エンカイレポート
呑んじゃうもん倶楽部
2011.10.22 秩父カラオケ
ピンキーから、カラオケの誘いがあった。 「かみちゃん、今度のカラオケ大会、来るんでしょ?」 「行かねぇよ、金曜日じゃねぇか。俺は金曜も土曜も、仕事してんだ」 「じゃあ、土曜なら?」 「ああ、まあ、土曜の夜なら大丈夫かな」 つわけで22日の土曜日、仕事がハネてから12Xをまたいで走り出す。いつもなら下道でのんびり行くところだが、今回はカラオケの他に、『mioちゃんの父ちゃんを治療する』という話になってたので、時間が惜しい。久しぶりに高速で行こう。 三郷南から外環に乗り、大泉で関越に乗り換えて一気に花園まで。
一日雨とのコトだったが、ほとんど降られずに秩父へ到着。 いつものベルクで一服しながらmioちゃんを待つ。 「うへぇ、ケッコー寒いなぁ。インナーダウンも持って来ればよかった」 やがてmioちゃんがやってきたので、クルマの後ろへついてmio家へ。 mio家に着くと、いきなり可愛いお出迎え。 「うっお、クソかわええっ!」 「オヤジが拾ってきたんですよ」 「おう、そうだ。オヤジさん治療せねば」 mio家に上がりこんで、ご家族にアイサツ。もちろん、人間のご家族のほかに 人間外のご家族にも。このにゃんこの他にも犬が二匹、あれ、三匹だっけ?
mio父ちゃんを治療しながら、mioちゃんとバカ話して笑う。 んで、治療を終えたら 「それじゃかみさん、呑みに出ましょうか」 「おう、そうだ。土曜のこんな時間に、俺、まだ酒が入ってないじゃないか」 てなわけでmioちゃんのクルマに乗って出発。 途中、クルマの中からピンキーに電話してみれば、案の定、イッコも出る準備なんか出来てない。仕事中のやよいちゃん待ちで、6時半くらいに行くとのコト。もちろん、そんなのはハナから織り込み済みなので、mioちゃんとふたり、とっとと一杯引っ掛けに行く。 「かみさん、行ったことないんだけど、ちょっと行ってみたい店があるんですよ」 「おめ、フツーは『知ってる』美味い店に連れてくもんだろ。なんでわざわざ冒険すんだよ」 「いや、美味いってウワサは聞いてるんです」 で、しばらく行ったところにある大きな薬局にクルマを停め、まずはウコンのチャージ。俺はここんとこ仕事が忙しかったトコ持ってきて、寝不足も続いてるんで、ドリンク剤を二種類ほど、一緒にチャージした。それを見たmioちゃん、苦笑しながら 「大丈夫すか、そんなに飲んで? ゼッタイ悪酔いすると思うなぁ」 まあ、それはいつもの話だけどな。
そのまま歩いて店へ向かうのだが。 mioちゃん、イキナリ駄菓子屋っぽい酒屋へ。 (何を買って行こうってんだ?)と思ってると、こちらを振り向いたヤツは、ニカっと笑って 「かみさん、ここですよ」 ぎゃははははっ! なるほど、コレは面白い! 要するに、昔の酒屋に多かった、『立ち飲み』の延長みたいなものだ。 店内に入ると、大衆食堂のようなテーブル席が三つ四つ置かれた、小さな居酒屋といった体(てい)である。丸テーブルのふたり席に腰掛けると、ヤキトリを紙に書いて注文し、酒を含めたあとのものは、『店内から勝手に取ってくるシステム』になってるようだ。 ヤキトリほぼ全種類を四本づつ注文したら、mioちゃんが取ってきてくれたビールを片手に カンパーイ! 「いやー、面白いところだなぁ」 「でしょう? 俺も来たかったんですよねぇ」 なんつってると、お通しがやってくる。 「ぎゃはははっ! カットタコヤキ! コレは俺の酒飲み人生でも、初めてのお通しだ」 大笑いしながら呑んだくれ、mioちゃんとバカ話をする。 バイクの話、トレーニングの話、ちょっと真面目な話。スマートフォンの使い勝手を聞かれ、そこからスマホ談義になり、mioちゃんの物欲を、いいだけ煽ってゆく。「うーん、いいなぁ。俺も欲しいなぁ」「よーし、買っちゃえ買っちゃえ」などと大笑いしながら、 ガンガン酒盃を干してゆく。 楽しいねぇ。 「お、酒が切れたな。mioちゃんビールでいい?」 つって酒を取りにゆく。 こんな感じで『いかにも田舎の酒屋な店内』の冷蔵庫から、勝手に酒を取ってくるのだ。 別になんてコトない画なんだが、コレがまた、やけに楽しい。「いやぁ、この、『店内から勝手に取ってくるシステム』はいいな。世紀末モノの映画みたいで、なんか楽しいや」つーと、mioちゃんも、「待ち時間もないから、イライラしなくていいですよね」と笑う。 ふたりともいい感じで呑んだくれ、あっという間に出来上がった。 父ちゃんの治療費と言うことで、mioちゃんがおごってくれた。 ごちそうさま! すんげぇ楽しかったよ!
「どうせピンキーたちはまだ来ないから、近くの店で呑みましょう」 つわけで、こんだ秩父駅前の居酒屋に河岸を替える。 mioちゃんは相変わらず、ひたすらビール。 俺は「お、ホッピーがあるじゃん」と、ホッピーセットを注文。焼き鳥屋でいいだけ喰ったので、おなか一杯だった俺たちは一応、刺身を注文しつつも、ほとんど食わないで呑んだくれる。「mioちゃん、写真撮っとくぞ」と携帯を向けると、 な、ノリノリだろ? もちろん撮ってる俺も、カンペキに出来上がってンだけど。 やがてピンキーとやよいちゃんがやってきたので、テーブル席へ移って四人で呑む。 電気ブランがあったので、それのサワーを頼んだらやけに薄い。店のお姉ちゃんに、「電気ブランをストレートでワンショットの量は?」と訊くと、「40mlです」つーんで、貰ってサワーに放り込む。ま、この呑み方で、すでに悪酔いしてることは明白だろう。
色んな酒を飲みながら、みんなでバカ話。 すると、トイレに行ってたmioちゃんが、「トイレからイチバン遠い席なのに、ココの声がイチバン聞こえる」と苦笑してる。「なはは、アレだろ? ピンキーの声がやかましいんだろ?」と俺が笑うと、「はは、そうですね。ピンキーとかみさんの声がイチバン聞こえますよ」 あら、俺もか。気をつけよう(言葉に心が入ってません)。
四人ともそれなりに(俺はカンペキに)酔っ払ったところで、夜の秩父駅前を歩く。 んでカラオケ屋に行くと、さすがに土曜の夜、混雑していた。 「結構、待ちますね。とりあえず、ビリヤードでもやってますか?」 「お、久しぶりだなぁ、やろうやろう」 「そんじゃ、かみさん。会員証を作ってください」 「え? ひとりひとり要るの?」 「はい」 「書類を書くのめんどーだなぁ。お姉ちゃん、俺の免許コレだから、勝手に作って」 店のお姉ちゃんに免許証を渡して会員証を作ってもらったら、久しぶりのビリヤード。 もっとも、泥酔してビリヤードなんて、まともにやれるわけないんけど。 俺とmioちゃんでエイトボールを始めたんだが。 手元が怪しいため、ゲームがなかなか進まない。エイトボールを指定したポケットに入れるなんて、今の俺たちには至難の業だ。その上、となりのスペースでは、色っぽいカッコのお姉ちゃんが卓球やってて、そらぁ集中出来るわけがないつー話だ。 1ゲームか2ゲームやって、ナインボールに切り替えた。 が、時すでに遅く、ナインボールでもゲームが進まないほど酔いが回ってる。 秩父のトムクルーズ。 そして写真撮影は、柏のポールニューマン(どっちもイケてません)。
と。 ガタン! 大きな音がしたので、そちらを振り返ってみると、卓球台が倒れていた。熱くなった女の子たちが、勢いあまって倒してしまったようだ。「うわ、あぶねーな。つーかあの子達だけで起こせるのか?」なんつってると、さすがのトムクルーズ、さらりと助けに入る。 颯爽と女の子を助けたら。
サワヤカに戻ってくるトムクルーズ。 ちなみにこの時、柏のポールニューマンは、小さなテーブルに並んだビールジョッキを眺めながら困惑した顔で、「あれ、俺の酒どれだっけ?」とか言ってた。んで、どれがどれやら、わかんなくなっちゃったので、結局、ハジから順に呑んでた。 やがて時間が来て、ビリヤードは終了。カラオケボックスに移行する。 もちろんココでも呑んだくれながら、おおいに楽しんだ。 特に、『1/6の夢旅人』を、mioちゃんと一緒に歌った時は、もう、その場からロングツーリング行きたくなるほどのイキオイだ。mioちゃんも、「普段、会社の人と行くと面白くないんで、俺、カラオケ嫌いなんですよ。でも、コレ(1/6)はいいですねぇ」と笑ってる。 こんだ、原付に乗ってビデオ回しながらツーリング行こうぜ(`▽´)
まるで20代のころのように、呑んで、玉突いて、カラオケして。 mioちゃんやピンキー、やよいちゃんの笑い声を心地よく聞きながら、実に楽しく過ごせた。 みんなありがとね!
とは言え。 秩父でイチバン好きな遊び場は、やっぱし河原とケモノ道かな。 次回はやっぱり、河原で焚き火を囲もうか。
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