エンカイレポート
呑んじゃうもん倶楽部
2011.09.03-04 台風の日には
山賊宴会が台風で流れた。 大雨&土砂崩れという情報に心折られ、仕方ないから家呑みしようとしてると、ナオミが、「メール来てないか?」と聞く。どうやら俺にメールを送ったようなのだが、俺は気づかなかったのだ。あわてて携帯を見て見ると、なにやらEメールに反応しない。メールはCメールのみ。 再起動かけたら直ったけど、なんだったんだろう。
それはともかく、メールが数件届いていたので、急いで返事を返す。 そんな中、ろろちゃんとやり取りしてるうち、「遊びにおいでよ」「じゃあいくよ」と話が決まる。今日は、同じく台風で予定のあいたゴーが、久しぶりに整骨院へ顔を出してて、 「ゴー、今日ウチに顔出せば?」 「ええ、もうナオミさんにメールしてます」 つーやり取りをしてたので、ゴーも来ることになってる。
土砂降ったり晴れたり忙しい天気の中、みんなを待っていると。 やがてゴーがやってきた。
いつものようにナオミと掛け合いしつつ、話したりマンガ読んだりしてると、ろろちゃんからメール。俺とナオミへ同時に送られてきたそのメールを読み出したナオミは、大笑いしながら、声に出してそれを読み上げ始めた。以下、その全文を紹介しよう(編集:かみ) 平凡なサラリーマン、ゴー。
彼は通勤中の電車内で、男子中学生達の話している会話の内容に、心奪われる。 以来ゴーは会社を無断休暇し、徒歩でゴールデンガールを探す、あてどない旅に出る。 しかし二年後、宇都宮でついに見つけた彼女「ベッキー」は、蛇頭のナンバー2であり、国際指名手配されたテロリストだった。墜落した米軍のC−17輸送機から奪われた、新型スペースシャトルの設計図をめぐり、CIA、公安、そして山口組。 血で皿を洗う三つ巴の抗争に、ゴーは巻き込まれていく・・・
この内容で、二人(編者注:かみ&ナオミ)の合作を 電車でウチに向かってるろろちゃんは、あまりにヒマで、妄想が爆発したようだ。 「ろろちゃん、電車がよっぽど辛いんだねぇ」 俺とナオミは大笑いし、聞かされたゴーも苦笑いしてる。 相変わらず、最高のエンターテイナーだ。 やがて、そのろろちゃんもやってきたところで、俺もビールのプルタブをあける。軽く呑みながら、晩飯は何にしようかなんて話してると、POPOさんからも電話がかかってきた。先ほどメールのやり取りをして、ろろちゃんとゴーが来ることは言ってあったので、こら顔出してくれるかな? PO 「もしもし、かみさん。岩魚とか鮎って食べます?」 かみ 「大好きです。遠慮なくいただきます」 PO 「じゃ、今からもって行きます」 あっという間に、宴会体制が整った。
やがてPOPOさんもやってきて、週末宴会スタート。 PO 「はい、かみさん。岩魚と鮎だよ。一匹づつ包んで冷凍してあるから」 かみ 「ありがとうございます! いやー俺好きなんですよー」 PO 「そうなんだ? ボクは食べないけどね。ピザとかハンバーガーの方が好き」
ナオ 「POPOさんは、ナニが嫌いなんですか?」 PO 「ボクは好きなものを数えた方が早いくらいだよ。子供口だから」 そこは胸を張るところじゃねーですよ、POPOさん
かみ 「ろろちゃん、なんでピースサイン裏返しなの?」
ろろ 「なに言ってるんだい? これはゲイのサインじゃないか」 かみ 「ぎゃははははっ! いや、知らないよそんなサイン」 ろろ 「これからは、誰かにこうしてサインを出されたら、笑って同じサインを返すんだよ?」 ぜってーヤだよ、ろろちゃん。
ろろ 「いやーそれにしても、キャンプやりたかったねぇ」 かみ 「よしなしあたりは、平気で行ってるんじゃない? 素手でイノシシを殺す男だし」 ろろ 「そーだよねぇ。よしなし先生はイノシシなんて一瞬で殺すからね。ストレスで」 かみ 「ぎゃはははっ! ストレスで野生動物を殺せるのか! すげーなよしなし」
またもウラピース。ろろちゃん、クセにしないようにね?
そのあとは、いつも通りのかみ家らしい光景。 ゴーとナオミ、POPOさんはマンガを読み、俺とろろちゃんは飲みながらバカ話。もちろん、途中で一緒に呑んだり、また好き勝手なことしたりと、フリーダムにやるのがマーマレードスタイル。最終的にはニコニコ動画で多摩川サバイバルのヒトの最新作を見てた。 生でムカデ食ってるのを見ると、ヘビさえ美味そうに見えてくるから不思議だ。 日付が変わったころゴーが帰宅し、そのあとはそれぞれ、寝床へもぐりこむ。もっとも、ろろちゃんはマンガ読んだりしながら、残ったピザやサイドメニューをずーっと喰ってたらしいけど。『あんな動画』見たあとで、よくそんなに食えるもんだ。いやまあ、俺もちっとは喰ったけどさ。
明けて翌朝。 起きてみると、みんな相変わらず、それぞれ好き勝手にやってた。ろろちゃんはPCでミクシィアプリ、ナオミはPCでゲームをし、POPOさんは『聖☆おにいさん』を読み終わって、手塚治虫の名作、『火の鳥』へ移行してる。 なので俺も、ろろちゃんの持ってきた『夏目友人帳』を読み出した。 すると、思いのほか面白くて、このままだとダラダラ読んでしまうことは確実だ。しかし今日は予定があったので、「午前10時になったら、駐輪場でテントを組んで写真を撮る。アンジェの兄貴に見せるんだ」と宣言して、一時間だけ読んだ。 いっや、『夏目友人帳』、面白いね。
やがて10時になったので、準備をして階下へ。 こないだ買ったドッペルギャンガーのテントを組み立てる。
組み立てそのものは難しくないが、初めての作業なので、若干、段取りが悪い。
それでも10分かからずに組み立てられた。 と思ったら、台風の名残か強い風が吹いてたので、
思いっきり浮き上がる。強風下にひとりで組むなら、も少し慣れないと時間掛かりそうだ。
組み上がったドッペルギャンガーのドームテント『DCT‐01』の、アウターシェル。 ホントはこの中にインナーテントを吊るすのだが、俺はアウターのみを使う。
こんな風にすると、土足で中に入れるし、スペースも広く使え、仕舞い寸法も小さくなる。 イイコト尽くめ。 本来のテントスペースは、手前にある黒いベルトの部分から奥だけなんだが、アウターのみだと
こうして、本来は前室になる部分のスペースも使えるのだ。 う〜む、早くも野宿キャンプに行きたくなってきたぞ。
で、同時にナオミは、バイクの掃除をしてた。
彼女の愛機、XR100M。 ライトが暗いのが欠点だそうだが、非常にお気に入りで、なかなか大事に乗っている。もっとも、バッテリーレスのこのバイクに、「あたしのにもHIDつけろ」って言われた時は、グーで殴ってやろうかと思ったけど。リュックにバッテリー背負って、HIDのヘッドランプでもしとけ。
綿棒と『花咲かG』で、ちまちまサビ落としをしてる。 ろろちゃんも手伝ってくれてたのだが、そのうち、 ろろ 「かみさんワックスないの?」 かみ 「あるわけ無いじゃん。俺、洗車は高圧洗浄器オンリーだもん。楽しくないし」 ろろ 「なに言ってんだよー! バイクでイチバン楽しいのは洗車だよ!」 その見解には賛成できかねる。
やがて掃除が終わったところで、ろろちゃんがナオミに、乗ってもいいかと聞いた。 その瞬間、マウントポジションでボッコボコにされたあと、「まあ、でも、ろろちゃんなら乗ってもいいぞ」とお許しが出たので、ろろちゃんは嬉々としてXRをまたぐ。なお、最近、ここでナオミを暴力系女帝キャラに仕立ててるのは、すべて、ろろちゃんのプロデュースだ。 だから俺は悪くないので、殴らないでナオミさん。
なにやらヤケに似合ってる、ろろちゃん&XR100M『紅王号』。 ちなみに名前は今、俺が適当につけた。モチーフはもちろん、北斗系。
ドノーマルのXR100なのに、『マッドマックス臭』がするのは気のせいだろうか。
さて、そろそろお昼だけど、ナニを食べようか。 ナオ 「POPOさん、クルマで来てますよね?」 PO 「うん、あっちの駐車場においてきたけど」 ナオ 「レブステーキ行きません?」 PO 「あ、いいね。ボクも行きたいと思ってたんだ」 つわけで、ランチはレブステーキに決定。
POPOさんのクルマに四人乗って、ウラから国道を経由してレブステーキへ。
レブのマスター、ポンちゃんのナナハンには、ナビのマウントが着いてた。 「一般車両より、あきらかに衝撃が多いはずなんだが、吸盤マウントで取れないんだろうか?」 なんて思いながら眺めてると、
ナオミは、別のものをガン見してる。
モンキーの限定車だ。 「可愛いー! これ、ポンちゃんが乗るのかなぁ」 どうだろう、あんまし見たい画ではないけれども。
店に入ってゆくと、ポンちゃんがいつもの人懐っこい笑顔で迎えてくれた。 他のお客さんも居たので、大人しく隅のボックスへ入り、ランチメニューのステーキセットをオーダー。
ナオミが200グラムで、男三人は300グラム。 これにライスが大盛りで、なんと1500円(200グラムは1200円)だ。とてもリーズナブルな値段だが、しかし、味の方はもちろん保証つき。俺だけじゃなく、行った人間みんなの保証つきだ。ここの『さがり肉』喰ったら、サーロインとかしつこくて食えなくなるよ。 焼きたてのステーキにかぶりつけば、クチから全身に広がる、『肉喰ってる感』。 小食のナオミでさえ、最高300をグラムを完食したことがあるくらい、サッパリとしていながら、ヒレ肉よりもほどよく脂が乗った、やわらかいさがり肉は、ホント幾らでも喰える。もっとも、そのぶん喰いすぎちゃって、後で苦しくなることも多いんだけど。 ま、それはポンちゃんのせいじゃなくて、喰う方の自制心の問題か。
ポン 「ナオミちゃん、みんなバイクに乗るの?」 ナオ 「うん、POPOさんはBMWで、ろろちゃんもBMW」 ポン 「へぇ、ふたりとも外車かぁ」 ナオ 「まあ、かみも一応、外車なんだけどね」 ポン 「あ、そうか。かみくんもそう言えば、国産じゃないんだった」 かみ 「くそう、悔しいが確かに、『外車』つーより、『国産じゃない』って方がビューエルっぽい」 一同 「ははははっ!」
ポン 「これ飲んでみなよ、檸檬(レモン)酒。美味いよ」
ナオ 「美味しい! かみ、ろろちゃん呑んでみる?(POPOさんは運転)」 かみ 「あ、美味い。思ったよりぜんぜん甘くないじゃん」 ろろ 「おいしい! これはいいね」 ポン 「俺も、もらった時は甘いかと思ってたんだけど、呑んだ瞬間、箱で買ってた」 かみ 「なはは、気持ちはわかる。つーかナオミもきっと、帰ったら検索するよ」 ろろ 「大酒のみだからねぇ」 ナオ 「なにーっ!」 一同 「ぎゃははははっ!」
みんなで美味しいステーキを食って、ポンちゃんとバカ話をして笑ったら。 さあ、それじゃあ帰ってゴロゴロしよう。 ろろ 「ハーレィの試乗に行こう。そんでウルトラとか高いやつをひっくり返そう」 それでいったい、誰が得をするのかわからないよ、ろろちゃん。しかも、これだけじゃ済まず、帰りのクルマの中でも、「ベガスに寄ろう」「ガストに寄ろう」「キャンプ道具を見に行こうよ」など大騒ぎするろろちゃんに、三人で大笑い。 ナオ 「ベガスでバイクひっくり返すとかだめだよ」 かみ 「おなかいっぱいなのにガスト行ってナニすんだ」 PO 「キャンプ道具なんて見たら買っちゃうよ」 ろろ 「おなかいっぱいで苦しいから、気を紛らわすんだよぉ!ヽ(`Д´)ノ」 もちろん、どこにも寄らないで帰ってきた。
ウチの近くまで来たところでPOPOさんが、 PO 「このまま帰るね。これで寄っちゃったら、帰れなくなっちゃうから」 かみ 「了解です! いやぁ、ホント楽しかったです。次はキャンプで会いましょう!」 つったところで、本日の呑んじゃうもん倶楽部は終了。 キャンプ宴会やれなかったのは残念だったけど、それに勝るとも劣らない楽しい時間だった。 ゴー、ろろちゃん、そして、POPOさん。大笑いしたりのんびり話したり、ステキな時間をありがとう。ポンちゃん、相変わらず最高に美味いステーキだったぜ! あと、大騒ぎしててメールくれてたのに気づかなかったしんご、ごめんな? こんだガッチリ呑もうぜ!
さて、次は誰と、どんな楽しい宴会をやろうか。
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