアタマがはまった瞬間、ビタイチ動けなくなる悪魔のクッションだ。案の定、使って数分でGOから、「これ、幾らでした?」とお褒めの言葉が出る。引きこもりダメ人間アイテム集めさせたら、ナオミさんに勝てる人間はいない。
やがてタクんとっからナオミも帰ってきて、三人でビール(GOはもちろんウーロン茶)引っ掛けてると、俺の携帯がなる。「誰だ?」と着信を見ると、松戸のステーキ王だった。「おや、ポンちゃんだ。どうしたんだろう?」と思いながら電話に出てみると。 「おつかれちゃーん、かみくん今、なにしてんの?」 「おつかれー! ビール引っ掛けてる」 「えぇ! もう呑んじゃってんの? ダメなオヤジだなぁ。ライコ行こうと思ったのに」 「今、GOとしんごが来てるんだよ」 「あ、そうなの? んじゃ、あとで行くよ」 てなわけで、ポンちゃん参戦決定。
「明日のツーリング、かみさんも行きましょうよ」 しんごの言葉に、肩をすくめるかみさん。 「う〜ん、ユリシーズがなぁ。まだ何があるかわかんねーから、メイワクかけても悪りぃし」 するとGOが 「ボクは亀石まで行きますよ。そこから別れて、南伊豆に干物を買いに行きます」 「なはは、干物の買出しかよ。俺は独りでビーフラインでも行って来るわ」 ケーロクで走りに出るよりユリシーズを完成させたいって段階で、俺の惚れっぷりが伝わるだろうか。
そんなこんなしてるうち、ポンちゃんがやってくる。 「おつかれちゃーん!」 「おー! ひさしぶりー!」 ポンちゃんも加えてバカ話してると、茨城の原子力ダメ人間、うわばんがやってきた。 「かみさん、誕生日プレゼントです」 言いながら出されたのが、
激烈にバカなタイヤキ。 大笑いしながら、ケーキを切るように切り分けて、みんなで食べる。 それからはいつもどおりの宴会だ。
しんごが持ってるのは、切り分けたタイヤキ。GOが頬張ってるのも。そんでもってポンちゃんは、右のストーブの上にタイヤキを乗せて焼いている。なにやってんだとツッコむと、「なに言ってんの。カリカリして美味しくなるんだよ」つーんで、ヒトクチもらって喰ったら、マジで美味かった。 やがて夕方になり、仕事のあるポンちゃんは帰っていった。 相変わらずの爆笑王っぷりだったよ。 また近いうち、一杯やろう。
さて、それじゃ俺らも、晩飯を喰いに出ようか。 と。
セクシャルGOは、お出かけ用にペティギュアを塗る。 「爪が割れたから補強してるだけですよ!」 おしゃれには気を抜かない男なのだ。
GO、しんご、うわばん、ナオミ、俺の五人で向かった先は、『ブーフーウー』。 洋風の居酒屋で、この間のユルベルトの時に行った『ピーカーブー』の姉妹店だ。ピーカーブーは日本中の地ビールが置いてあったが、ココは世界のビールが置いてある。もっとも、世界のビールといえば『コクリコ』が最強だから、近くに住んでるのに今まで来たことがなかったのだ。
店内は落ち着いてて、思ったより浮ついてなかった。若い子が多く入ってるイメージだったから、もっとヤカマしい店だと思ってたけど。スタッフの対応も良くて、これはピーカーブーと同じく、評価が高いポイントだ。まあ、俺ごときダメ人間が、『何を偉そうに評価だ』って話もあるにはある。
初めての店なので、みんなでワイワイとメニューを吟味する。 フードメニューはどれも美味しかったし、世界のビールも種類が豊富で楽しく呑めた。値段はソコソコ張るけど、雰囲気もよく、ゆっくりとビールを堪能できる。ま、金の話するならやっぱり、コクリコの『ハッピータイム(フード二品で世界のビール半額)』が最強だけどね。 ただし、ブーフーウーのいいところは、『プラットと同じビル』だってこと。 喰って呑んでエンジンがかかったら、そのまま二階のプラットへ出撃できるのだ。
当然、みんなでプラットへ。 もっとも、土曜日はさすがに混雑してるので、二三杯楽しんだら早々に退散する。
途中でコンビニに寄って、テキトーに食い物を買い込み。
帰ってタイヤキの残りに手を出す俺。そしてもちろんお約束、カップラ二個食い。
落ちかけてるナオミ。 GOは明日のために家に帰った。呑まないと、これが出来るからいいよね。 しんごはカップラを喰い。
うわばんは漫画。奥ではもう、しんごが携帯見ながら落ちかけてるね。 いいだけ喰ったら眠くなったので、そのままベッドへ向かったところで、本日の呑んじゃうもん倶楽部は終了。別に『宴会やろう!』って集まったわけじゃなく、なんとなく始まってなんとなく呑んだくれ、バカ話して笑いあった、穏やかで楽しい夜だった。
ここんとこ季節の変わり目らしく、仕事が思いっクソ忙しい。 なので、ちとシケた話だが、身体がしんどくて仕方ない。結局、日曜日もビーフラインどころか単車にさえ乗らず、ほとんど寝てたくらい。だけどこんな風に、気の置けない連中と呑んで楽しい時間をすごすと、精神的にはホント充電される。 テンション下降気味だったのだが、ちょっと元気が出たよ。 みんな、ありがとね。
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