エンカイレポート

呑んじゃうもん倶楽部

2011.10.08-10 連休の話をまとめて

 

十月八日(土曜日)

琵琶湖に行く気マンマンだったはずが、オイル漏れに心を折られ。

それでも前日までに、なんとかたぶん漏れてないつートコまでは漕ぎつけたのだが、確信が持てなかったのと、土曜の仕事のハードっぷりに集中力が切れたため、『琵琶湖まで500km、イッキ走りして宴会』の強行軍を断念。

12Xにまたがって、『最後の患者』ゴーに付き合ってもらいつつ五香方面へ。

ポンちゃんにMonotaROのカタログをあげるため、通勤用の軍ヘルをかぶって、松戸のレブステーキへ向けて走り出した。混雑した道路をテキトーにすり抜けながら、ミラーに 映るゴーのSLを見てはにんまりする、かみさん。ただ街中を走ってるだけでも、やっぱ楽しいね。

「思ったより暑いなぁ。サングラスだから変な日焼けしそうだよ」

「あたりまえじゃないですか」

ゴーの冷たい突っ込みも、今日の陽気にはちょうどいい。

 

レブについたら、「なにそのナメたメット」と、ポンちゃんに笑われながら店内へ。

アイスコーヒーを出してもらい、ポンちゃんやゴーと三人で、のんびりバカ話をする。

「ポンちゃん、店閉めるの15分くれぇ早くねぇ? ま、俺もよくやるけど」

「夜もあるしね」

「つーか15分って目安だよね、早上がりするトキの。20分だとちょっと考える」

「ぎゃははは」

笑いながらポンちゃんは、カタログを見てアレが欲しい、これがいいと騒いでる。なんだかんだ気に入ってくれたようで、持ってきた甲斐があった。そのあとバイクの話や女の子の話をしたり、オモテでポンちゃんのR750やゴーのSL230、俺の12Xを前にしながら、あーでもないこーでもない。

いい歳したヤロウ三人、ガキみたいに笑いながら、楽しい時間をすごす。

 

やがて、夕方の準備に入るポンちゃんにアイサツし、俺とゴーは柏へ。

家に着いてしばらくすると、ゴーがマンガ読みながら寝落ちしちゃったので、台所の洗い物や風呂掃除をしたあと(ナオミが働き始めたので、俺も暇な時は家事をする)、一杯引っ掛ける。とたんに、『今頃きっと、琵琶湖で楽しく呑(や)ってる連中』のことが気になりだし。

誘惑に負けて電話した。

ムラタに電話し、ともっちさん、かっくん、デコ、よしなしなど、ゴキゲンに酔っ払ってるダチの声をさんざ聞かされて、ゲラゲラ笑いつつも、電話を切ったあと襲ってくる、猛烈な寂寥感。これはこちらも緊急宴会をやらなくちゃならん。とは言え、ゴーは寝てるし下戸だ。

となれば選択肢は幾つもない。

俺は携帯に手を伸ばし、タカシへ向けてメールを飛ばした。

「ヤケ酒に付き合え」

「あはは、わかりましたー! ご飯食べたら向かいます」

つわけで可哀想なイケニエを確保した、かみさん41歳。

 

帰ってきたナオミがゴーと話をしてるところへ、こちらはR750でやってきたタカシを捕まえる。そのころにはすでに軽く出来上がってたので、そのままバカ話をしたり、『水どう』の最新作を見たりしながら呑んだくれ、やがてフラフラになってベッドへ倒れこむ。

ゴーは夜遅く、タカシは朝早く帰ったようで、翌朝、起きてみたら誰も居なかった。

ま、いつもの光景だ。

軽い二日酔いにジュースを飲みながら、今日も明日も休みだと思い出してニヤリ。

ゴー&タカシ、楽しい時間をありがとう!

おかげで、寂しさに殺されなくて済んだよ(`▽´)

 

 

十月九日(日曜日)

二度寝したあと、起きてのんびりしてると、携帯を見たナオミが俺に向かって、

「NZさんが、治療して欲しいって」

「おう、もちろんだ! 美人はいつでも歓迎だ!」

間髪いれずにバカな返事をしてたら、板乗りからもメールが入る。

「今日って家に居ます? もう、呑んじゃいました?」

『呑んだか呑まないかを訊く』ってコトはアレだ。ヤツが最近買ったビューエルのスポーツバイク、『XB9R』を試乗させてくれるに違いない。やった! 秩父のダメ人間みたいに、昼間っから呑んでなくてよかったぜ! 「呑んでない。待ってる」とソッコーでメールを返す。

そして今日は、ろろちゃんからも、「夕方ころ遊びに行く」というメールを貰ってた。

楽しくなりそうだ。

 

グダグダした状態に活を入れるべく、シャワーを浴びて目を覚ます。

やがて、「こんにちわー!」とNZさんがやってきた。

彼女はナオミよりも(当然、俺よりも)歳下なのだが、キリッっとした性格とモデルみたいなスタイルの美人で、精神年齢的にはきっと、俺よりぜんぜん上だ。ちなみに、俺のじゃなくてナオミのダチだから、モザイク入りでも写真はナシ。

んで、NZさんを治療しながら、ケーブルで将棋の番組だの、ベアグリルスの番組を見る。

彼女の将棋への興味のなさっぷりや、ベアグリルスへの食いつきっぷりに大笑いしてると、ふいに俺の携帯が鳴った。治療の手を止めて電話に出ると、「つきました」と板乗り。階下に到着した彼は「どうせすぐ試乗するだろう」と、下で待っててくれたのだ。

「わり。俺、今、手が離せないんだ。とりあえず上がってきてくれ」

板乗りがやってきたところで、冗談交じりにNZさんを紹介。

ヤツはそのまま、ドカっと座って頭文字Dを読み始めた。俺もNZさんの治療に専念する。やがて治療が終わったので、奥へ引っ込んで革ジャンに着替え、板乗りと一緒に階下へ。ワクワクしながらエレベータを降り、玄関先へ出てみると。

2003年型のビューエルXB9Rが鎮座していた。

周りをうろうろ回って眺めつつも、もう、乗りたくて仕方ない、せっかちなオッサン。説明もソコソコに、さっさとまたいでキーをひねる。板乗りはナオミにXR100を借りて試乗へ出るので、ここで一旦おわかれ。さーて、それじゃあ待望の試乗に出ようじゃないか。

 

んで、走ってきた感想を書いてみた。

 

NSR250Rより短いホイールベースの、過激なハンドリングを楽しんだら。

家に戻って、板乗りやろろちゃんを待つ。NZさんとナオミの会話を(ちょいちょいクチを挟みつつ)聞きながら、うっかり余計なものを買いそうになったり。やがて、板乗りが戻ってくるのと前後して、NZさんが帰っていった。そこからは板乗りと、ビューエル話に花を咲かせる。

ハンドリング、エンジン、オークションの出品物。色々話してると、ろろちゃんから電話。

もうすぐ到着するという。

「肉屋さんに行ったら休みだったからさぁ、こないだ、かみさんやナオミちゃんと一緒に行った餃子屋さんに、テイクアウトを買いに行ったんだけど、どうやらあの店、潰れたようだね。仕方ないから、何か他の物を買っていくよ」

「マジで? いつの間に潰れたんだろう」

「うん、ごめん。ホントはボクが見逃しただけだと思う」

「ぎゃははは! なんも要らないから、早くおいでよ」

ほどなく、ろろちゃんがやってくる。板乗りはすっかり頭文字Dにハマってるし、元々、帰る予定だから呑まない。なのでろろちゃんとカンパイし、いつものようにバカ話。ナオミがろろちゃんのオミヤゲの肉を料理したり、有り合わせで作ってくれたツマミを肴に、楽しく呑んだくれる。

 

単車の話から始まり、キャンプやナイフ、武器の話に映画の話。

喰って呑んでしながらゲラゲラ笑ってると、ろろちゃんがDVDを取り出す。「なんのDVD?」「NHKスペシャルだよー♪」と笑うろろちゃんの言葉に騙されて、そのつもりで見ていたら、なんとナオミさんの半生を描いたろろちゃん作のドキュメント番組だった。

これがとにかく爆笑モノで、俺とナオミは腹を抱えて笑った。

板乗りは脳内ドリフトしてた。

やがてドリフトし終わった板乗りを加え、みんなでYou Tubeの猫動画を見る。言っても、基本的にドイツもコイツもオランダも、大の猫好き。「かわいいー!」「うおー! 飼いてぇ」などと叫びながら見るので、やかましいったらないんだが、これがまた楽しい。

ひととおり猫動画を見たところで、板乗りは9Rに乗って帰っていった。

そのあと、翌朝早くから仕事に出るナオミが、早めの床につく。もちろんそのころには、俺もすっかり出来上がっていて、しばらくろろちゃんと動画を見たり話をしたあと、「んじゃ、ろろちゃんおやすみー! あとはいつもどおりテキトーにやってね」と、ベッドにもぐりこんだ。

 

 

十月十日(月)

朝早く、ナオミは仕事へ出かける。

のんびり起きた俺とろろちゃんは、動画を見たり、コンビニへ買いだしに行ったり、とても休日らしい、実にグダグダした時間を過ごす。

原付をアホ改造してるおっさんの動画を見て笑ってたら、そのおっさんがホンキのキチガイだと判明してドン引いたり、キャンプ道具の動画を漁ったり、ミリタリー好き、映画好きのろろちゃんに教わって、面白い動画や映画の予告を見たりしつつ、ひたすらダラけて過ごす。

なんか最近、走らないで呑んだくれたりグダグダしてばかりだ。

だが、それも俺の身体なり精神なりが求めているんだろう。こういう時は無理に走っても、『やらかす』だけだろうし、それなら気が済むまでダラダラしよう。元気になってくれば又、放っておいても走り出すだろうしね。などとダラケを正当化しつつ、ろろちゃんと笑って過ごす。

いつの間にか夕方になってたので、あわてて台所の洗い物と風呂掃除。

ナオミが帰ってきたので、夕飯にしようとすると、ろろちゃんが帰るという。ナオミの「えー、ろろちゃん明日は休みじゃないの?」というセリフに、「仕事だよー! 仕事したくないよー!」と哀しそうに答えるろろちゃん。晩飯は要らないというので、俺とナオミの分だけ作った。

つってもナオミは鍋焼きうどん、俺はカップの『油そば』だけど。

カップ油そばは、正直、ナシだと思う。

 

やがてろろちゃんが、「またねー」と帰って行ったところで。

三日間にわたる呑んじゃうもん倶楽部も、無事に終了。琵琶湖は残念だったり、天気がいいのに単車のカバーも取らなかったり、タダひたすら呑んだくれただけの連休だったが、そのぶん、ダチと楽しい時間を過ごしつつ、体調不良もある程度ケアすることが出来た。

まあ、行って来いでプラマイゼロ、いや、ちょっとプラスの週末だったかな。

 

みんな、また呑んだりバカ話しようね!(`▽´)/

 

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