エンカイレポート

呑んじゃうもん倶楽部

2011.08.27 タンクトッパーズ

 

土曜の仕事がハネるや否や、アズスーンアズ帰宅。

シャワーを浴びたあと、いつものようにジンベエを着ようとして、大事なことに気づいた。「そうだ。mioちゃんが来るならタンクトップ着なきゃダメだろ、礼儀として」 と、あわててタンクトップに着替える。それから、夏ツーリングのレポートを書いていると、午後二時ころだったか、

「ただいまー!」

mioちゃんがやってきた。

「走り出したら雨が降ってきたんで、カッパを着たら、秩父を出たとたんに止むんですよー」

と、俺にアサッテな文句を言いながら、当然のように。

タンクトップ化。

 

そしてクーラバッグから、オミヤゲのmio肉&ろろちゃん用スイーツ&マイビール。

写真手前、俺が持ってる緑の野菜は、mioちゃん自家製のオクラ。

 

とりあえずロクなツマミもないまま、mioちゃんとふたり、カンパイして呑(や)りはじめる。

「かみさん、ろろちゃんのビデオ見せてくださいよ。かみ家バージョンのやつ」

「おう、もちろんだ! えーと……もう、何がどこに行ったやら……あった、これだ」

つわけで、ろろちゃんの作ったDVDを鑑賞しながら、呑んだくれてバカ話してると、メールが入った。松戸のカスタム王、ユウヒからのメールで、「今日は友達と会うんだが、その前にmioさんにくじら(ユウヒの愛機、ハヤブサフェイスM1800R)を見せに行く」とのこと。

もちろん快諾。むしろ歓迎。

んでユウヒのカウルマウントの話から流れで、ロケットスリーのカスタムの話をしてると。

ヴォン!

階下にエンジン音が聞こえる。

「お、誰か来た」

mioちゃんとふたりで下へ降りて行くと、ハヤブサカウルのM1800Rじゃなくて、ハヤブサそのものが停まっている。降りてきた人には見覚えなかったのだが、「ロケットスリーの横に停めてんだから、きっと関係者だろう」と思い、探るように質問した。

「あの……俺の関係の方ですよね?」

言った瞬間、相手が驚いたような顔で俺を見た。

その正面からの顔を見て、遅ればせながらようやく、この人物の正体に気づく。

「こ、こう兄ぃ! こう兄ぃじゃねーすか! えぇ? なんで?」

「かみさん非道いなぁ、顔、忘れてるよ」

「いやいやいやいや! 俺、悪くねぇですよ。こう兄ぃ、別人じゃないすか!」

ボブさん経由で知り合った、『リーゼントパーマに紫のサングラス、どっから見ても完全無欠の悪い人』だった、神奈川のハヤブサ乗り『こう兄ぃ』が、いつの間にか更生(笑)して、すげぇ一般人っぽくなってたので、まったく気づかなかったのだ。

「なんだ、せっかく内緒で顔出してビックリさせようと思ったのに、あんまり驚かないなぁ」

ダブルサプライズで、ビックリする機能が壊れちゃいましたよ。

 

「いやぁ、ずっとこうさんに会いたかったんですよ」

「やあmioさん、はじめまして」

要するに、mio公の仕込みだったわけだ。

 

一般には出回ってないパーツ満載のハヤブサ。

俺も乗らせて貰ったことがあるけど、特にしなやかな足回りが秀逸で、ハヤブサの域を超えてる。パフォーマンス的に高次元でバランスした車体を、あえてビートルバッグやアップハンのクルージングスタイルでまとめた、まさに大人のハヤブサだ。

こう兄ぃも交えて、宴会はリスタート。

「はい、かみさんオミヤゲ」

そう言ってこう兄ぃが差し出したのは、生シラスと釜揚げシラス。わざわざ朝市に行って、相模湾の捕れたてを買ってきてくれたのだ。さっそく、ひとパックづつ開けてつまんでみる。瞬間、口の中に広がるシアワセな味。さすがに鮮度のいいシラスは美味い。

「コレはダメだ。喰ったらハラを壊す。mioちゃんはゼッタイ喰わない方がいいぞ」

「またー!」

笑いながら食った瞬間、「なにこれ、うっめぇ!」と騒ぐmioちゃんに、こう兄ぃもニッコリ。

「こりゃあもう、はじめましょう。かみさん、ラム肉焼くからタレを用意して」

「シラスうめぇ、日本酒が欲しいなぁ……ってなに? タレ? えーと、コレじゃダメ?」

「ラム肉に塩ダレですかぁ? ラム用のタレないんですか?」

「あーも、うるせぇな。んじゃ今、日本酒を買いに行くついでに買ってきてやるよ」

歩かないかみさんも、酒のこととなれば例外、サンダル引っ掛けて買い物に出た。

 

帰ってくると、すっかり仲良く話し込んでる、こう兄ぃとmioちゃん。

嬉しそうに話をするmioちゃんの顔を見ながら、俺はイジワルを言う。

「こう兄ぃ、あんまmioちゃんを甘やかしちゃダメですよ」

「ひゃははは! そうなの? それじゃ俺もmioさんをいじめた方がいいか」

「かみさん、やめてー! こうさんだけが、俺を甘やかしてくれるのに!」

バカ話しつつ焼肉の準備をして、レッツラム肉!

うんごめん。

えらい美味かったから、写真を撮ってるヒマなかった。

オクラもすげぇ美味かったよ。

 

そうこうしてるうち、ろろちゃんがやってくる。

こう兄ぃとはお初だが、ミクシィの方で絡んでるから、そんな感じはしない。バカ話をして笑いあっていると、今度は茨城からPOPOさんが駆けつけてくれた。山賊宴会で何度も呑んでるからイメージなかったのだが、実はPOPOさん、俺んちは初めての登場なのだ。

改めて乾杯し、ゲラゲラ笑ってると。

ナオミも帰ってきて、第一弾のメンツがそろう。

 

何度も会ってるとは言え、こう兄ぃとPOPOさんは柏宴会場のデビュー戦。

初顔がいるときの俺やマル、ナオミの基本姿勢は、『ののしりあい』だ。今回の場合は、場になじんでもらうというより、ナオミと言う人間を手っ取り早く紹介する意味合いが強かったかも。そして、そのイケニエとなったのは、もちろんmio公に決まってるわけで。

「ナオミさんとはもう、友達になったんですもんね」

「うるさいよ、mioちゃん。mioちゃんは酔っ払うと話が長いんだよ」

「ちょ、非道い! かみさん、ナオミさんが非道いコト言いますよ」

「ごめん、ちょっとナニ言ってるかわかんない」

「か、かみさーん」

「ぎゃはははは!」

涼しい風が入る開けっ放しの玄関から、バカ笑いが流れ出してゆく。

 

美味い酒、美味いツマミ、ダチの笑い声。

至福の時間が過ぎてゆく中、玄関に人影が見えた。

「おー! おかえりー!」

ユウヒとパンダちゃんも遊びに来て、宴(うたげ)は更にヒートアップ。

このとき、呑んで暑くなったのか、POPOさんがシャツを脱いでタンクトップ姿になってた。そして俺とろろちゃんも、やってきたユウヒもタンクトップ。mioちゃんは言うまでもない。その絵を見てろろちゃん、「秩父のタンクトップウイルスが蔓延してる」と言い出し、みんな爆笑。

ものすげぇ繁殖力だぞ、タンクトップウイルス。

こう兄ぃが大笑いしながら、「俺だけTシャツじゃん!」と言うので、「こう兄ぃ、俺のタンクトップ売りましょうか?」などとバカ話しながら、変態集団『タンクトッパーズ』は、上腕二頭筋をむき出して、ゲラッゲラ笑い続ける。ホント、バカにつける薬はねぇって話だ。

ま、治す気なんざサラサラねぇから、クスリいらねぇけど。

 

と。

こう兄ぃが、「オミヤゲの油そばを焼くよ」と立ち上がる。

「えぇ、そんな。ナオミが作りますよ。それかmio公が」

「いいから、いいから」

と、台所に立ったこう兄ぃ。手早く料理を始めると、 「ほい、あぶらそば」と出してくれる。

「いただきまーす! うぉ、なにこれ、超うめぇ!」

「おーいーしー♪」

「はは、シラスより受けるとは思わなかった。持ってきた甲斐があったなぁ」

「めちゃめちゃ美味いですよ!」

あっという間に、『胃次元』へ消えてゆく、こう兄ぃ特製のあぶらそば。ガキのような、いや、餓鬼のような喰いっぷりに苦笑しながら、こう兄ぃが二皿目を作ると、それも一瞬で消え去った。呑んだあとに濃い目の味が、本当に美味い。

あぶらそばを平らげ、みんなご満悦の表情。

左から時計回りに、こう兄ぃ、ユウヒ、パンダちゃん、ナオミ、ろろちゃん、POPOさん、mio公。

大勢が遊びに来て、呑んだくれてバカ話する時。こうやって写真を撮るために輪を離れた一瞬、俺はいつも、くすぐったいような気持になる。 わけもなく嬉しくて、思わずニヤニヤしてしまう。そして、酒が美味くて仕方なくなり、酔っ払うのだ。

単車に乗ってる楽しさと、唯一、天秤かけられる楽しい時間だ。

 

パンダちゃん、ナオミ、ろろちゃんの乙女(?)三人と、POPOさん。

ろろちゃんは、とんでもないことを言い出しちゃ、みなを笑わせてる。

パンダちゃんとナオミさんは、すっかりご満悦の表情。

 

そしてmio公も超ゴキゲン。

この段階でサンゴー缶を12本呑んでるから、カンペキ出来上がってるけどね。

来るたびに肉を持ってきてくれるわ、自分の呑む酒は自分で持ってくるわと気ぃ遣いな上に、今回はサプライズでこう兄ぃを呼んでくれたり、ホントいつも感謝に堪えない。ココでは普段から、ボロカス言ってるけど、mio公ってのは男気にあふれた、実に気持のいい漢(おとこ)だ。

バカだけど。

 

いいだけ呑んで喰って。

「そろそろ眠いかな?」ってころあいになり、ナオミが客用ベッドを用意してると、mioちゃんが、「俺、自分のベッド持って来ましたよ」と、エアベッドを引っ張り出してくる。山賊宴会でNEKOさんが使ってたのを見て買ったんだろうそのベッドを、電池式のポンプで膨らまし始めた。

が、このポンプがもう、音ばっかり。全然、空気が入っていかない。

そんなもん放っときゃいいのに、ポンプの非力さがどうにも気に入らない、かみさん41歳泥酔中。ああだこうだ文句をつけたあと、結局、「ゼッタイ酔っ払う」「やめとけ」と、こう兄ぃやmio公が止めるのも聞かず、ふぅふぅとてめぇの息を吹き込み始めた。

「ほらみろ、いいペースで膨らむじゃねぇか」

と膨らませ終わった時には、アタマぐるんぐるん。

フラフラしながらひと足先に、ベッドへもぐりこんだところで。本日の呑んじゃうもん倶楽部は、気持ちのいい連中の楽しい笑い声にあふれて終了。かみ家の宴会に初参加の、こう兄ぃ&POPOさん。いつものメンツろろちゃん、mioちゃん、ユウヒ、パンダちゃん。

楽しく呑んで喰って大騒ぎした、実にステキな時間だった。

みんな、ありがとう!

また、近いうち呑んだくれようね!

 

とりあえず今週末、茨城の山の中で(`▽´)b

 

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