The 36th small machine club

2009.04.11-12 第36回ちっちゃいもん倶楽部 in 秩父獣道

〜三獣士(前編)〜

後編はこちら

秩父のケモ道を、mioちゃんに案内してもらおう。

正確に言うと「mioちゃんも行った事のない道を、みんなで探索しよう」つわけで、最近のケモ道ではお決まりの、前日からキャンプして宴会→翌朝からケモノ道という段取りに胸を高ぶらせながら、土曜の仕事がハネてすぐ、準備をして柏を出発した。

準備ってのは、例のアレだ。

例のアレ。

準備万端整ったら、さぁ、三郷から外環に乗って秩父を目指そう。

と、走り出してすぐ、ものすげぇ脱力感に苛(さいな)まれる、かみさん39歳。もね、乗っかってゆすったときは全然大丈夫だと思ったのに、走り出したとたんハンドルとられるったらないんだよ、コレが。まともに走るのも難しいので、ソロソロと慎重にクルマの後ろについて走ること10分。

当たり前のように切れて飛ばし始める。俺にしてはよくがんばったと思うね。

両側にタイアをぶら下げてるせいで車幅がかなりアレなんだが、切れちゃったかみさんに敵はない。ブレーキ利かなかろうがバンクするとハンドル取られようが、 違法に満載のままぶっ飛ばすトラックのごとく、バッシバシすり抜けて、ようやく三郷西インターから外環に乗った。

 

超ぉ適当につけたETCは動作確認してないが「きっと大丈夫だろう」という根拠のない自信の元、堂々と高速に乗る。当然、ゲートはサクっと開いたので、ご機嫌になった俺は、外環をひたすらすっ飛ばす。重量が効いてるのだろう、強風下でも結構安定してる。

下道で時間を取られたので、mioちゃんに連絡しておこうと新倉PAに入った。

新倉には新しいCBRが停まってた。なんか段々カッコよく見えてくるのは気のせいだろうか。

 

いつもなら和光で降りて下道を走り、国道299号のワインディングを攻めながら秩父入りするのだが、正味の話、こんなバカみたいな荷物を積んで強風の中でワインディングとかイッコも楽しくないので、関越を花園まで走っちゃって、秩父まで下る作戦にでる。

作戦つーかへタレ。や、こんなんでワインディング走るくらいならヘタレでいい。

この日は、近くでドラゴンなんとかってハーレィのミーティングが行われる予定で、ハーレィがやたら多かった。花園で降りて有料道路を走っていると、あっちこっちで故障したハーレィが停まってるのが、らしいつーかナンつーか。ま、俺はやっぱ国産が良いなぁ。

渋滞で止まってるハーレィの横をすり抜けて、なんとか約束の川原に到着。

 

するともうmioちゃんが来てたので、アイサツしながらランツァを停め、ホイールやテントなんかの荷物を降ろして準備を始める。mioちゃんもバーベキューの準備をはじめた。すると、突然やってきた四輪が、ズサササー! っとケツを流しながら 俺たちのそばに停まる。

「おや、トッポいのがきたな。軽くひとモメするかな?」

とアホな期待を膨らましていると、普通にmioちゃんの友人のKYさんだった。子連れでやってきたこのヒトは、話し方も穏やかだし、いたって普通のヒトっぽいのだが、登場のときのテールスライドがせっかくの見た目と第一印象を裏切ってしまっている。要するにダメ人間。

と思ったらワインを差し入れてくれたので、ダメ人間じゃなくなった。

KYさんは宴会もケモも参加できないつーことで残念だが、それでも新しい出会いってのは嬉しい。ココも時々見てくれてるみたいなので、そのうち一緒に走ることもあるだろう。ま、秩父だけに、その前に宴会やることになるかな?

KYさんがワインを置いて帰っていった後は、それぞれやることをやる。

mioちゃんはビール片手に火を起こし。

 

俺はテント張り終わってからビール。ホイールはめんどくさいから、明日の朝、交換する。

土手沿いのサクラは、もう葉桜になりかけてた。もう少し早かったら絶景だったろうね。

 

焼肉つーかホルモン大会。鍋の中身は、OTO−さんの差し入れてくれたモツ煮。なにやら今日は、徹底的に内臓を食う方向で行くようだ。んで、テントも張り終わり、肉もいい感じで焼けてきて、モツ煮もフツフツしてきたところで、ようやく、よしなしが登場。

全ての準備が整ったところに、 なにこの計ったようなタイミング。美味しいドコ取りじゃん。つって遅くなったのは、「来るときに10mmのボルト買ってきて。シートのボルトつけてくるの忘れたから」って俺が頼んだからなんだけど ね。

 

んじゃま、よしなしもきたことだし、改めて乾杯しようか。

モツ、ホルモン、タン、ソーセージをつまみに、ビール、ワイン、日本酒とチャンポニングしてると。

 

びょう!

写真で判るかなぁ。土手の向こうは運動場だから、ものすげぇ砂嵐が吹き荒れるのだ。

半分方あけたワインのボトルが動いちゃうくらいひどい風が時々だけど吹くので、こりゃ宴会もシンドイかなと思ったけど、途中から風も弱くなってきたので助かった。風が弱くなったのか、酔っ払って気にならなくなったのかは、定かでない。

バカ話して酔っ払いながら、俺はガンガン杯を干してゆく。

途中でいつものように、悪い癖が出た。ドラゴン何とかに来てるはずの、MASTERさんやちびちゃんにメールや電話をし、その後もアチコチに電話をかける。かなり泥酔してたので、正直、とってもウザかっただろうと思うから、ここでお詫びしておこう。ごめんね?

そして詫びた端から忘れるのもデフォ。

 

宴もたけなわになってきたところで、mioちゃんの富士宮ヤキソバ登場。

超ウマかったので、バクバク食ってたら。

 

速攻でなくなった。

 

おや、泥酔したかみさん、ズボンに手をかけてるね。オシッコかい?

 

ああ、酔っ払って暑いんだね。もう、そのまま凍死しちゃった方がいいよ?

 

いい加減、デロンデロンに酔っ払った俺は、仕事の疲れもあって、起きてられなくなる。

なのでフラフラしながらお休みを言って、テントに転がり込んだ。とたんに気持ち悪くなって、テントの反対側のジッパーをあけて、その場でリバース。ゲロ道に行こうってのに、その前日からゲロ吐いてるんじゃ笑えないって話だ。よしなしとmioちゃんは大笑いしてたけど。

んで、よしなしが心配して「かみさん、大丈夫?」つって声かけてくれるのに、思いっきり「おぇー」って返事してたけど(それは返事じゃありません)。

俺が死んでからもmioちゃんとよしなしは寒風の中、シュラフにくるまって飲みながらしゃべってたらしい。寒いなら寝りゃいいのに、相変わらずバカなふたりだと思うが、そいつらに爆笑されながら早々に死んでるんだから、公平に見て俺が一番バカだろう。

ま、とにかくそんな感じで、前日の宴会は相変わらずの大騒ぎで、幕を閉じたのだった。

 

明けて翌日の早朝。

のこのこ起きだして二日酔いと戦いながら、朝の準備をするのだが……

何故にタンクまで外す、俺。

や、なんかヒューズが飛んだっぽいのでヒューズを探してたんだが、見つからないままにココまで大事になってしまったのだ。言ってもヒューズなわけだから、冷静に考えてタンクを外さなきゃならないイチにあるとは思えないのだが、起き抜けだからね(関係ありません)。

俺が朝から店を開いてる隙に、よしなしはもう準備完了。

 

やっと見つけたヒューズは全然問題なかったので、とりあえず写真とってみた。

 

前後のホイールを交換し、

ヘルメットにカメラをつけて、俺の方もようやく準備完了。

すると、

よしなしはすでにアップを始めてる。

 

車を置いてセローを取りに行ったmioちゃんを待っていると、

昨日のKYさんともうひとりのお友達が、クルマでやってきた。ふたりは早朝からフリーマーケットに行ってたそうだ。クルマの後ろに、モトクロスタイアとかオフロードブーツが乗っかってた。3000円とか、かなりお安い値段だったので、そのうち俺も連れてってもらおう。

 

ちょっと話して、八時過ぎくらいだったかな? ケモ道探索に出発。

mioちゃんがガソリンを補給してから、コンビニで朝メシを買う。

俺はアサイチでよしなしが買い出しに行くときに、朝メシ買ってきてもらってたんだけど、それをすっかり忘れてここでも朝メシを喰った。ま、喰い忘れるよりは良いだろう(ある意味それより危険です)。

 

飯を食ったら、早速出発。

とりあえず、軽い林道を越えて、舗装路をしばらく走ると。

それっぽくなってきた。

 

すぐに道がなくなり、様子のおかしな場所に入り込んでゆくヒトたち。

 

スタックしたり。

 

コケたり。

 

それを助けようとヘルプに入って、

二次災害。

とは言え、ひとりだと厳しい場所でも、三人なら何とか進める。

俺たちの技量はほぼ横並びだから、三人で心が折れたら戻ろうという暗黙の了解みたいなのが、このあたりで出来上がった。とりあえずアサイチで元気だから、多少キビシそうな場所でも誰かが、「行こう」と声を出し、三人で協力しながら進んでゆく。

先がヤバそうなときは停まって、誰かが歩いて斥候に行き、行けそうなら進むの繰り返し。

 

厳しいと思った場所をクリアできたときはすごく嬉しくて、大汗かいてハァハァしながらも「楽しいねぇ」「こんなのD山以来ですよ」などと声も弾む。ただ、今日は前半こそ三人で斥候をかわるがわる行ってたが、後半はmioちゃんにまかせっきりだった。俺とよしなしは、要、反省。

 

一本目、最初の難関を越えて休憩。ま、難関ってほどの場所でもねーんだけど。

mioちゃん、この後メガネを失くして一瞬あせる。すぐ見つかったけど。

 

よしなしも、まだ笑顔が出る。

俺はココでビデオの調子が悪くなって、ちょっとガッカリス。

それと、後ろのよしなしが爆笑してるから、ナンだと思ってみてみたら。

ナンバープレートがナンバープレートじゃない何かになってた。もう、モザイクいらないね。

 

それでもバカみたいに上を目指して登ってゆくと。

あとほんの少しのところで、倒木群に行く手を阻まれた。

なので歩いて登ってみると、

先はミューズパークの一部だった。

とりあえず最後の倒木群は、次回までにmioちゃんが何とかしてくれるだろう。

つわけでUターンして下り始めるのだが。

曲がりこんだ下りを、ショートカットしようとしてそのまま転倒した。

ある程度下ったところで、わき道を発見し、せっかくだからとそっちへ行ってみる。

と、行き止まり。

 

休憩しつつ先を見てみるのだが、明らかに俺らでは無理なガケなので、Uターン決定。

 

mioちゃん先頭に分かれ道まで戻り、下ってゆくとまたも支線を発見。

テンション上がってるバカ三人は、当然のごとく支線を進み。

ここは上手く先が繋がっていた。

 

こうしてお昼少し前、どうやら脱出に成功。

ようやく一本目の探索が終了した。

 

後編へつづく

 

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